価値がある

先日女房殿が WAX までかけちゃった…ノーチラス号、商品ページに掲載しました
もちろん試乗もできます。
1997年式ですのでミニとしては年式新しいのですが、今年は2022年。
2022 – 1997 = 25
そうです25年も経っているのでーす。

この車両は、エンジンもギヤボックスも O/H 済み。
元はタヒチブルーでしたが Nautilas Blue に塗装済み。
内装は Autumn Leaf の布張り新品に張り替え済み。
サスペンションも一新。

ひと通りやってあります。
25年も経った車自体の価値は…正直ほぼありません。
価格は「手をかけた分」です。
プロが手をかけた分を反映しています。

巷で、同じ値段で新車を売っているでしょう。
どっちが価値があるでしょう。
新車は、生産ラインで ポチ っと押せば1分に何台も出来上がってきます。
どっちが価値があるでしょう。
しかもこの先、直せるのはどっちでしょう。
ノーチラス号は、直した(今回)実績があります。
新車は?
メーカーが10年以上部品をストックしないので、25年後にこんな風にリフレッシュさせるのは
ほぼ不可能でしょう。
いつか粗大ゴミになります。
どっちが価値があるでしょう。
今、盛んに世間で言われる「サスティナブル(持続可能)」なのはどっちでしょう?
本当の意味でサスティナブルなのは、どっちでしょう?

***
こちらは 25年 どころではありません。
1960年代の Mk1 です。
どんがらにして、塗装して、サブフレーム(骨格にあたります)つけて、そこにエンジンが収まり
サスペンションが生えます。
グレイスでは車のコンディションに応じて、そうやって直しています。

60年前の車が甦る、夢のある話です。
しかも、器みたいに現存しているだけでもてはやされるのとは違い、移動の道具として安全に走って
曲がって止まれなくては、我々は携わるプロとして失格です。
ドリームカーが安全に走って、日々人の役に立つように頑張っています。

ミニって最高なんだから

私の毎日の足として、イヤをも言わず走ってくれる白いミニ。
遠くない将来、大幅リフレッシュを計画していますが、それに先立って内装トリム一式が
刷新されました。
キレイ担当が張り替えてくれました ❤︎
エンジン始動時には白煙が出てくるようになってきて、満身創痍の感も否めませんが…
トリムがキレイになったらいい車になった気がするんですから、人の感情なんていい加減なもんです笑

***
私のかつての生活の足だった ノーチラス号。
ちょっと手元を離れたら色々不具合出て、エンジン下ろして検証しました。

この後無事エンジンがかかり、この先乗ってくれる人との出会いを待ちます。
内装は Autumn Leaf を選んでいます。
秋に色づいた葉っぱを連想させる、キャラメルのような色。
車の色とい、内装といい。
この車も新車からグレイスでお世話していたものを引き取ってリフレッシュして。
蘇ってエンジンも内装も刷新。
1997年の個体です。
生産終了近くの車両ですからミニとしては『新しい』。
でも実に25年経っています。
25年経った車が、サラっとこうやって全て新品とは言わずとも、主要な機構は全てオーバーホール
したり部品を交換して、甦ってまた活きる。
こんな素晴らしいことってありますか?
知識と技術とが、それを可能にします。
新たにどーさどさ作らなくとも、みーんな捨てちゃわなくたって、いいんです。
新たに車を買えば、税金なんかもかかります。
政府は新しいものを消費させようと、燃費がいいと減税だのと必死。
長く維持している車には課税しようと躍起。
新しいのって、そんなにエラいの?
全部新しくなきゃいけないの?
我々が携わる車は、化石燃料に代わる燃料でだってちゃんと動きます。
それが証拠に、今年から WRC を戦う車たちは100%持続可能な燃料(いわゆるバイオ燃料)と
モーター(サービスパーク内と移動区間定められた区間:モンテカルロでは1511.47kmのうち3.6km)のハイブリッド車両 “Rally 1” にとって変わっています。
代替燃料でも、ラリーの最高峰で高いパフォーマンスを発揮できます。
ミニだって同じ。
これまでも様々な技術の移り変わりがありましたが、燃料にも対応すればいいことです。

脱線しかかってますが、新しいものは決して最良では…ない。
なぜならそれを作ることでよっぽども環境に害を及ぼしているから。
今ある使えるものからホイホイ新しいものに取り替えるのは…

環境を言い訳にして、ホントは飽きたからでしょ?

適材適所、この先は共生の時代へと移っていくべきと思います。


そして車体の色といい内装といい。
洒落てます。
内装は新品が買えるんですから…
知識と技術があれば、車を甦らせることができます。
手間もかかります、時代とテクノロジーとのすり合わせ、ヒストリックカーなどは倫理観も。
勉強も、研究も、探求も、テストも必要です。

知識と技術がない人がやるから、問題が起きるんです。

さぁキミもよみがえれ

今日も暑い…
まだ8月にもなってないぞ夏は始まったばかり乗り切れるだろうか…
フル稼動してたら多分、初老は持ちませんでもシエスタとか許されない。

さぁ
キミもよみがえっちゃおう。
まずはバラして洗って。
キレイになったら、湿気との戦いもあるのです…

ちょいと移動

少々移動させます。

で、ボディワークからも1台、戻ってきました。
サブフレーム組んでるんですけど、やや煽られ気味。

Elpaso Beige ]
乾いた大地を思わせる色です。
モノトーン、いいですね。

OMG…でも古い車にはよくあること

赤い Sprite Mk1 いよいよ佳境。
この個体、その昔アメリカから来たんですが輸送中にガラスが割れちゃって。
別なのをつけたのでオリジナルのウインドスクリーンは、オーナーの元にそのままずっと
ありました。

行先 YOKOHAMA
出港地 TACOMA

ピンクの紙にはそう書かれています。
その脇に、横浜に着いてからであろう但し書きが
「サイドブレーキ X 」
今回、オリジナルのスクリーンに戻すことにしました。
入れるガラスは、オーナーがいつかオリジナルと入れ替えようと、ずっと持っていた古いもの。

もー大変な思いして入れました。
最後は肉体労働者2人がかり笑(「リンクコーデになってる」と娘に笑われました)

はぁ〜おかげさまで入ったよぉ〜ありがと〜
ホッとひと安心で、再度天日に当てていたカーペットのホコリを払って戻していたら、女房殿が

「大変だ…ガラスが…」

合わせガラスが音も立てずに割れていました…
古い車の周りではよく起こることです。
枠に入れてゴムでがっつりはめたら、そのテンションに耐えられなかったんでしょう。

実はこの車、整備が全て終わったらアメリカへ帰る(オーナーのお嬢さんがアメリカにお住まい)ので
諸手配は少し先延ばしになりそうです。
…とは言っても、割とスムーズに部品は届くので大幅に遅れるということはありませんが。

この子、「もうちょっとココにいたいんだよ」ってことなのかな笑

紅白饅頭か

珍しく MG-A が2台。
手前は車検、奥は修理の部品待ちです。
赤と白だなんて、紅白饅頭か?

***
配線も取り替えた Sprite Mk1 ですが、メーターがあまりにもばっちくて…
分解して清掃、組み直しました。
これは週末の様子、バラバラ…

ホラ、キレイになりました。
あースッキリしたっ笑

すごい湿気です。
今日は夏至ですが、日の長さを実感するようなお天気にはなりませんでしたね。