Manx Rally 2024 ふりかえり② 諸々準備

島へ入って翌朝。
この日は諸々準備の日です。

毎年使っていたホテルが、今年取れませんでした。
初動が遅かったのもありますが、この1年で経営母体が大手のホテルチェーンに渡り、
今までのような融通は全くきかず…
さぁホテルどうしよう。
この1年でますますイギリスの物価は上昇、高いは駐車場ないわ、イヤ参ったな。
どうする…

開き直って。
1989年 — 夫の初ラリーの年 — ヒストリックの HQ があり、宿泊もした PortErin の宿を当たって
みたところ、どうやら空いてる。
島の西のはずれに位置する小さな港町、蒸気機関車の終着駅でもあります。
去年まで利用していたホテルから、10分足らず…全く気にならないのでここで決めました。

Falcon’s Nest Hotel(隼 : ハヤブサ の巣)
古いホテルのようで、部屋のドアは普通の家のように鍵を回しながらドアノブを回すタイプ。でも修繕されていて設備などは快適に使えました。
(エアコンはなかったな)

朝食は English Breakfast のビュッフェスタイル。
卵の調理の方法はその日で違うので、あれこれは選べませんが好きなものを好きな分だけ、とても
充実していました。
マッシュルームが毎日食べられるのがすごい嬉しかった!

***
サービスの準備です。
毎年陰に日向に助けてくれる、お助けマン John さん。
彼が仲間と利用している Mini Emporium の片隅に、Team Japan が一部を使わせてもらっている
コンテナがあります。
そこへ機材を取りに行き、John さんが貸してくれる 4WD に積み込みます。
何から何までお世話になりっぱなし。

さぁ、サービスパークへ。
昨年と同じ場所でした。

仲間の間でなぜか思い出深い、グランドスタンドのトイレ。
ロックが付いて(我々の滞在中はフリーでした)、有料で運用する期間もあるようです。
トイレの管理だって、消耗品とかコストかかりますからね…当たり前といえば当たり前です。
“NO CLIMBING” TT の観戦とか、見えなすぎて登っちゃう人がいるんでしょうね。

いつものように設営が済んだので、昼食。
こちらも毎年1度は食べに来る “Cat with No Tail” 。
裏庭が広くて、モク助(煙草喫)がお気に入りです。

***
少し遅めのランチをとってから、ホテルへ。
私ともう1組のクルーのコ・ドライバーは、明日の Recce(試走)に向けて予習するため居残り。

昨年、コロナ明け(っていうのかな)に復帰してから、ペースノートは自作です。
もう一方のクルーは、ドライバーの負担を考慮して購入、我々もかつてはそうでした。
ドライバーこと夫曰く、自作のノートを使うようになってから格段に「踏める」ようになったと
言っていますし、実際のところ段違いに乗れています。
ペースノートの功績だけではないようにも思えますが、でもやはり自作のものは感覚に沿うようです。
(当たり前ですよね自分で作ってるんだから)
安全と速さのために( safety = fast …なーんかどっかで聞いたような)大変だけどノート作ります。
昨年走ったステージがいくつかあるので、そのまま使えるのもあれば新しいセクションと組み合わせて
だいぶ圧縮できそうです。
あーコレコレ ”Safety Fast”


残りの人は自由に午後のひとときを過ごしました。

***
夕食はホテルから歩いて行かれるパブへ。
蒸気機関車の駅ですが、「腐っても」駅。
ひととおりのものはあるし、かつて使っていたホテルよりそういう意味では便利です。
夫が1989年に滞在した時にはこの駅、手動の転車台がありました。
今は向きを変えず、ダグラスから走ってきたそのままでバックして運行しています。
我々の滞在中、Port Erin の発車時刻は、10:00 / 12:00 / 14:00 / 16: 00 の4本。
発車の時には汽笛を鳴らし、まるで教会の鐘が時を知らせるようで、何とも趣がありました。

帰り道に明日の食料(スタートはホテルで朝食が食べられる時間ではないのです)を買い込んで、
本日は終了。
翌日は Recce 、短いスケジュールで到着する観戦組3名が島にフライトで到着します。

Manx Rally 2024 ふりかえり③ へつづく

Manx Rally 2024 ふりかえり① 実は車が…

涼しい顔をしていましたが早々と送り出した競技車、4月の中旬までは順調に航行。
ところが…
急遽、英 Felixstowe に寄港、それから蘭( オランダ ! ! ! )antwerp に寄港、と予定が大幅に変更に
なりました。
Felixstowe に寄港した時に下ろせればよかったのですが、行き先でコンテナの配置は決まるので、
終点まで予定していた我々のコンテナはおそらく一番下。

