尊い時間

日曜日は従業員さん(グルメメカ)の奥さんが、拙宅で手前味噌を作る日でした。
去年、お裾分けしたところ大変喜んでもらえたようで、

「自分でお味噌作れたら最強ですよね!」

お子さんは1歳4ヶ月、卒乳 ➡︎ 離乳食も終了 とすくすく育っています。
体は食べたものでできているので(しつこい?)、原材料がハッキリわかっているものは
安心です。

午前中、ママはお仕事ですので午前中は拙宅でお子さんを預かって…
娘はこの家で幼児期を過ごしていない(小学校入学の2か月前に引っ越した)ので、この家で
ヨチヨチタッタカ歩く子どもの姿は新鮮。
娘が1歳から座ってきて、4年生?の時にリペイントした子供用の木製の椅子がちょうど
塩梅よくて、そこへ座ってお昼を食べます。
(こっそり撮影笑)

普段は週イチで店へ来ていますので、拙宅はいつもとは違う環境。
手の届くところに触れるものがいっぱい❤︎
手当たり次第にアプローチします。
思いがけない動作+偶然で、つまんないケガをしちゃぁ大変。
とはいえ体が想像以上に柔らかいのでうまいこと転ぶし、少々のケガは代謝がいいので
あっという間に治っちゃうけど。
自分の娘の時もそうでしたが、ダメダメいうのは努めてしませんでした。
簡単なんですけどでもそれじゃ、理由が伝わらない。
大事なのはどうしてダメなのか、そこです。
ケガにつながるから、人が嫌がるから…理由はいろいろ。
ただ、そこを伝えないと

ダメって怒られるからしちゃいけない

言われたことはやる

自分で考えなくなる

言われないからいいんだ

言ってくれないんだもん(人のせい)

例えばお子さんに向かって
「ホラ叱られるよ!」
って言ってる親御さん。
それって人は叱るけど親は叱らないレベルなの?
モヤモヤします。
そうじゃないじゃん。
なんで叱られるのか、それを伝えないと次また同じような場面に遭遇した時、その子は
考えず、自分で判断して行動できない。
この例え話から推測するに、
「家ならいいけどお外ではお行儀悪いよ」
そういうことなら、ちゃんと伝えないと。
小さい子でも、伝えれば理解します。
言って聞かせることをしていれば、聞ける子になります。

***
この家に移り住んだのは、介護の必要が生じた義母と同居する為です。
介護は子育てと真逆で、事故が起きないことがすべて。
彼女はアルツハイマー型の認知症でしたので、言って聞かせても効果はありません。
むしろ繰り返し言うことで、新たに記憶することは難しいのに『負の感情』だけは
蓄積するのです…メカニズムがサッパリわかりません笑。
環境が万全でないところ(自宅)で素人(家族)が介護『のようなもの』をするので、
どんな小さな事故でも、起きないことが一番です。
そのために、行動を読み先回りして、ひたすら事故予防に努めました。
残念ながらそれ自体は始まってしまっていたので、それ自体の予防ではなくあくまでも
『事故予防』。
工夫のせいか事業所のスタッフさんに、同業と間違えられることもしばしば。
義母が亡くなって、ずっとお世話になってた通所の事業所へ挨拶に伺ったら、スカウト
された位。
介護者として若かったこともありますが、面会に施設へ行っても入居者さんから新入りの
スタッフに間違えられることすらありました。

「見ない顔ね〜頑張んのよ!」
「はじめまして〜お名前なんておっしゃるの?」

調子いいもんです笑

***
この家で同居を始めてから娘は丸6年間、健康状態に問題があるお年寄りと過ごしました。
仕方ない高齢で脳が壊れちゃっただけのことです。
生活を共にすることで、功罪入りまじりの感は否めませんが貴重な経験をたくさんしました。
急に大きな声を出しただけだって、ビックリしてつまづいちゃうこともある…
それで骨折でもしたら、文字通り命取り。
お風呂に一緒に入ったら、自分でできるのに「洗ってあげよっか?」何回も何回も繰り返し
尋ねられて湯上り開口一番、「もう一緒に入りたくない…」
そんなことも、一緒に暮らしてないとわからない、たまに訪ねて行って「元気そうだね!」
じゃ、ぜーんぜん実態はわからない。
とっさの時には、たくさん助けてもらいました。
普段の私や夫の様子を見ているので、小さいながらに心得があるんですよね。
エグい思いもいっぱいさせちゃったけど…
私がカリカリして、イヤな思いもさせてしまったこともありました。

でも子どもが家の中にいると、ある程度まではお年寄りも心和んでた印象です。
伸びゆく命と、去り行く命。
家の中で交わることは、めっきり減っちゃいましたね。
尊い時間でした。