MN2025 ふりかえり⑦ Leg3

お天気が崩れる予報ですが、ラリー中はどうにかもちそう…
泣いても笑っても、今日で終わりです。

1日目が終わって、クラス2位。
Leg1 のブレーキの不調が大きく響いたかと思いきや、トップとの差は45秒ほど。
つくづく Leg2 のキャンセル2本を恨めしく思いますが、まぁそれもラリー。
気を取り直して、今日は1セクション4本 x 2セットの計8本。
SS12 でついに、トップからコンマ4秒差にまで迫りました。
同じステージで、同い年のローカルヒーローより3秒速くフィニッシュ。
これは同じステージの2回目です。

ついにSS14 では、ローカルヒーローと1秒差、クラストップのドライバーより30秒早いタイム。
どうやらうちのドライバーは、この手の長いステージが得意…
初盤は狭くて道の悪い上りを何ヶ所か Cattle Grid を通過しながら。
続いて起伏の激しい細すぎて悪すぎる道を、途中 Cattle Grid を挟みながら進みます。
中盤は広いスピードが出る広い道、とはいえ山の上ですから緩やかなカーブからきついカーブまで、そしてまたまた時折 Cattle Grid
後半は決して広くはない木立を抜ける下りの道を、ひたすら首都ダグラスのそばまで駆けおりるハイスピードコース。

ちなみに Cattle Grid とは、羊や牛など草を食む家畜を通さないようにする道路の設備で、道の半分に柵がしてあり、路面は金属のパイプを渡してあったり、波板を敷いてあったりします。
いわゆる「蹄の動物」が嫌がる仕掛けなんだそうです。
これは去年の写真ですが、こんなところにこんなの(今年も SS14/18 で走ってます)

ホイ拡大

それにしても、ご覧くださいスペクテイターはこの辺りだと好きな場所で見ています。
競技車の動きを考慮して、危ないところはマーシャルによってとことん規制線が張られますが、そうでないところは日本では考えられない位、間近で観戦することができます。
奥に路駐しているのは、観戦のためにここへきている人たちの車。
マウンテンバイクで来ている人もいれば、オフロードバイクでここまでアプローチしている人もいます。
今年の観戦組(娘がコーディネート)は、まさにこの場所でも観戦したそうです。
記念に1枚。

ココから、右手の Heath の荒れ野原を進んで(ギリギリで走ったらしい笑)間近で観戦したそうです。

えーっと、脱線しました。
Cattle Grid を通過していくときはこんな感じ

道幅の半分しか通れない上に堅牢なフェンスで規制しているので、ペースノートにきちんと入れておかないと門柱に激突です。
とはいえほんの、ほんの少しでもタイムを詰めたいのでラインはギリッギリ。

では SS18 の動画をご覧ください。
上で紹介した Cattle Grid は、6:18 頃に通過しているものです。

ステージマップで見ると、こんなステージ。
上で紹介した箇所は『11番 – 12番』と番号が振られています。

ロードブックは…

この最終ステージも、クラスリーダー / ローカルヒーローより4〜5秒速くフィニッシュ。
無事走り切り、クラス2位で今年の Manx Rally を終えました。

セレモニアルフィニッシュ的なものは一切ナシ…結構このサラッとした感じが気に入っています。
興行性を考えると、華やかな演出もh欲しいところかもしれませんが、
「何というかラリーがやりたくてやってる!」
感が半端なくて、そういうところに時間と労力とお金をかけない、その姿勢が徹底してるなぁと勝手に思っています。

夜には Douglas のプロムナードに面したホテルの宴会場で、表彰式があります。

MN2025 ふりかえり⑧ へつづく