KITANI的偏愛アイテム② バキュームパック

季節ものの布団はバキュームでぺっちゃんこ。
季節ものの服、ダウンジャケットとかコートもバキュームでぺっちゃんこ。
キレイ好き、掃除大好きの夫は、バキューム大好き。
なんでもバキュームで真空にして保管、空気に触れないし圧縮されて嵩(かさ)は減るし、
まさに一石二鳥!

我が家では、収納以外にもバキュームパックは大活躍。
それは…ラリーの安全装備の保護。
競技車の海運に、装備品を同梱する場合があります。
hans(頭と首を衝撃から守る装備)、シューズ、ヘルメット…
渡航の折に持参するのはかさばるので、車に積んで送ると便利。
その期間はざっと2か月、赤道を通ってはるかサザンプトン港まで。
コンテナの中の温度は…想像したくありません。
未使用なら違うんでしょうが、1度でも使ったものは間違いなくカビます。
そんな時にバキュームパック。

空気を遮断するので、カビません ❤︎


さぁ港へ車を預けてきて、漢字ひらがなのナンバープレートはしばらく使いません。
一時輸出した車両を海外で走らせるには、アルファベットと数字の表記である必要があります。
おそらくカビないけど、バキュームパックが好きすぎて…この通り笑

ずいぶん上がってるねぇ…

いろいろ上がってるね…
ジャッキスタンド(いわゆるウマ)が出払う勢いです笑

乙仲さんから、バンニング(輸出貨物をコンテナに積み込む作業)完了の画像が送られてきました。
今年は1台だけ、あちらへ運ぶトランスミッションとタイヤ&ホイールをくくりつけたパレットも
1つきりですから、スカスカ…

競技車の開運は必ず、FCL(Full Container Loading)にしています。
いわゆるコンテナをチャーターすることで、指定する場所までそのまま輸送することができます。
次にこれが開くのは、イギリス。

この儀式も…久しぶり。
パンデミックの前には、こういう物流がよもや完全に停止するなんて、考えもしませんでした。
実際イタリアからのコンテナが、人の移動もできなくなった影響を受け港で足止めとなり、後日
イタリアのエージェントから港の使用料(コンテナがそこに留まったため)の請求が来ました。
もちろん誰の上にも等しく起こったことですし、すぐに支払いましたが思わぬところから不意打ちを
食らった思いだったのを思い出します。

こうやって再び行き来ができるようになって、「当たり前」とか「無事」のありがたみを改めて
噛み締めているグレイスの面々です。

12か月点検

先日、レストアから20年めの『12か月点検』を承りました。
日帰りのつもりが1泊になってしまったのには、理由がありました。車検は2年に1度です。
今回はまぁ、見送っても大丈夫かなぁ…という微妙なタイミングの交換があったとして、

とはいえ20年戦士ですから次の2年後までは持たなくて…そういう箇所が重なって。
しみじみ「点検って大事よね…」と、オーナーさんと話した春浅い日の午後でした。

4月にクラブ主催のロードラリーやります

4月23日(日)に、店主が主宰するクラブでロードラリーを主催します。
(なんか舌噛みそう…笑)
先日のラリーの支度(試走)は、このロードラリーの準備。
既存のコースをベースにアレンジする予定で出発しましたが、記したように通行止箇所が発覚し、
更なるアレンジを余儀なくされ、現地視察の回数が増えそうな予感がします。

概要がオフィシャルから発表されたので、ここにも掲示します。


なお公示及びエントリー受付は、2023年3月23日(1か月前)の予定です。

さぁ、先に行ってておくれ。

朝イチで保税倉庫へ競技車他、預けに行きました。
これは昨夕、自宅で撮ったものです。

既に提出した資料に基づいて税関手続きをしてもらい、バン詰め(コンテナに荷物を詰める作業)、
寄港しながらどんぶらこ、次に会うのは現地パートナー Paul のガレージです。

参考までにこれは2016年6月。

送り出したミニは4台、マン島には実に22台のミニが集まりました。
(この時ね、圧巻でした)

この2年後、このイベントのオーガナイザーがずっこけてイベントが開催できなくなり、見切りで
海運してる我々の競技車はあわれ上陸もせず(英税関を通らず)何もしないで戻ってきたり、
更にその2年後には、感染症による世界規模のパニックが起こり経済も交流も停滞したり、
その最中でいろんな人の人生が思わぬ方向へ向かったり。

4台保税に収まった写真を撮ったあの瞬間に、誰が想像できたでしょう。
つまり、どの瞬間も『分岐点』。
あのとき同じ場所にいても、あっという間にあっちとこっち。
でも…だからかな、人生は面白い。

そして今、#9741 は再始動。
誕生と臨終、どちらが近いと言われればどう逆立ちしても臨終。
限られた時間のうち、パンデミックに3年持って行かれたのは、かえすがえすも恨めしい。
でもそれは誰の上にも等しく起きたこと。

#9741 とグレイス店主は、再始動します。

明日預けます

明日、乙仲さんの保税倉庫に競技車を預けます。
経由地を経て2か月弱でイギリスへ到着、現地パートナー Paul が受け取ってくれます。
マッドフラップがだいぶヘロヘロになったので、取り替えました。

それと、トリップメーターの補正を。
あちらは km でなく mile で距離が表示されます。
この車が最後に海外競技に出たのは 2019年ベルギー。
ベルギーの速度表記は km です。
イギリスは mile なので、それに合わせます。

