Report “RIOM 1.3i”

RIOM2015 完走

WRCのステージで培ったスキルを全て注ぎ込んだ”RIOM 1.3i”
ラリー初挑戦のドライバーと共に、期待通りのいい仕事をしてくれました。

ドライバーの言葉を借りれば「強すぎず弱すぎず、硬すぎず柔らかすぎず。」
プロダクションカーの出来の良さ、加えてミニという車の素性の良さが、
初挑戦の彼を大きく助けたことは間違いなさそうです。
我慢に我慢を重ね、一生に一度の一回目のラリーを完全完走という形で飾ることができました。

実践の中から、この素晴らしい”Gr.N Spec”を深く理解し、
上手に操って結果を出したクルーに感謝と賛辞を送りたいと思います。

Introduction “RIOM 1.3i”

2015年マン島ラリーには、インジェクションモデルを送り出しました。

 

1989年に少年の頃からの夢だった英ラリーに出て、
自分的には新しい扉を開けました。

メーカーがそうしていたように競技で使っていろいろ試して、それをデータとしてお客様の
車両にフィードバックするようになりました。

がむしゃらに年1回のラリー活動に明け暮れていた90年代。
92年から97年、RAC Historic Rally に続けて出て。

折しもその頃、WRC(世界ラリー選手権)にプライベーターが出られなくなるという噂が
ささやかれるようになりました。

・当時新車でまだ売られていたミニも、2000年で生産終了という話が持ち上がりました。
インジェクションモデルのこのミニだって、時間が経てばいつかはヒストリック。
自分はミニのスペシャリスト、だからこのミニでもやる。それはすなわち、自分で作って乗ってデータを取る、ということ。

・WRC 世界最高峰ラリーだって、叶うことならば挑戦したい。

やりました。

そしてそれが今年、役に立つときが来ました。

やっておいてよかった、心からそう思います。
あの時の様々なデータがあってこそ、新たな可能性の扉を開けることができました。

ヒストリックのカテゴリーより、いろんな意味で敷居が下がります。

しかし、もちろん様々乗り越えなければならない壁はあります。

でもそこは、グレイスで長年培ったスキルがあります。
解り合えるいろんな立場の仲間も、たくさん居ます。

お手伝いできること、たくさんあります。

でも一番大事なこと…それは、決断です。

モータースポーツをするということは、当然危険が伴います。
ナメてかかれば、大事故につながります。
ナメてなくても、どんなアクシデントに見舞われるかわかりません。
だからこそ考えられること、思いつくこと、心も含め準備するんです。
それもこれも、各々の決めたこと。
プロじゃあるまいし、誰も頼みません。
決断できなきゃ、やらなきゃいいこと。
壁があっても、それをも何とかするという決断はその人にしかできません。
だから支える側も全力でサポートします。
まず各々の決意があって、努力があって。
そこに周りの人の様々な協力が加わって、初めて形になります。

人生の縮図にも似た、『プライベーターの一生懸命』どうぞ応援して下さい。

このプロジェクトにはPIAA株式会社様より、HIDスポットランプとドライビングの提供を頂きました。
私がインジェクションマシンを駆った頃よりはるかに小さくなり、軽くなり、そして非常に明るくなりました。
アイリッシュ海に浮かぶ小さな島の山の上で、草の生い茂る丘で、漆黒の闇を明るく照らして道から外れないように、進むべき道を示してくれることでしょう。
マン島のステージに初めて挑戦するドライバーにとって、道が見えることほど心強いことはありません。
この場を借りて、ご尽力頂いた関係各位に心より御礼申し上げます。

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This project is supported by PIAA
http://www.piaa.co.jp