COVVふりかえり — Leg 1′ その1 — から続いています。

インターホン越しに事情をいうと、ややあって扉が開きました。
Paul も一緒に来てくれたので、彼も状況を説明してくれます。
でも、状況は極めて complicated(複雑)です。
当直の事務の人も、言葉の端々に何度も口にしていました。

外国人
ベルギー在住でない
UK から来た友人が一緒
UK にも住所ない
日本…?

日本人が来たのは初めて、しかも救急だし…初めてのケースで手続きがよくわからない、と事務さん。
そりゃそうです。
保険証を持っていたのがせめてもの救い。
(みなさん万一の時のために健康保険証は持参しましょう)

名前、住所、連絡先、email を伝えましたがあちらはとっても困っている様子。
すいませんね…でもこっちもだいぶ困ってるんです…
その辺の入力が終わって、日本だと入院患者がつけるような手首に回すネームタグをつけられ、
ややあって当直医らしき男性がやってきました。

日本は大好きな国だ、美しい。

イヤお世辞はいいから早く見ておくれ…
医 (照らして覗いて)特に何も見えないけど?
夫 イヤイヤスゴい音してるから!絶対何か入ってるから見て!
器具で耳の穴を少し広げて光を当ててもう1回…

いる!なんかいる!Bee(ハチ)かなぁ?

だから居るって言ったじゃない…って、ハチ?
医 こんなの見たことない!オレの手に負えないからスペシャリストを呼ぶから待ってて
夫 ・・・・・
待つこと20分くらい、事務さんに促されて「どこかへ」移動。
長〜い廊下を通って、何回も曲がって、エレベーターも使って…

ついたのは処置室。
耳鼻科や歯医者にあるような可倒式の椅子が隅にある、でもだいぶ広い部屋。
しばらく事務さんと3人で待つと…廊下に響く足音がだんだん大きくなってきて、ドアを開ける音。
スペシャリスト(耳鼻科医)登場。
棚にガチャガチャっと車のキーを置くと(Audi だった)早速、患者(夫)の座る処置台へ。
軽く問診、雰囲気的には ? ? ? って頭上に浮かび上がって来てる感じ。

虫が入ったの?
まだ入ってるの?
スゴい音なの?
車で走ってたら?
痛いの?

羽織り物を脱ぎ、診てくれるみたいです。
ス ?見えない
夫 今もスゴい音してる
ス (器具を使って広げて再見)…いた!
先の細くて長〜いピンセットで、つまんで…出た!
ス Still alive …
夫 ・・・・・
かくして無事、半狂乱の元は取り除かれたのでした。
半狂乱の元はハチではなくて moth(蛾)。
事務さんの話によるとこの辺じゃポピュラー(笑)な、暗くなるとウジャウジャ飛んでるヤツだとか。
何というか流線型なシルエットで…まぁ、ヤツはヤツでとんだ不運に見舞われたわけですが。

ス 明日受診して
夫 ラリーの真っ最中だから無理なんだ
ス …じゃ、今消毒する、しみるかも

点耳薬を処方されました。
どこの薬局でもいいから、あなたが行かれないならお友達に行ってもらいなさい、とのこと。

伝えきれないほどのお礼を伝え、清々しい心持ちで来た道を歩いて救急へ。
待ちぼうけの Paul にことの顛末を伝えると、もう驚きを通り越して呆れていました。
P︎ Loto(宝くじ)に当たるような確率だな!帰ったら Loto 買ったらいいよ
夫 すごい確率、今使っちゃったよ…
P︎ ・・・・・
事務さんによると、ボスがどう判断するかわからないけど、救急だし医療費はかからないかも、と。
まぁその節は email に連絡をするから、じゃ気をつけて(何に?笑)。

ホテルに戻ったのは 3am 前、
哀れ娘は、耳に虫が入ってしまった父親を心配しながら、先に寝ていました。
せっかく買っておいてもらった夕食、少しだけ頂いて。
もういろいろありすぎて、数時間前にラリー中だったことなんてはるか彼方。
数時間後にラリーが始まることも。

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