入れ替え〜

下と上を少し、入れ替えました。
Fiat 600を下ろして、入れ替えで赤いミニをひとまず上げました。
今ボディーワークで進めてるミニの、サブフレーム廻りもスタンバイ。

下ろした Fiat 600 は、エンジンベイに色を入れました。
どんどんやらないとね。

またエンジンをバラしています。
どんやらないと、ね。

いただく くださる

ことばって、時代で変化していくものだって、わかってはいますが。
フツーに、敬語が正しく使われていない場面にしばしば遭遇します。

コレ、おかしいと思いませんか。
ちなみにこれは、学生服を注文してその伝票控を入れてくれた紙の封筒です。
依頼するのは我々(お客)、承るのは学生服屋さん。

ってことは

承る側が、自分らのアクション(承る)に『お』をつけるのは、変でしょ?

***
ケーブル TV なんかで、やったらにやってる通販の CM。

「x,xxx円で ご提供します!」
ワーーー(パチパチパチパチ)

ちょっと待った。
提供するのは、あなた方(通販屋)よね?
自分らのアクション(提供する)に『ご』をつけるのは、変でしょ?

***
義兄がお世話になっている、有料老人ホーム。
エントランスの自動ドアは、パスコードがないと中からも外からも開きません。
インターフォンを押すと
「お開けします」
モヤモヤして仕方なかった…

施設長が交代しました。
インターフォンを押すと
「お待ちください」
スタッフの方も、「お開けします」と言わなくなりました…

***
『いただく』と『くださる』
どっち向きかで、大ちがい。

こちらからお願いするなら、 していただく
相手が自発的にするなら、 してくださる

耳慣れてる、収まりがいい、じゃなくて
使い方、ほんのちょっとだけ考えてみて…

込める『想い』

クラブ員のお嬢さんが成人式を迎えて。
彼女と初めて会ったのは、10年以上前…彼女が9歳の時でした。
時間ってスゴいな…思えば、1月だって今日で終わっちゃったしね!

それはさておき。
成人の話。
成長を遠くから垣間見てきた大人として、ささやかなお祝いをしよう。
夫と話がまとまりました。
さぁ出番、何を贈ろう…
こういう時は残るもの、豪華だったり仰々しかったりすると受け取った方をビックリ
させちまうから、楚々としたもの…でも想いは伝えたい。

守り袋を贈ろう

手のひらに載る小さな巾着です。
木綿の布に1つ1つ、手仕事で型染がしてあります。
使い方はアイディア次第。

お振袖が深緑で、袋の地色が似た色目の『帆掛舟』柄が刺さりました。
コレでしょ…帆に風を受けて大海原へ漕ぎ出す様子は、成人の門出にピッタリ。
舟は古来、神様が乗ってくると信じられてきた神聖なもの。
近くに置けば、きっと護ってくれるでしょう。

メッセージを忍ばせた後、自分で包みました。
(成人のお祝いだってのに、またしても地味だね…)

水引も、初々しいイメージの色をストックから選びました。
残りで極小のを1つ、作って。



ちなみに私も愛用。

網干(あぼし)という柄、漁師が網を干しているところが柄になっています。
魚を幸せに例えて、幸せや運を手繰り寄せるという縁起柄。
平和な、のどかな時間が伝わってきます。

いいですねぇお祝いのお相伴。
どうかお幸せで。

今年の手前味噌

突然ですが昨日、お味噌作りました。
立春前ですから、寒仕込みってことになりましょうか。
コロナの影響で(こんなところにも!)昨年、伯母から完全独立しまして自宅で自分で
作っています。
道具があと一歩ですが(あとはでっかいボールだけだな…)。
我が家は玄米麹を使っています。

塩切り(麹と塩とを混ぜ合わせる作業)
手を洗うように、互いをなじませていきます。

茹で上がった大豆をマッシャーで潰します。
伯母はミートチョッパーでしてましたが、普通にマッシャーで手でイケます。
味噌を作る時は、家の中じゅう大豆の香りでいっぱいになります。
脱線しますが、煮汁の残りを煮詰めたものを『煎汁(いろり)』というんですって。
古代の甘味調味料なんだとか!
煮汁を冷凍して保存、後日スープやカレーに使いますが、煮詰めて甘味料とは…
今回、作ってみようと思ってます。

塩きりした麹と潰した大豆を混ぜ合わせます。
煮汁で硬さを調整しながら、大豆がホッカホカです。

容器に入れていきましょう。
ハンドボール大にざっと丸めて、空気が入らないように投げ入れては詰めていきます。
きもーち、煮汁が多かったかな…

詰め終わったら、表面を整えて今日の作業はここまで。
キッチンペーパーをふんわり容器に乗せホコリよけをして、完全に熱が取れるまで放置。
そのあとは塩で空気を遮断して 、光をなるべく避けて冷暗所で放置。
11月頃には食べ頃、手前味噌を楽しめる…というわけです。

