60歳前後のいわゆる店主の年齢あたり。
免許を取った頃のお話。
照準を合わせやすいように、店主の場合。
高等学校卒業後、就職は昭和52年
高卒初任給は 8.5万円
国産大衆車 例えばカローラあたりで 60万円
ミニ欲しいなぁ… 198万
一目瞭然ですよね。
車はおいそれと買えるものじゃ、ありません。
ましてや、輸入車なんてレートの影響もあり…
家で乗っていた車が古くなって、親から譲ってもらう とか、
そうでもしないと、車なんて手に入りません。
まだ先輩が売ってくれるような、そんなのほほんも ない。
先輩だって、やっとこせ手に入れた車だもの。
手を尽くしてもそういう恩恵に預かれそうになくて、でも
どうしても車乗りてーーー!
そんな場合は、自動車販売会社の営業マンになる。
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今、車がいくら高額でも
クレジット簡単に組めたり、親御さんが買ってくれたり、
高価? なのかな。
ただの高額 なだけが気がします。
『高価』だと 価値 が 高い
『高額』だと 額面 が 高い
今ドキ、殊日本では額面と価値は必ずしも一致しません。
でも高額なものがいいものだと思ってる人はいっぱいいます。
加えて、新しいものがサイコー。
ですから
古いもの で
手をかけて直して あるので
未だに使える もの
なんて、価値がわかってもらえません。
骨董品はもてはやされるのに。
ちゃんと使える道具でも、評価はそれはそれは酷いものです。
例えば50年、そのまま残ってるだけでもスゴすぎるのに。
それが『今』の材料や技術も取り入れて、整えられている。
グレイスでは倫理観とか、そういうのもモータースポーツの最前線で
学ぶ努力もしてますから、似て非なるものにはなってない。
それ以前の問題で全くと言っていい、古い車は敬意を持って見られません。
使い捨て至上主義、のこの列島においては。
とっても残念です。
少しでも払拭したくて、赤レンガでのイベントも続けています。
確かに維持していくのはいろいろ容易でないけれど、
もっともっとピュアに良さを知って欲しいと、常々思っています。