旅のおまけ what3words

今回、ラリーの書類のあちらこちらにちらほら見え隠れしたナゾの表記。
どうやら場所の座標を示しているようなのですが、どうにもサッパリ…
下の書類は、ラリー前のドキュメンテーション(書類の確認)・車検の日時及び場所を示したものです。
赤下線の表記にご注目…

Wikipedia によると、その単語の羅列は “what3words” という位置情報サービスなんだそう。地球上を3m四方に区切り、それぞれのマス目に固有かつ任意の3つの単語の組み合わせを割り当てて場所を特定する、という仕組みなんですって。

で、座標は…今年のだだっ広いサービスパークの CLO OFFICE(我々のサービスの目の前にあったほったて小屋)の位置を指しています。
なるほど。
実は、会期中はこの表記の意味がわからず…同行した仲間が、表彰式の会場がわからなすぎて調べてくれて発覚するという…笑

え、10年近く前からメルセデス・ベンツの車種のナビゲーション機能に採用され始めたって…
SUBARU も2024年に一部車種で採用…えー知らなかった笑

確かに、3m 四方毎に座標が違うから、住所がない場所やその住所が示す場所がだだっ広い場合なんかは特に、場所を特定するのに大変有益かも。
北海道の自治体では、災害時や通報時の現場特定に利用しているらしいなるほど〜

気になったのは、上の3words で検索すると 3箇所 出てくるんだが…

Andreas, Isle of Man     アンドレアス(マン島)
Rector, Arkansas       アーカンソー州レクター(アメリカ)
Zyryanka,Repubric of Sakha  ジリャンカ(サハ共和国、ロシア)


ちなみに、拙宅の玄関付近に割り当てられた3つの単語は…

///おかいどく。りめいく。よつゆ   でした。

Manx Rally 2026ふりかえり⑦ Day 2

毎度のように夜に貯金…とはいかなかったものの、少しだけ挽回して2日目を迎えました。
けつっぺたは朝ゆっくりです。
ホテルでコンチネンタルブレックファストをしっかり頂き…サービスへ。
car170 は電気系トラブルがちょびちょび続いており、再車検を受けながら続行しています。
我々は…どうなるでしょう。

さて、2日目のスタートリストは…
BMC の車が数台まとまった格好となりました。

157 Stephen Higgins Austin Mini Cooper’S’ ローカルヒーロー
158 Shane Gamble Morris Mini Cooper ‘S’ HRCR Mini Cup 上位ドライバー
174 David Mylchreest MG-B こちらも島のローカルヒーロー
163 Shinobu Kitani Austin Mini Cooper’S’
164 Ian Clare Wolseley Hornet こちらも HRCR の Mini Cup に参戦

157 と158 とは、去年いい感じで鍔迫り合いを繰り広げたのですが、今年はいろいろちぐはぐで…
サービスパークをスタートする前に溜まっていたら、174 のドライバーが下りてきて
「ちょっとこの並び、Abingdon Works みたいじゃないか?!」
Abingdon Works とは、BMC のコンペティション部門。
わざわざ下りてきて、何を言うのかと思ったら…みんな少年みたい笑

2本目(SS12)はインシデントがあってキャンセル(自動的にSS18 もキャンセル)。
2日目の中継は3本目 Baldwins。
Brandywell Cottage を通過する名物ステージです。
前半は、細くうねうねとup-down が続く荒野を走る道。
時々 Cattle Grid(蹄の動物が敷地から出ないようにする仕掛け)を通過しながら進みます。
Cottage 通過を境に山の上の広い道へ出てステージの性格は一変、見晴らしのいい広い山の上の道を少し走ったらまた一変、今度は木陰の道を一気に下っていきます。

car163 通過は 2:19:51あたり
前半のセクションで無難に走っていたので、30秒後にスタートしてきた後続車 Wooseley Hornet に追いつかれます。
既にギヤの入りがおかしく…

しかし中継ポイントを過ぎて広い道を終えた先、一気に下るセクションで今度は我々が Wooseley に追いついて抜き返します。
そのままフィニッシュへ向かいますが、フィニッシュ手前でついにギヤが一切入らなくなり残念リタイヤとなりました。

実は見えている下りの左カーブを行くとすぐにフィニッシュの予備看板があって、フィニッシュは目前でした。
下りでしたので惰性で十分走り切れたのではと悔やまれるところです。
が、フィニッシュの前後(コレが定かではなかった)で割とキツい上りが控えていることだけは覚えていたので、後続…いくらもいませんが…の迷惑にならないところに停めようとひたすら停められる場所を探しました。
そして、人家の門前に停止、すぐさま OK ボードを出しトラッキングでも OK の発信をしました。

