旅のおまけ “土地に詳しくなる”

ラリーで出かけると、

宿との往復
クルーはラリーのコースをグルグル走る
サービスなどは買い出しやらで奔走
万一、ステージで何かあったらサービス出動

そんなこんなで、行った先の土地にピンポイントで妙に詳しくなります。
ラリーは時間に支配されるスポーツなので、食事がとかくなおざりになりがち。
サンドイッチかじって、おにぎりほお張って済ませる、運が良ければサラダ…この程度。
なので、せめて夜はせっかく遠くに来てるから何か美味しいもの食べたいなぁ、って思ってます。
ロケーション的に可能/不可能はありますが…

これまで2回のラリー丹後で使ってた宿が改装するとかで、頃合いの宿を紹介してもらいました。
場所は『網野町』、日本海沿いのいわゆる 漁村。
どんなところだろう…
ひとまず私は、行くことが決まったらまず!どんなところか、あと食事処を割としっかり調べます。

網野町。
なかなか趣のある土地みたい。
『丹後国風土記』に『浦島伝説』の記載があるんですね。
だから、宿のお部屋の名前が『浦島』『乙姫』『福島』なんてついてたんだ。

参考までに『福島』は、水江浦嶋子(みずのえのうらしまこ:俗に言う浦島太郎)が乙姫様と出会った
場所のことだそうです。
あ、もしご存知ない方がいたら…
浦島太郎は、上を見てうっすらわかるかしら…浦 島太郎です。
浦島さんじゃ、ないんだな笑
(ってなると、お部屋の名前はヘンだね笑)

余談ですが、この話をすると毎回、森鴎外の本名『森林太郎』を 思い出す私。
森鴎外の本名は 『森 林太郎(モリ リンタロウ)』です。
私の実家は三鷹でして、禅林寺ってお寺に森鴎外のお墓があるんです。
墓石には『森林太郎』と刻まれていて、ずーっとシンリン タロウ だと思ってました笑
禅林寺には玉川上水で入水した太宰治のお墓もあり、そっちはいつもお花が上がったりしてるんです。

***
さて、脱線しましたが土地に詳しくなる話。
食事は重要です。
ラリーは郊外/地方へ赴くことが多いので、願わくば土地の食材やお料理を頂きたい…
ココは漁村ですから、当然海の幸 ❤︎
下調べするうちに…網野町、なかなかイケてる予感。
3日しか滞在しないのに、それを上回るメシ屋が候補に上がり期待が高まります。
あとはラリーが順調に運んでくれれば、晩ご飯の時間はちゃんと取れるはず。

到着した日( 5/19 木 )
先発組はサービスの設営など済ませ、後発組(私と娘)の到着を待ってからの食事だったので、
割と遅くまでやってる町の中華屋さんへ。
日本海側、蟹が獲れる ❤︎
看板メニューは『蟹飯麺』蟹みそも程よく効いてて、かーなーりー美味でした。
2日目以降は、また改めて。

ラリーふりかえり “メカニック”

ラリー丹後2022 おかげさまで念願の完走を果たし、昨深夜帰還しました。

往路も復路も、往路は1回復路は夕食と給油で2回、片道600km を軽快に移動しました。
もちろん道中も楽しみながら…
その辺りはまた後日、旅のおまけででも。

今回、丹後は3回目。
1回目はフツーに走って、2回目は12インチで臨んで、どちらももたなかった。
今回は満を持して、タイヤは車体と一番相性のいい10インチ、
足回りのセッティングを見直しました。

日中のサービスでタイヤを前後ローテーション。
結果、足はバッチリ!でもタイヤはギリギリ
さらに煮詰める必要がありそうですが、走りきったことで大きなヒントを得ました。

気配を消して?

今日は曇天。
終わりまでこの感じでいてほしいものです。
ヘルメット、新しいのを使います…つや消しの黒、格好良くありませんか?