1mile = 1.6km です。
ココに座るのはずいぶん久しぶりです…
ギヤ比とタイヤを記録、km の補正値も念のため控えて、セットし直しました。
Mk1 のドアポケット…国内で走らせているのは Rover Mini ですから、こんな巨大なドアポケットは
なく、仕事道具(笑)のはいったカバンは狭い足元に押し込んで暴れないようにしています。
Mk1 のドアポケットは、今でいうサイドインパクトビームの役を果たしているんです。
1950年代の設計で、横からの衝突に備える…そういう考え方をしていたんですね。

話がそれましたが補正は終了、脳ミソはイギリス仕様に笑

2 x ラリーの支度

① 全日本ラリー第2戦 新城ラリー

店主は海外の送り出しがありせわしいので、今回はパス。
新城市在住、地元のクラブ員が出場します。

新しいクルーが誕生します。
整備の傍で、コドライバーの名前を貼ります。

新城ラリー2023 は、例年より少し開催が早まって3月の最初の週末です。
今回当方からは、地元ドライバーの1台のみ。
メカとボディワークのスタッフが2人で同行、ミニマム編隊です。
店主は居りますのでグレイスは通常営業ですが、そんな事情でメカニックが1名他出してますので
ご理解・ご協力をお願い申し上げます。

***
② HRCR 12Car Rally Championship 2023 Round 1
一方で、朝の5時前にグレイス集合で別のクラブ員3名が、4月に開催されるロードラリーの
試走①へ。
午後戻ってきた3名のうち1名は、新城ラリーで地元ドライバーの隣に乗ります。
ヘルメットのマイクと聞こえのチェック、各事前情報の共有、ラリー進行についておさらい…
残りの2名は、計画したルートの一部にあった『通行止』を避ける迂回ルートを考え始めます。

それぞれに中身の濃い、土曜の午後でした。

KITANI 的偏愛アイテム ① Tetley


夫がイギリスへ通うようになったのは、1989年にラリーで渡航してから。
サプライヤーの元へとにかく出向いて、現地で見て、自分を少しでも伝えて、取引を請う。
そのスタイルはずっと変えていません。
新たに出て行く場所は、必ず訪れます。


1989年、出場するラリーをマン島ラリーに決め、ついてはフェリーの出ているリバプールにいる現地の
人に協力をお願いしました。
その中に居たのが、現在まで陰に日向に遠いイギリスから私(とグレイス)を支えてくれる Paul 。
私が29歳、彼は25歳でした。
それまで彼にとって、日本人はいい印象の人種ではなく、最初のうちは距離を置いて「観察」して
いたようなところがあったそうですが、日を追うにつれ少しずつ言葉を交わすようになり…
現在に至る 笑

仕事で通うようになると彼に、イギリスの習慣に始まりいろんなことを教えてもらいながら、
サプライヤーとのコネクションやバイヤーとの交渉などをするようになりました。
(徹底的に社会が休む、日曜日の過ごし方も!)
そんな彼の家ではその頃、もっぱら Tetley テトリー でした。

随分前置きが長くなりましたが…我が家の紅茶は Tetley 。

ラリーに行かれなかったり、パンデミックで身動きが取れなくなってからは Tetley 切れしちゃう。
(日本に居ても買えなくはないのですが、高くて…高くちゃ Tetley の意味がありません笑)
だって…大袋で買ってくると @3円 程度なんですもの…
(上に写ってるのは、80 bags 我が家の Tetley 切れを知る人が、買ってきてくれたものです)
ミルクと相性抜群、しっかり出すと渋みと香りがたまりません。
我が家でいつも買うのは、ティーバッグタイプですが 丸くて平ったいんです。
現地の人は仕上げに、ティースプーンの腹でティーバッグをグイグイ押して渋みを出す…

英国のミステリードラマとか見てても、CAR SOS 見てても、ふたこと目には

「お茶でも?」

ってなりますね。
今ではイギリス人もラテだのカプチーノだのって飲みますが、夫が通いだした頃は TEA のみ。
やっぱりお茶よね!
今年はマン島ラリー復帰するので、家事消費分もお土産分もTetley 山ほど買ってこなきゃ…
(Tetley 切れしてる人、何人もいるので笑)

これから商品車は…

娘が水彩で描いたもので紹介します。
小手調に現在ある商品車、ノーチラスブルーに塗った インジェクションのミニを描きました。
インテリアトリム全て新品、Tan / Autumn Leaf のコンビネーションです。

お買い上げ下さった方(新しいオーナー)には、ご希望で絵を差し上げようかと思っています。

Rover Mini Mayfair 1.3i

BMC もその昔、新モデルのポスターは水彩でしたよねっ

『悪質』つづき

もうどこで線引きをしていいかわかりませんが、安全を念頭に車検整備。
前回までのお話は こちら 。

ブレーキオイルが猛烈に汚いからどうしたことかと思ったら…
ブリーダーが壊れてるから交換してないし〜
え何で直さないわけ笑

「リヤの熱線効かないんです」オーナーが困ってるから見たら…
塗り直した時かね?ガラス外した時に配線繋いでない(トリムの奥の方に丸めてあった笑)
配線をウィンドのゴムに挟んでさもそれっぽく見えてただけ笑
配線自体はフツーに生きてたので、繋いでホイおしまい。

何なのコレ。
悪質だね。