夜が明けても、外ではザーザーひっきりなしに水の音がしています。
雨は上がったはずなのに。
窓の外を見て納得、沢がとっても近くてそれで水の音。

朝食もホカホカごはんに自家製のお菜がたくさん。
これに具沢山のけんちん汁をいただきました。
わけぎっぽいのが入った炒り卵ですが…

鴨の卵だよ

えー
それもあとで納得、となるのですが。
それと、中ほど右側に映る胡麻和え。
何だかちっともわからなくて…そんなに苦味も感じないから、山菜じゃなくて何か菜っ葉を間引きした
ものかしら…何だろう。

後から聞いたところによれば、おこぎ という山菜だそうです。
野草ではなく『木』の若芽を摘むそうで、南信州一円でしか食べないんですって!

車で出る前に周りをひと周りしたくて、宿のおばあちゃんに声をかけました。
ここは妻籠宿から少し外れた『大妻籠』と呼ばれる集落。
大層にぎやかだった頃もあるようですが、今ではやめちゃうところもポツリポツリ。
おばあちゃんはここ数年で、姑さんを送ったそうです。
どこもおんなじだね!ただ思うけど、こんなに空気が良くてお水が美味しけりゃ、誰だって
長生きするわよ!

畑や田んぼはみなさんこの上のなだらかな傾斜地に持っていて、そこで合鴨農法でお米を作って
畑でお野菜作って、山からの水で養殖してるんですって。
集落のどこに居ても、水の音が聞こえます。
本当に綺麗な水の豊かな土地。

自家製のお米は、合鴨農法(雑草や害虫を合鴨が食べる)で作っているそうで、その鴨の卵を
朝食で頂いた、というわけ。
家の周りには鴨も、養殖してるサーモンやイワナも、みーんな居ました。
保っていくのは、知恵も気力も必要でしょう…でも外をたくさん見てUターンしてきた若い担い手も
いるようですし、この難局何としても残って欲しいなぁと、思いました。
日本の原風景に抱かれて過ごす休日。素敵な時間でした。

散歩の道はなんというか… SS にぴったり笑
ステージラリーをしなくとも、この辺りまでツーリングにきたらさぞ楽しかろう…
企画するか?

***

さて、大雨に阻まれた馬籠宿を朝イチでリベンジします。
宿場全体が傾斜地にあるので坂と、復元された枡形と呼ばれる道の形状が特徴。

木曽五木 尾張藩によって木曽谷における伐採が禁止された木の種類が、植えられていました。
江戸の初期に、諸大名が築城や造船などにバッタバッタと伐採してしまい山が荒廃する事態となり、
管轄する尾張藩が伐採を禁じた五種類の木、檜 あすなろ 高野槙 ねずこ 椹(サワラ)のこと。

実は、宿場巡りの中で探していたものがありました。
下駄です。
木曽五木の一、ねずこは軽くて堅い上に水に強いのが特徴で、まさに下駄にぴったり。
寒さの厳しい中で育つので、成長が遅くて年輪の幅が狭い…丈夫なんです。
私は芳町(右)を、娘には右近(左)を(こちらは底にゴムが張ってあります)買い求めました。

***

えーいこうなったら宿場三昧。
同じく中山道の『奈良井宿』へ向かいます。
ここは木曽漆器のお店とお六櫛を扱う店がたくさん。
ヤバいタガが外れる予感…

ここは山が迫っている印象です。
なんだろどんどん気温が下がってきました。
こんなことになるとは思わず、全員割と薄着…
他の宿場同様、開いてる店はまばらで思いっきり風が吹き抜けます…さ、寒い。
ここではありませんが、街道がぐいっと曲がった場所があり…いわゆる枡形になってるところが
ありました。
ここでは鍵の手と呼んでるみたいです。

深めの筒っぽいお椀を買いました。
野趣あふれるざくっとしたシルエットで刀の筋がアクセントになっていて、飯碗でも汁椀でも
いけそうです。
それと布張りの朱の鉢を購入。
今から若竹煮を盛るのが楽しみ…(つくづく食いしん坊 笑)
この街道はとっても水はけが良さそう…妻籠や馬籠と違って土が全く出ていませんオール舗装。
若干整備されすぎの印象…でも建物もいい状態で保たれています。
奈良井宿は 本陣跡 の石碑だけがありました。
奥まったところに郵便局があり、かなり広い空いた土地がありました。
きっとそこが本陣だったんでしょう。

満喫するも寒すぎて、車で走り出したら国道19号の温度計は

5℃

ちょ…
このあとは少し北上して、茅野市にある御射鹿池(みしゃかいけ)って農業用ため池を目指し…
と思ってたけど、あまりにも寒すぎて断念。
スケッチして、ギター積んできたから森の中で弾いて〜なんて思ってたけど、ちょっとムリ。
実はこの池、東山魁夷の『緑響く』が生まれたと言われる場所。
(画像はインターネットから)

周りは唐松が多いらしく、新緑にはまだ早いだろうということで…寒いし…今回は見送りました。
本当は往路(つまり昨日)行こうと思ってたんだけど、雨になるっていうし断念した経緯があります。
(雨が降ったら、鏡みたいな水面には絶対ならないもの)
屋外がダメなら、諏訪湖畔にある『原田泰治美術館』へ行こう!
あ…月曜定休…

のっけから予定変更、いろいろくじけながらもほぼ誰とも交わることなく一泊二日の木曽路小旅行。
ツーリングにはもってこいだったなぁ…また行けたらいいなぁ。

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