SS1 Taiko Hillclimb 丹後縦貫林道の太鼓山線を使う登り一辺倒の短いステージ。
明日はこれを下ってきます。

TC のマーシャルが…怪しい笑

太鼓山線 ー 角突山線 ー 成相(ナリアイ)線を一気に駆け抜けます。
翌日は全部逆走。
過去2年とも、リタイヤしています。
去年は12インチで挑戦、足回りへの負荷が大きすぎてボルトが破断したりと散々でした。
今年こそは完走しないと。
メカニックは連れてきていませんから、文字通りのセルフサービスです。

なんとか初日、道の上にいることができました。
体調の都合で今回は出場を見合わせてる、いつも遊んで頂いてる人が、サービスへ激励に来てくれて
「ドライバーの気配を完全に消してるね!」
当たり前だよ、こっち本業だから

なんとか1日目は走破、2日目も頑張ります。

支度

週末のラリータンゴに向け、下準備中です。
2日目のアイテナリー(ラリーの日程)が、昨年のそれと全く同じことに気付いたので…
インデックスはステージの番号を振って貼り、指示された試走の順番にリングで綴じました。

試走が終わったら1度リングを外して、ステージの順番に並び替えてます。
初めて行くラリーでも、真っ白なページに予めステージの識別/ページを鉛筆で記してから臨みます。
大学ノートでやる人などいろんなタイプがいるようですが、整理する段階で私は1度結束を解くので
予め識別できるように書いておかないと、死活問題になります…
どのページを見ても、右だの左だのと数字と何やら暗号っぽい何かがお行儀よく書いてある。
10年前はロクに寝ずにノートを仕上げたものですが、寝ないと…
だから事前にできることはやって、不測の事態が最低限で済むように支度します。

今回は、ロードブックに貼るインデックスももう用意したもんね笑

夫は夜のちょいとした時間に、過去の自分らの車載カメラを見返してイメトレしてるみたいです。
今日は私も。

今回はクラブの他の面々も都合がつかず、ミニは我々1台のみ。
メカニックも同行せず、史上最高にミニマムな編成で行ってきます。

ずいぶん前なんだな

これは 2016 Rally Isle of Man 。
ミニがグランドスタンドに20台以上並んで、圧巻でした。

ダグラス市長を表敬訪問した年…
そうレッキの合間を縫ってみーんなノータイで行っちゃった、アレです。
市長と奥様は『メダル』…

スタートの日も、00カーのコドライバーをつとめてらしてノリノリでした。
レーススーツに『メダル』…笑

“Team Japan” があちらのコミュニティで定着し
…と思ったら、Rally Isle of Man は中止 ➡︎ 消滅するわ、世界規模のパンデミックだわ
コロナ明ける(梅雨みたいだ笑)と思いきや、ウクライナ x ロシアだわ…

5月にManx National Rally ありますけど、行かれないし。
マン島の定宿 Sefton Express からは、

「今年は何部屋抑えたらいいの?」

とかメール来ちゃうし。
(申し訳ないけど繰り越しといて、って丁重にお願いしました)

やれやれ。
つまんないから、動画でも見てしのぎます…

Kalle Rovanperä

強い。
WRC Round 3 Rally Croatia で優勝。
今年に入ってから、 Round 2 : Snow (Sweden) / Round 3 : Full Tarmac (Croatia) と優勝。
この週末は、最終ステージで逆転しての優勝。
強い。

2世はこの業界、少なくありません。
彼が強いのは天才だから?
いーえ。
天才ってよく言うけど、どれだけ『それ』に時間を使ってるか、のめり込んでるか、だと思うんです。
飛んじゃったブログにも掲載した気がしますが、Kalle Rovanperä 彼が彼たる所以はココに。
おそらく、場数が違う。
あらゆる路面、あらゆるシチュエーションで走ってるんです。

8歳、ラリーの練習を始めて最初の歳の映像。


3日間ラリーの様子を見てましたが、今ドキの車は車がやってくれるのを待ってる(全日本でも
一緒ですが)んですが、彼は待ってない。
そう動くように操作してるんです。
コーナーを曲がっていく、という同じことをしているようで実は同じではない。
この先が楽しみです。

***”
“News” に、2022年のゴールデンウィークの営業について、掲載しました。

レーススーツ

レーススーツをクリーニングに出していました。
だいぶ使い込んだものは、自宅の浴槽に浅くお湯を張り洗剤垂らして足踏み洗いしちゃうんですが、
こっちはまだ新しい(新しめ)なので…