毎日トラッキングをチェックしていた夫が、青くなって船会社に問い合わせ。
ところが日本法人は変更不可の一点張り。
もしアレンジできなかったら…どれだけの損失、同行する人もいるのにどうなってしまうの ? !
本社(スイス)、UK 法人、現地のエージェント…夫はやや気が狂いそうになりつつも、日常の作業を
激しくこなしながら、どうにかコンテナの向きを1日でも早くUK に向けられるよう必死にやり取り。
そして、不安に押し潰されそうな日々を過ごすこと数日。
やっと道筋が立ち、Antwerp – Felixstowe の船に乗り換え(別途費用発生…)、そこから鉄道に乗り
Liverpool へとアレンジすることができました。

Mon 29 Apr. Antwerp
Wed 1 May Felixstowe
Thu 2 May Liverpool

UK は6日(月)がバンクホリデー…つまり3連休、我々がイギリスに着いたのは6日。
もー!過去一番のギリギリっぷり。
ありえないんですけど。

現地エージェントのヤードまで着いたら、当初頼んでいた Manx Man のラリー仲間のところまで、
そのの友人が運んでくれてありました。
フェリーが出港する、Albert Dock からすぐの場所。
あぁ…やっと会えた。

Manx Man のその人は、複数の自動車メーカーのディーラーを持つ会社の CEO 。
Mini やPorsche でラリーをやっていて、今回は0カーを彼が勤めると彼の友人から聞きました。
ガレージには、過去に出場したラリーのゼッケンやプラークがびっしり!

とにもかくにも、どうにか間に合いました。
荷主が現地に行けば…とか
レッキ(試走)している間に誰かに運んでもらわないと間に合わないかも…とか
いろんなことを考え、いろんなことが頭をよぎりましたが どうにかなりました。

無事の再会に心の底から安堵して、夕刻のフェリーの時間はまでは徒歩で Albert Dock で過ごし
ました。
そしていよいよ乗船、今年は去年留守番だった娘とその娘も一緒です。

この写真は午後9時半、イギリスの陽の長い夏の始まりを感じさせる夕暮れ?がキレイです。
前方はマン島、波はすこぶる穏やかでこれまでの不安がウソのようでした。

あのまま何もせず(そんなことはないだろうけど)乗っていたら、Liverpool につくのは5月18日
になるところでした。

あらやだ 昨日じゃないの笑

Manx Rally 2024 ふりかえり② へつづく

帰国しました

5月18日(土)朝着のロンドン発羽田便で無事帰国しました。
出国前には蕾だったシランが、庭の片隅で花を終えていたり、フランネル草が咲いていたり。
こぼれ種で何シーズン目かわからないシソが今年は大豊作の予感だったり、種を蒔いてやや経った
リーフレタスがいいだいぶ育っていたり。
いない間にも粛々と時間は流れていました。
(当たり前なんですけど)

さて、いつものことですが帰国後すぐに夫は出勤、早速通常通りガツガツ仕事をしていつもの時間に
帰宅しました。
今年は孫も初めて同行したので、往路ほどではないものの慣れないフライトだったこともあり、
簡易シートに一番近かったじーじ(夫)は、本人が寝ていてもほぼ寝ていなかったんだとか。
1日仕事をしてぐっすり休み、時差ぼけ( jet lag )はゼロでしょう。

帰国後最初の晩ご飯は、とっておけない Manx Kipper 。

帰国前に立ち寄った、Norfolk に住む Peter さん(去年、競技車を譲っていただいた…)に島の
お土産で Kipper を持参したところ、
「朝食にいただくよ!」
写真が送られてきました。
朝から Kipper かね…

我が家は夕食です。

さぁ、明日からは通常運転。
…Manx Rally のレポート!

ラリーは完走、クラス1位

すっかり更新を怠りまして、あいすみません。
Manx Rally 2024 おかげさまで完走、クラス1位を頂きました。

リザルトはこちらからご覧いただけます。
Manx Rally Day1
Manx Rally Day2

その昔は、ペースノートの整理を終わらせてから、ブログ何とか書けましたが…
もうダメだ。
眠すぎて翌日に確実に響くので、失礼しちゃいましたすみません。
帰ってから細かくラリーのふりかえりしていきます。
旅の終盤は、Norfolk へ足を伸ばします。
更新できるかな…

島に着きました

5月7日(火)1915 Liverpool 発 Douglas(Isle of Man)行き
少し遅れましたが無事着きました。
(無事着きました…ということは、無事「受け取れました」これは後日改めて。)
これは到着の少し前 2135 頃、フェリーからマン島の方角を見た風景。
陽が沈むのが遅いので、いつまでもなんとなくほの明るいんです。

