昨日の午後、女房殿こと私の電話が鳴りました。
名前を登録してある人からの電話でしたが…ハテどなた?
矩子(のりこ)なんて若い人にはいないから、間違いなく年配の方…
「もしもし」
思い出しました。
昨夏、娘の初個展で作品のお買い上げ1号様の、年配の女性からでした。
個展が終わった後ご自宅に作品を納品に伺ったのが、お目にかかった最後。
うちでいちごがなったので…
伺えば、自宅の敷地でいちごを育てていて、実ったから摘みに(食べに)来ないか?というお誘いでした。
「xxxちゃん(孫の名前を覚えておいででした!)にもいい経験かなぁ、と…」
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夕方、帰宅の途中で伺いましたご自宅へ。
摘んだ脇から頬張るという、なんとも贅沢な!(アリ注意 笑)
奥に写り込んでいるのが、連絡を下さった矩子さんです。

こんなにたくさんのお土産まで!
「追熟するから、明日も美味しく食べられますよー買ったもののようなわけにはいかないけど、まぁ無農薬だから。また来年ね。」

人とのつながりが希薄なこの時世に、娘の1枚の絵が結んだご縁。
すごくないですか?
そもそも、矩子さんが個展にお運び下さったのは、私が娘の小学校で6年間していた「読み聞かせのボランティア」で知り合った方からのお声掛かり。
その方はそのボランティアの会の創設メンバーの1人で、自宅を私塾と称して子どもが勉強する場として提供するなど、子どもの学びに取り組んでいる地域の方です。
その昔、私も子どもに文章を書くことの楽しさやスキルを教えたいと思っていた…ことがあり(淡い夢で終わりましたが笑)、何であれ子どもの学びに日常的に携わっている人には敬愛の念を抱きます。
その方に娘の個展をご案内したところ、ドバーっと拡散して下さって(笑)地元で催したこともあり地元の人が多くお運び下さって、その中のお一人が 矩子さん、というワケ。
こんな時代だから、こういうご縁を大切にしたいなぁと思いました。
娘は無論のこと、孫にもよく知ってほしい『縁』のお話でした。