手前味噌は美味しいのもさることながら、チャームポイントはその安全性。
保存料も添加物もゼロ、大豆と米(麹)と塩しか使っていません。
よくすっ飛ぶ前のブログに書いていましたが、人の体は食べたものでできているので、何を
口に運ぶかは極めて重要。
家族の胃袋担当ですから、せめて私の手の届く部分はどうにかしたい。
何を入れたかは、作った人が一番わかってますからね…
素朴ですけど、美味しいですよ。

お味噌は発酵させて作るので、それ自体が『活きている』んです。
時間をおけば発酵が進むし、味わいも変化していきます。
金沢の味噌屋さんで「味噌は冷凍しても凍らない」ことを聞いてからは、出来上がり次第
ジップバッグ3袋に分けて冷凍保存しています。
温度が全く足りないので発酵が進みませんから、色変わりしません。
開けたてのお味噌は、こんな色合い。

根が食いしん坊ですから、開けてかき回している時は何をしようかと思うだけで心躍ります。
味噌汁はもとより
お肉や野菜を味噌炒め
お魚やお肉を味噌漬け
お魚を味噌煮
きゅうりとか生野菜に味噌をちょいとつけたり
甘味噌にして田楽
冬はふろふき大根
牡蠣の土手鍋も美味
とろろに醤油の代わりに入れても美味
あ、焼きおにぎり…

今年もはじまる

WRC(World Rally Championship)が雪のモンテカルロで開幕
全日本ラリーは、3月の新城ラリーで開幕です。
(我らが参戦を予定するも早々にキャンセルになった雪の嬬恋ラリーは、2022年の全日本
カレンダーから外れていました笑)

我々は2009年以来、毎年マン島ラリーに参戦していましたが、2018年まさかの間際で
イベント中止という災難に見舞われました。
今でこそ、ホイホイキャンセルや延期は当たり前ですがその当時(2018)、大きい大会が
中止になるなんてありえないことでした。
(実は2011年にもマン島ラリーは中止になっており、同じ大会で2度も喰らうなんて運が
悪すぎなんですが…)

まさかのマン島ラリー中止で、ぽっかり空いたスケジュール。
傷心旅行に出かけても詮無いことで、だったらそもそも居ない予定なんだから国内用の車両を
作って仕上げよう、これまでできてなかった国内ラリーに出ようじゃないか。
そんなわけで始まった国内の活動。

そこを転換点として、それまでできずじまいだった国内ラリーへの参戦を始めました。
(車両は2週間で完成)

2019年12月、中国武漢で新型コロナウイルスの感染者が出て。
そこから2か月足らずのうちに、地球規模の流行…パンデミックに発展しました。
人の移動・集まることが厳しく制限され、集会レベルすらできなくなりました。
海外渡航など夢のまた夢。
あぁそんな頃もあったねぇ…と、もうずいぶん前のことのように感じます。
そういう間にも繰り返し押し寄せる津波の如く、年越しからこのかたまたもや感染症に
翻弄されています。

2018年のマン島ラリー中止に見舞われ、国内ラリーへの道筋をつけたおかげで『瓢箪から駒』的な結果になりました。
パンデミックで外へ出られなくても、内で活動できます。
残念なことにずっと無観客なので、目の前でミニの走りの冴えをご覧いただけないのは
大変残念ですが…でも、オープンクラスの準レギュラーくらいには認識されるように
なりました。
モータースポーツのフィールドはグレイスの、メカニックとしての技術研鑽の場でも
あるので、継続的に場を踏めることはとても重要なんです。

競技車の業界も、使い捨て的な流れになってしまっています。
新しい車しか競技に使えない、使える車がどんどん限られてきてしまっています。
そんな中で…どうやら来年、全日本ラリーの車両クラスが大幅に見直されるようです。
ミニが競技車としてもサスティナブルである、ってことが存分にアピールできるチャンス。
まだハッキリとは見通せませんが、ミニの可能性をもっと知ってもらえるかなぁ…と
取らぬ狸の皮算用。


3月18日(金)〜3月20日(日)

その間は、店がメカニック不在になります。
ご不便をおかけいたします。

3月 全日本ラリー参戦につき

全日本ラリー第1戦 新城ラリー2022に参戦を予定しています。
3月18日(金)・19日(土)・20日(日)は、店は開けていますが
メカニック不在となります。
予め、ご了承くださいませ。

29歳?30歳?