宿は島の南西の港町、Port Erin 。
今日はもう休みますおやすみなさい

来週の今頃は…

本日は5月4日 日本時間 230pm
1週間後は、Manx Rally 2日目の朝 630am

2日目、car 1 は 901am スタート。
car 142 は…まぁざっくり2時間後くらいのスタートですから、のんびり朝食でも食べてる頃かな。
何としても道の上に残らないと。

さて、マン島の FM で Local Hero とも言うべき Mark Higgins 様からのメッセージが発信されました。
来週のイベントのことと自身のキャリアについて話しています。
同じ動画で、イベントディレクターがボランティアを引き続き募っていることを話しています。
我々がよく使う White Stone Inn(パブです)で、初心者向けの講習会も行うようです。

https://www.facebook.com/plugins/video.php?height=476&href=https%3A%2F%2Fwww.facebook.com%2F3FMradio%2Fvideos%2F462794916245904%2F&show_text=false&width=476&t=0

エントリーリストも公示されました。
上で触れた様に #142
確か…2009年にマン島に復帰した時と同じゼッケンです。

この写真、だいぶ有名になりました。
これは2009年、#142 です。

ラリーが近いので…

グレイスのウェブサイト トップページ。
いつもは4枚くらいの画像がランダムで表示されます。
グレイスはレース屋さんやラリー屋さんではないので、競技色が強いのは正直しっくりこないと
思っていて、画像もその上で選んでいるんです。
でも今は、Manx Rally が近いので…

期間限定 笑

トップ画像を「マン島 」「ラリー」 どっさり仕様にしてみました。
再読み込みすると、コロコロ変わります。
島の雰囲気、ラリーの雰囲気がよく伝わるものになったと自画自賛笑
ブログの画面だと細長くしか表示されないので、もしよかったらトップ画面でお楽しみください。

「ラリーふりかえり」が終わったら、通常運転に戻します。

お船はどこいらをどんぶらこ

夫が、競技車を運ぶコンテナ船のトラッキングシステムで調べたところによると…

 - 3/13 Port of Tanjung Pelepas (タンジュン ペレパス港:マレーシア)を出港 【済】
 - 4/21 Sines (シネシュ:ポルトガル)出港
 - 4/26 Liverpool 到着

順調、予定通りです。
よかったぁ。

***
先日エントリーに出遅れた件
どういうわけか、Unseeded Entry List 30番台に載っていました。
とりあえずエントリーはできていました。
(エントリーリストに載るかは、まだわかりませんが…)

改めて、落ち着いてリストを見てみます…
– ローカルヒーロー Stephen Higgins の名があります。
昨年、我々がエントリーしたクラスで1位、車両は昨年同様 Mini Cooper。

– Mark Higgins …小耳に挟んだ噂は本当だったのか…しかも Triumph TR7 V8!
( 元 英国ラリー選手権チャンピオンで、007 など映画のスタントを華麗にこなすマン島出身の
ラリードライバー)
いやぁ、楽しみだなぁ。
ミーハー根性、丸出しです。

エントリーオープン2Hにして…

Manx Rally のエントリーがオープンになりました。
昨年は肝を冷やしたので…

いつもより早起きして(オープンは現地時間の19時〜)打ち込みを始めたのに
現地の仲間(去年連絡をくれた両名とはまた別の人笑)から、またもや messenger で連絡が。

「ねぇエントリーリストに載ってないけど、ラリー出るんじゃなくて?」

!!!

すかさず返事 doing it NOW!

***
指クロスして祈ってくれるそうです…
なんてことだ…

一月往ぬる 二月逃げる 三月去る

一月往ぬる(ちげつぬる)
二月逃げる(げつげる)
三月去る(んげつる)

年明けから3ヶ月は行事も多くせわしくて、あっという間に時が過ぎ去る
こんな風に表現するのを聞いたことがあります。
韻を踏んでますね。

月末を迎えると、1年の4分の1(四半期)が終わってしまうわけで。
まいったな…

昨年50歳になりましたが、年々1日があっという間に終わる感じがします。
毎日を大事にしなくっちゃもったいない…けど、気付くとどんどん時間が経ってる。
(別にぼーっと生きてるつもりはないんですけど)

***
車両を送り出して早1ヶ月、5月開催の Manx Rally のレギュレーション発行を待っていたのですが
遅れること2週間。
やっと出ました…エントリー受付は1週間後。
昨年は余裕ぶっこいてたら、エントリーオープン2日目にして既に募集台数を上回るエントリー
肝を冷やしましたから今年は同じ轍を踏まないようにしないと。
募集台数は140台だそうです。

2ヶ月後には…ラリー終わってるのね。
時間が経つの早すぎ!