(広告に掲載されている商品車等の情報は、2006年当時のものです)

 

サスペンションのおはなし  その4

ショックアブソーバーとは?サスペンションメカニズムを解き明かす上で欠かせないのが、ショックアブソーバーです。言葉の通り衝撃を吸収するものです…というと、あたかも路面からの衝撃を消すように思われますが、そうではありません。

タイヤが拾う路面状況は、スプリング / ばね部がそれを受け止めます。突き上げれば縮み、そして元へ戻ることで車体の暴れを抑えます。縮んだり戻ったrの連続した運動は、ばね自体にも振動を生じさせます。そこへ運動の速さが加わればその秦王は更に大きくなり、時に車の動きにまで波及することがあります。この振動をコントロールしてくれるのがショックアブソーバーです。乗り心地の善し悪しに止まらず、曲がる・止まるという自動車の基本動作にまで影響する大切な部位なのです。ゆえにショックアブソーバー選びは重要です。振動の出どころであるスプリングの特性によって、相性のようショックアブソーバーを選びます。エータを得る為に私たちはよくテストをしますします。ますショックアブソーバーなしで車を走らせてみるのです。スプリングの特性を把握するためです。MINI はご存知のようにスプリングにラバーコーン(ゴムの塊)を使っています。ゴム質・形状等にもいくつか種類があり、あらかじめプレロード(圧縮)をかけたり、ラバーコーンのボディ上方を受けるトランペット(解りやすいのは Hi-Lo KIT)の当たる面積を変えたりして、そうこうテストをします。それぞれがかなりハッキリと違った乗り味、動きをするので各々の違いを読み取っていきます。

ブッシュ類選びも同様です。サスペンションを正しく動かすためには、まず路面からの上方をもれなくスプリングに伝えなければなりません。MINI はボディ / サスペンションともに剛性が高いので、高い柔軟性を持つブッシュを選びます。ブレーキング性能を引き出すのにも柔軟性の高いブッシュは好都合です。「しなる」ことで力を柔らかに受け、徐々に逃していくのです。いわゆる「ピロポール」化はある一定条件での使用までは良いかもしれませんが、トータルで考えるとかなりのマイナスです。しなりのないサシペンションは動きに幅が無いのでコントロールを気難しくします。

またこのテストでは、ミニのサスペンションにかなり良質な前後左右の同庁効果があることに気付きます。ですから MINI のサスペンションにはスタビライザー(アンチロールバー)が取り付けられていないのです。自前で充分間に合っているわけです。アグレッシブに茶道するスプリングなので、ストロークを保ちバランスを考慮してあげることで、スムーズに動いてくれます。ハッキリ言ってコイルスプリングではこうはいきません。

ここまでわかったら、いよいよショックアブソーバーを選んでいきます。スプリングから発生する細かな振動、これを拾って解消していきます。縮むtき(力の入力時)はラバーコーンに追従して働き、反作動の伸び側の時には粘りのあるゆっくりとした動きをするタイプが良いでしょう。街乗りちゅうしんの車は特にそうです。これを基本に、車の速度域やようとに応じて伸び縮み方向の減衰力を変えて選択します。総じてミニには、現代的なショックアブソーバーよりも、オーソドックスなものが合うようです。大切なのは精度です。小刻みに振動するラバーコーンについていく感度の良さです。

「MINI の乗り心地は悪い」本当にそうでしょうか?ただの劣化(乗りっぱなし)だったり、手を入れていても組み合わせの間違え、セッティング不良がほとんどだと思います。音についても MINI はうるさい、なんていう人がいますよね。現代車は静かだ、と。確かに静かですが、現代車は大きなボディで音をコントロールしています。単に音が室内にまで届かないようになっているというだけのことです。ですから以外と、タイヤからくるロードノイズは伝わってきます。ラバーコーンを使う MINI は逆にあまりロードノイズが気になりません。車体の大きさや基本設計が 46 年前、ということを考えるとかなり良くできているとは思いませんか?私たちは MINI を乗り心地の悪い車、うるさい車、などとは思いません。ミニの本質を知り、理解しているからです。

サスペンションについてまだまだ書き足りないところもありますが、次回からはサスペンション性能を引き出す為に大切な部位、また「自動車を残す」という観点からも非常に重要なボディについて話を進めたいと思います。

もっと詳しく話を聞きたい方、ここで述べる MINI の本質を理解した上でのセッティングを体感したい方は、どうぞお気軽にお出かけ下さい。