『グレイス』がまだ若い頃、一緒にレースで走っていたとある仲間。
(女房殿こと私はまだグレイスに出入りしていません笑)
都合で降りてしまいましたが、一昨年久々に出向いたサーキットで夫とバッタリ再会。
40分耐久に乗って❤︎と誘われて、走った時のことです。

降りて以来ずっと気持ちをずっと温めて、いつか戻るとその時が来るのを待っていた、と彼。
そして昨年(2021年)、ミニ復帰を果たしました。
ブログがすっ飛んだので改めて記しますが…彼は競技する車がない間も、ライセンスはずっと
更新し続けていたんですから脱帽!
その時が来るのを待っていた、のを裏付けるエピソードで鳥肌が立ちました。
昨年末、ケロヨンデビューの日には、走行会枠でサーキット復帰も果たし着々と離れてた
時間を埋めながら、ミニのあるハリのある豊かな暮らしを満喫されています。



日曜夕方、その方がオイル交換に見えたそうですが…何やらニヤニヤ。
「ホイおみやげ」
手には DVD の束。
レースの様子をホームビデオで撮ったものを、DVD に焼いてくれたんですって!
大変だ〜どんだけ前のだ?!まだ残ってたなんて!
「あぁこれって、Manx Rally から帰ってきた週の週末のレースだ…」
渡航前に支度して、出かけたんだそうです。
(当時の動画を切り取ってるので、お目障りかも…悪しからず)

これは別の日、路面はウェット。
色がスゴイなぁ…
なーんと、夫は 29歳とか 30歳とか!まだまだ体がでっかいですよね…今や
干し肉?
出がらし?
嫁が食わせてない…? 笑

まだフルフェイス被ってるし。

なんか、のどかだなぁ…
時間の流れ方が違うっていうか、なんだろう…

参考までに、昨晩秋の Central Rally 2021 のポディウムフィニッシュでは、こんな感じ。
左端がクラス2位の我々、端っこが夫です。
(画像は Forum 8 Central Rally 2021 公式ウェブサイトより)

干し肉…
今も昔も、変わらないのは『小顔』であること…ムカつく笑
ヘルメットのサイズ一緒だし。


がむしゃらだった夫の 30代、グレイスの『若い頃』。
この頃を振り返って本人の言うことには…

今より、車(競技車)は全然ショボいよ
今みたいに、部品はなかなか届かないし
今からすれば、小さな部品ひとつ取ってもすごく高いし
今思えば、 当然だけど(己の)技術は発展途上だし
この当時、値段と品質とのバランスいいトコでやってた
走りだって若さゆえ
この後、海外へ本格的に出て行くから、そこでの経験が今を作ってる

でも、まだ Mk1 とかが手の届くところにあって
今より業界がホットで
何より日常がアナログ
ビデオを撮っててくれる、なんてホントにありがたかった

子どもたちが写ってるシーンもあるのですが、何ともほのぼのとしていて。
やったことが実を結んでポディウムに立つのは、いつの時代も同じ。
ポディウムに立てば、いつの時代だって清々しい気持ち。
何が違うんだろう…

遅いお正月

娘の仲良しちゃんのお母さんと、着付けの稽古をしています。
私がたまに着物を着ることを子どもづたいに聞いた彼女から、
「着付けを教えて欲しい!」
と言われたものの、我流だし教えるというのもナンなので日を決めて一緒に着よう!
ということにしたのが約1年前。
彼女には、子らの中学の卒業式に着物で列席したい!という目標があって。
1年計画で、月イチで集まってきました。

拙宅へ午前中から来て、簡単に昼食を用意して子らと4人で。
おしゃべりしたりお茶したりしながら、とっぷり日が暮れるまで。

一応、年のはじめでしたからお正月っぽくしようかな…
お点心っぽくしたいけどでも家でするには限りもあるし…
前日ちんたらあれこれ作って、当日は盛り付けるだけにしました。

瓢の物相型なんか滅多に出番ないので、ここぞとばかりに。
炒り卵と菜の花で、春らしくしたつもりだけどどうでしょう。
ねじり梅はちょいとエッジが効きすぎてるかね…もうちょっとやんわりすりゃよかった笑

吸い物椀がないので普段使いのお椀で、蟹しんじょを作ってそれっぽくお出ししました。

うん、急ごしらえだけどまぁまぁかな。
ご酒こそ出しませんが、なんとなく名残のお正月。


月に1度でも、まさに継続は力なり。
最初はどうにか着た(本人談)感じでしたが、着られるようになった(本人談)と
実感しているそうです。
スマ〜トフォンに写真を残してあって、差は歴然だと言ってました…よかったよかった。
その一方で、感染症拡大を防ぐべく世間が再々萎縮してきていて…
卒業式の保護者列席 1名 とか言われそうで笑

そうなったら、私は夫に列席してもらうつもりです。

そうだ、お墓行こう2021年末④

新しい年を、雪国で迎えました。
この家に嫁いで、ご縁のできた土地です。
代々の『お墓』がある、ただそれだけ。
今ドキ、いろいろ簡略化されたり、価値観の変化から墓参だけの為に片道600km も車を飛ばしていくなんて、ナンセンスな〜 って思う方もいるかもしれません。

