2018年にマン島ラリーの中止を喰らった我々。
恨みがましく傷心旅行に行っても全く意味がないので、その時間を国内で使うラリー車の制作に充てる
ことにしました。
それが、2018年の9月のこと。
11月には、全日本の最終戦(当時)新城ラリーに参戦しました。
年が明けて2月。
ラリーオブ嬬恋にエントリー。
スノーラリーです。
スパイクタイヤは、国際格式の一部の車両以外は装着を許されていません。
四駆の皆さんはラリスタ(ラリースタッドレスタイヤ)っていう有能な武器があるので、スイスイ
走れます。
二駆は…ラリスタじゃあんまり効果ない…ので、まさかのチェーン。
しかも路面を痛めるからという理由で、ステージの前後で着脱を要求されます。
チェーンの着脱なんてしてられませんから、バチバチに張ったチェーンをかませたタイヤを2本積んで
ステージを走る前に付け替え、走り終わったら付け替え…
ラリーをしに行ったんだか、タイヤ交換に行ったんだか、わからなくなるほどにタイヤを付けたり
外したりしていました。
一応スパイクタイヤを持参し、車検の時に掛け合ったものの通りませんでした。
小さな車、の割にはトランクの容量は優秀ですがチェーンつきのタイヤとなると話は別。
12インチじゃ積めないので、最低地上高がきになるところですが10インチしか選択の余地がなく…
四駆はスイスイ、二駆はタイヤ交換に時間を取られ。
でも、与えられている時間は同じ…不公平だし、安全上の問題も出てきます。
(ラリーは時間に支配されるスポーツ、与えられる時間には正確でないとペナルティを受けます)
加えて1日目夕方ーナイトを走った段階で、チェーンがだいぶ削れてきていてあと2日はとても
持つまい、ということと車体の損傷(オーバーフェンダー廻り)が見受けられて色々危ない…そんな
状況になってきました。
2日目の朝、サービスのスタッフが朝風呂で競技役員の1人と現状の話をした話をしたそうで、
入浴後に我々の部屋へやってきました。
現状を文面で提出してもらえれば考慮する、という話を取り付けたという報告でした。
すぐさまラリーの HQ(ヘッドクォーター)へ提出、賞典外という形でスパイクタイヤの使用を
認めてくれました。
公式通知が出ました。
タイヤの付け外しは相変わらずだったものの、いつ切れるかもしれないチェーンで競技をするという
事態は免れました。
YouTube で実況を配信していたナイトステージで
ご丁寧にスペクテイターを入れている、照明完備のエリアで
フィニッシュまであと少しというところで
押すハメになろうとは…
(ちょっとアクセルを躊躇したら皆さんが蹴っていった雪の山へ向かって行ってしまい車高低いんで
カメになってしまいました。
他にそんなドラマチック?なことになったクルーはおらず…笑)
セレモニアルフィニッシュで、外へ出て(笑)是非応えたらいいち言われ
さぁ、ともかくl今年の1発目、真冬のお祭りまであと3週間です。