昨日受け取りに行ったら、

「コレは女の子が着るの?女性ものよね?」

私のものだと伝えたら、えらくビックリしてた…なんでかな笑
2人1組で乗るラリーの助手席に乗ってること

「速く走ろうとする人の隣に乗って、速く走れるように道を読むの」

こう言っときました。
わかってもらえたかな。

がんばんないと

いろいろ動きます。

ひとまず置き場から持ってきました。
ボディの部分補修をして、走り出しの準備をしていきます。

キレイ担当は最近、トランスミッションの分解なども担います。
今日は、昨日温泉で長年の汚れを落としたシリンダーブロックを、更にキレイにしていきます。


Fiat 500L がお嫁にいくことになりました。

嫁ぎ先はグレイスのお客様のところですので、使い方もよく存じています。
日々の足にクリクリ役に立つことでしょう。
ちっちゃいけど、すごく有能です。
元気に走り回って、人の目について、可能性と現実を広く伝えて欲しいです。
グレイスでお世話する Fiat500 は、フツーに使えます。


お隣は、ラリー車に仕上げます。
1275GT です、かなりわかりづらいですが顔が四角いです。

この『文化の違い』よ

この週末に開催されていた Rally North Wales
1デイのイベントですが、ウェブサイトの “ヒストリー” の項にあるように

競技者による、競技者のためのイベント

友人が Escort のコ・ドライバーで参加していましたが、なかなか楽しんでいるようでした。
観る側 “Spectator” へのインフォメーションも徹底
Ari Vatanen のあまりにも有名な

Be Alert! Always expected the unexpected.
常に予期しないことを予期して注意せよ!


で始まる観戦者への注意喚起、各ステージの観戦ポイントへのアクセス(駐車場案内)、
そして最後には地元のスター、現役 WRC ドライバー Elfyn Evans(Gwyndaf Evans の息子)
による

Assisting the rally cars
ラリー車の手助けをすること


についてのリスク等についてページがありました。
もー話になんない、文化が違う…
日本はモータースポーツ後進国、つくづくそう思います。

なんでもある

よく「これもラリー」って言います。
良きも悪しきも、想定外の出来事などが起きた時。
人生何が起きるかわかんないよね、と通じるものもあり、そんな時『ラリーは人生のようだ』
なんて形容することもあります。

新城ラリー Day1 で起きたハプニングも、そう。
前走、前々走の車両に追いついてしまい、道を開けてもらえずコントロールしきれなくなり、
コースオフせざるをえませんでした。

(これは1走目、サクっとどいてくれた時)

なんでどいてくれない?
さっきはどいてくれたのに(1走目はサクッとどいてくれた)
我々(#57)も想定の外
なら、
なんで追いつかれる?
しかもその前(#55)に自分が追いついちゃって3台連なっちゃった!
お相手(#56)も想定の外。

サービスの後にリグループエリアが設けられていました。
リグループとは、オフィシャルが時間の遅れを取り戻したり、出走順の調整とかを行えるエリア。
追いついた車両に出走順の入れ替えを申し出ることもできましたが、追いついてしまった側からは
お申し出がなかったので、2走目だったしそのまま続行しました。
結果つかえて、その前にまで追っ付いてまさかの3台コンボイと相成りました。

***
ま、これもお互い経験です。
互いに芸の肥やしになって、次また同じようなことになったらきっとサクっと対処できる、
そうなってるハズ。
ラリーはつくづく経験のスポーツだなぁと思います。

惜しむらくは、どうしてこんな出走順になったのか、ということ。
3台コンボイの先頭になってしまった不運なコンペティターは、なんでも初ラリーとか。
車両の排気量で並べたんでしょうけど、経験値も加味して欲しいところでした。
選手権の外ですから、どっちでもいいじゃん そんなとこでしょうか。
いいです淡々と続けます。

ご覧になった方もおいでになると思いますが、YouTube でLive 配信されてたのでリンクを
貼っておきます。

テレビ愛知特設ページ