今の自分、今の家族が今の形であるのは、人と人とのご縁が連綿と繋がってきたから。
だから先人に思いを馳せ敬うのは、人としてごく自然なことだと思っています。
それが、知っているご先祖さんでも、もっと先の知らないご先祖さんでも。

個人的には、お墓ポッキリでこの土地とご縁ができたことを、密かに嬉しく思っていて。
今でこそすっかり遠のいていますが、若い頃はお茶のお稽古をしていたので、加賀(金沢)は憧れの土地でした。
京都とはまた趣の違う文化の詰まった金沢は、とても興味がありました。
でも自分の住む関東とは、険しい山脈を挟んで日本列島のあちらとこちら。
その当時は新幹線も通ってなかったし、とても遠い場所だったんです。

それが、嫁した家の代々のお墓が石川県にある!
で、年イチくらいでかの地を訪れるように。
とはいえ、墓参だけの為に片道600km は遠すぎますj。
しかるべき時が来たら、お墓の引っ越し計画もまだ朧げではありますが、立てています。

でも皆のルーツに変わりはなし(ちなみに私は他人です笑)足繁く通ったことですっかり
馴染んだ土地となり、毎度伴っている娘にとっても縁の深い場所になることでしょう。
彼女が大人になって、家族を持ち家を担う存在になる頃に、ゆかりの土地を訪ねて伝えて
くれれば、ご先祖を大切にする気持ちはまた次へと継がれていくんじゃないかな。

良くも悪くも、形のないものが伝わるのは地道であったり時間もかかるし、まさに積み重ね。
家風だったり、価値観だったり、伝統だったり。
人と人とのつながりが希薄になってきた今だから。
粛々と続けて尊んでいきたいと思っています。

***

雪国で迎えた 2022 元日。
帰宅の日でもあります。
健康上の理由から施設でお世話になっている夫の長兄に、墓参の報告がてら面会を申し込んで
ありました。
雪深いエリアを超えねばならないので、早くに出発。
ラリーで劇早のスケジュールには慣れっこですから、630am 発なんてちょろいもんです。

で、朝食は?
コンビニ笑

大晦日の加賀会席から一転、車中でサンドイッチをかじりながら、まだ明けきらない金沢の
街をあとにしました。

そうだ、お墓行こう2021年末③

腹ごなしにドライブ(ちっともならなかった)します。
夫が大昔に親戚と行ったっきりの和倉温泉郷。
どうなってるんだろ…

のと里山海道で能登半島へ。
この自動車専用道路ができたおかげで、和倉へのアクセスは抜群に向上した模様。
記憶よりずいぶん賑やかになった感がありながら、どことなく斜陽の雰囲気も…
頑張りすぎないほうがいいんじゃないかなぁひなびてるのも一興だよ。

戻る道は一般道で…なかなかの降りっぷり。

昨日お参りしたお墓の脇を通るので、連泊してることだし雪を下ろしていくことに。
墓石から何からすーっぽり雪に埋もれて、お供えした花はかわいそうに凍ってました。
雪かきしてあるお墓など他にナシ…自己満足。
2度もお参りして、きっと見ていてくれるよね( ヨコシマ…笑 )

***

さぁ目玉イベントの一、加賀会席です。
会場はレストランではなく宴会場。
ホテルでお食事だから、娘も私も靴と服を考えて持参するも…
周りを見るとスノーブーツの人散見、でもまぁ食育の一環ってことで。

お向こう

煮物椀は 名物治部煮
すだれ麩を必ず使います。

焼き物はのどぐろ、敷いてあるのはごぼうの細切りを素揚げしたものでした。
実はこの後に揚げ物(天ぷら)がありましたが、がっついてしまったため気付いた時には
すでにお皿は空っぽ…

西のぶり大根は色合いが薄いんですね…
関東の醤油ベースに馴染んでいる者としては、とっても新鮮。

シメには能登牛の握りと、年越し蕎麦に『にしんそば』。
京都ばかりかと思ってましたが、金沢でもいただけました。

金沢の冬が詰まったお料理の数々。
頑張ったこの1年、ご褒美の晩餐でした。
大晦日にこんなお食事ができるってことは、この間にもこの食事に携わってる人が沢山いる。
だから我々こんな思いができる。
食事を終えて席を立ち、フロアにいたお給仕の人たちに食事が美味しかったことを伝え、

「良いお年を」

と、思わず声をかけました。



部屋へ戻ってから。
夫と娘は映画を1本観て、私は11月末に吹っ飛んだウェブサイトの構成と文言を考えるのに
机に向かっていました。
外はしんしんと雪、そんな2021年越しでした。

そうだ、お墓行こう2021年末④ へつづく