MR2025 旅のおまけ② Ferrari Testarossa

5月ももう後半、梅雨の足音が聞こえてこようかという時節ですが、Manx Rally 2025 を終えて帰国するまでのことをもう少しだけ。
時系列が多少前後するかもしれません悪しからず。

帰国前日、Warwickshire Gaydon という町にある British Motor Museum を訪問、近くに宿を取っていました。
Days Inn というフランチャイズのビジネスホテルで、サービスエリアにくっついていることが多くリーズナブルです。
4月中旬、桜が満開でした。

あちらのサービスエリア(Service)は日本のそれよりも、電気自動車の充電ブースの数が充実しています。

一番手前右側   コラコラ80年代生まれの君は、充電なんかしないでしょ?
どこ停めてんだよ?

と、思いきや…

充電してるよー!

夫が声をかけたところ、クラシックカーの動力を電気に置き換えるエンジニアなんだとか!
顧客の車両のまさにテスト中で、端末でなんかチェックしてますよね笑

ちょっとネットで叩いても、すぐに出てきます…
この車、Ferrari Testarossa の Electric Conversion なら例えばココとか
リンクを貼ったこの会社では、ミニのコンヴァージョンも扱っているみたい。
グレイスでも実は試してみたいのですが、輸出がまだできないようなんです。
店主の場合、自宅と仕事場が 4km 程度なので、通勤で使うにはエンジンにはあんまりよくない…
電気に置き換えられれば、まさにシティ コミューターとしてミニあたり万能だと思うのですが。

クラシックカーの動力を電気に置き換えるのは、ポピュラーとまでは言いませんがない話ではありません。
チャールズ国王の次男、ヘンリー王子が2018年にアメリカ人のメーガン=マークルと結婚式を挙げ昼食会から帰る際に、電化された Jaguar E-Type でウィンザー城を後にしています。
この個体は、2017年にジャガーランドローバー社によって電化されました。

新しいものに取り替えるばっかりでなく、やはり「自動車の文化」というか「自動車についての考え方」というか、奥行き…?柔軟性…?があります。

かたや日本は…
ハイブリッドでマニュアル車は作れないとかテキトーな事言って、あーだこーだで車はオートマチック(少なくとも新しく販売するものは)だけにしようとしてるし
免許もマニュアルはオプション的な扱いにしようとしてるし
古いものは、新しいものが売れなくなるから『悪』でしかないし

つくづく自動車後進国だなぁと思うわけです。