大詰め

ラバーコーンコンヴァージョン+トランスミッション O/H。
(+いい機会なのでシリンダーヘッドガスケット交換)
もう少しです。

今日で4月もおしまい。
時間が流れていく…何て速さだ!

すごい勢いで作業中

改めてのご案内になりますが、

5月7日(火)〜5月18日(土)

店主 Manx Rally(英国属領マン島にて)参戦のため、ガレージは少ない人数での営業です。
急なクイックサービスや出張サービスへの対応は、手数の都合で厳しいかと存じます。
作業を伴うご来店は、ご予約をいただけると大変助かります。
なお、18日(土)は、午後から営業いたします。

***
ミッション組み終わって、色も入りました。
ヘッドガスケット、だいぶ時間経ってるのでいいタイミングですから取り替えます。

ラジエータ廻りの部品も小綺麗に。

並行して、ボディリフレッシュ+エンジン O/H したこちらの Mk1 は、グリル廻りのフィッティング。
今日はオーナーが進捗を見にいらしてました。
奥に写っているのは Mk2’S’ こちらは車検。
Mk1’S’ の車検も入庫させないと…いっぱいダヨ。

組み付け油

エンジンやトランスミッションを組む時には、潤滑油を使います。
日々使っているエンジンオイルを使います。

ボトルを開けるのは勿体無い、大量には使わないので。
…とはいえ必ず使うもの。
ので、皆さまがオイル交換に使ったボトルから、時間をかけてたら〜り。

集めて、集めて…
で、皆さんのエンジンを組む時に還元〜

からっからになったボトルは産廃で出します。
少し踏んづけてキャップを閉めて…こうするだけで、かさがだーいぶ変わります。

ラリーが近いので…

グレイスのウェブサイト トップページ。
いつもは4枚くらいの画像がランダムで表示されます。
グレイスはレース屋さんやラリー屋さんではないので、競技色が強いのは正直しっくりこないと
思っていて、画像もその上で選んでいるんです。
でも今は、Manx Rally が近いので…

期間限定 笑

トップ画像を「マン島 」「ラリー」 どっさり仕様にしてみました。
再読み込みすると、コロコロ変わります。
島の雰囲気、ラリーの雰囲気がよく伝わるものになったと自画自賛笑
ブログの画面だと細長くしか表示されないので、もしよかったらトップ画面でお楽しみください。

「ラリーふりかえり」が終わったら、通常運転に戻します。

見違えますよー

ハイドロラスティックサスペンションからラバーコーンへコンヴァージョン中。

見違えますよー
…パッと見たんじゃわかんないか。
乗ったら歴然。
お楽しみに。

ラリーエントリー事情

日本でラリーにエントリーするのは、結構大変です。
(私がそうそう思うだけでしょうかね)

海外のラリーへのエントリーは割とシンプルです。
– 乗り手の情報
– 乗り手の使用する safety equipments の情報
– エントリー車両が何か

車の細かい仕様については、ラリーの主催者に特に申告する必要はないんです。
なぜなら車の仕様については、車両に沿うている書類に明らかだから

競技で使う車両には、英国なら Motorsport UK など各国の ASN(Autorite Sportive Nationale
: FIA によって公認された各国の自動車スポーツを統轄する団体、日本では JAF が公認を受けている)
等によって承認を受けた、車両の仕様書が付属することを求められます。
海外で使っているグレイス店主の車両…今頃アムステルダムにいる赤い子は、Competition Car Log Book の発給を受けています。

更に、あの赤い子はヒストリックカーなので、Historic Rally Vehicle Identity Form を申請、承認を
受けています。
基本は当時あったものに準じるのですが、安全面の観点からエボリューション(進化…つまり当時
なかった仕様に変更)を許されるものなど、厳しい規制の中で車を仕上げます。
その上で、指定された角度からの車両の各部位の画像を貼り付け、スペックを明らかにし、申請 / 承認
を受けます。
規制の中で許されるモディファイを施した場合などは、都度申告します。
書類の有効期限は10年、必要であれば改めて申請します。
仮に競技者の持ち主が変っても、その書類は車両について回ります。

サスペンションについて示すページ。
撮影の範囲や角度が細かく指定されます。
特定の部位の改ざんやチョンボが横行する車種は、特に細かく「そこ」が映るよう指定されます。

規定外のものは承認がおりませんから、その書類があるということは車両に間違いがないということ
の証なわけで…主催者が車のことを根掘り葉掘り聞かない(聞く必要がない)のはそういうわけ。
JAF ではそうした管理/監督をしていないので、競技会に出るたんびに申込者は主催者に提出、
一方の主催者は全部に目を通して適するかどうかを判断する、という仕事が増えます。

細かく聞かれるのは、Safety Equipments の種類や有効期限。
この領域は技術の進化著しく、使用期限が厳しく決まっています。
バケットシート、シートベルト、ヘルメット、FHR(hans など)、レーススーツ、消化器の
製造メーカー、モデル、使用期限などを、エントリーの際に事細かに申告する必要があります。
(これらはもちろん、車検で現物を確認されます。)
日本のラリーに申し込む時も、そのあたりは聞かれます。

ずいぶん考え方が違う…というか、日本のそれは合理的でない。
モータースポーツ後進国だから仕方ないのかな。

さぁ、入れ替えてどんどん

登録に向けて秒読み、書類が揃うのを待っている Mk1 Cooper’S’ 。
アライメントの調整も済ませました。

Surf Blue も移動、そこへ Mk1 850 が入場、足廻りとミッションを作業します。
ハイドロラスティックサスペンションからラバーコーンへ。
オーナーはオリジナルに後ろ髪を引かれつつも、賞味期限をとうに過ぎた足回りでは機能や安全は
得られないので…今回入庫の運びとなりました。

エンジンを下ろして、本日は終了です。

内装に取りかかります

Surf Blue の 1071’S’ 内装に取り掛かります。
ドアのキックプレートやら

チェックストラップやら

トアトリムも

お、スライドウィンドも保管庫から出しました。