すると程なくしてそのお宅の人が出てきて
「大丈夫か?工具はあるか?」
といって工具を出していってくれました。
しばらくするとまた現れて
「Wi-Fi 必要ないか?」
大丈夫ありがとーと伝えると、何かあったらすぐ呼んでくれと言って引っ込んでいきました。
ありがたいことです。
そうするうちに後続車が全て通過して、Sweeper が来て…我々のManx National Rally 2026 は終わりました。

万能 Multi Van がすぐそこまで来てくれていたので、牽引で北の果てのサービスパークまで戻りました。
北側の中心の街 Ramsey をマウンテンコースから望みます。
5月のマン島は本当に穏やかです。

この先は 旅のおまけ を綴っていきます。

駆け抜ける5月

あぁ…5月が終わろうとしています。
帰国から10日あまり、風薫る5月はどこへやら…まだ寒かった頃に設置していただいたエアコンに既にどっぷりお世話になっています。

エンジン組み上がったので(手前に写る布で養生しているのがエンジン)配線交換の準備にかかります。

Manx Rally 2026ふりかえり⑥ Day 1

ドラミを終えてサービスパークに戻ったら…
居るはずのない人が居た…
アメリカから、私たちにナイショで駆けつけてくれました。
私なんか、手がワナワナするくらいビックリしてしまった笑


さて。
何たって 170台いますから、だんだんと減っていくとはいえスタートに3時間弱かかります。
原則、1分毎にスタートするので。 
(原則、と書いたのはそうでないことが発生するから…後述)
1号車が9時ちょうどスタートなら、163号車は11時43分 のんびりスタートです。
…ところが自分の時間になっても、サービスパークに車が溜まってて発進すらできなくて。
いきなり SS1 で大クラッシュがありキャンセル、出鼻を挫かれてのスタートでした。

気を取り直して SS2 Ronague 13.76km car163 3:06:41
パっとしません。
エンジンもしっくり来ないし、一新していったラバーコーンが具合が悪かったようで跳ねる跳ねる…
飛び跳ねちゃいそうなのを抑えながら走っています。


スペクテイター組が、観戦ポイントで動画を撮っていてくれました。
…これはどこだろう笑

日中走ったら、Manx はお決まりの Leg 切れ。
暗くなるまで待ちます。
Manx はパークファーム(=車両保管 パルクフェルメっていうのかな笑)がないので、トラブルがあれば次のセクションが始まる迄に直して、再車検に受かればリスタートできます。
チームのもう1台、car170 は電気のトラブルに見舞われて、セクション毎に再車検を受けまくっていました。
HQ のそばに設営してよかった…

我々の夜の部は 21時近くからなので、ゆっくり晩ご飯。

すごいなぁ …Sausage Bap が £5.00 する時代が来るなんて。

さぁ、島の北の外れと言ってもいいサービスパークから、一気に南の端 Port Erin へ向かいます。
今年はここで、いわゆるタウンステージが設けられました。
3km ちょっとのステージの序盤は、曲がり角という曲がり角を全部曲がるんじゃないかっていうくらいカクカク曲がって進みます。
一昨年お世話になったホテル、 Falcon’s Nest の前も通ります。
目抜通りから海へ出たと思ったらすんごい狭いところを唐突に入って、そこからは急坂&ガクガクガッタガタの道のような道と呼べないようなところを真っ暗な中進みます。
で、フィニッシュは Port Erin から南へ少し行った、Cregneash という National Folk Museum を形成する集落の駐車場あたりです。
21時を過ぎてもまだまだ明るい…

SS7 / 8 でも YouTube で中継がありました。
car163 は 2:41:51頃(SS7 1走目)中継場所は、スタート直後の右コーナーを抜けてきたところから中央分離帯を Uターンしてすぐ左へ折れるコーナーまでを追ったもの。
ここは続けて2回走るのですが、残念サクサク来なかったので Stage Delayed の表示の後、中継は終了〜

観戦者たちは海を背にしてどん突きの正面に陣取って見てくれていました。
けつっぺたが来る頃には、周りはもう人影もまばららしいです。
これは1走目。


夜はめっぽう強いのよ ❤︎
周りが伸び悩む夜は一矢報いるべく毎年、我々の稼ぎどころです…

吹きっさらしの北の果てのサービスパークで、Day 2 に向けて整備します。
若い頃のようにはいかず、深夜の作業にはジュラルミンのサンプガードの重さひとつ堪えます。
謎の不具合もあり、どこまでやれるか…
そんなふうに1日を終えました。
(とうに日付は変わっていましたが)


Manx Rally 2026ふりかえり⑦ へつづく

旅のおまけ Traffic Violation Invoice

ハイ直訳すると 交通違反明細書 

渡航中に借りていた VW Multivan が、違反行為をやらかしたようです笑
1日早く帰る同行者2人をヒースロー空港まで送って行ったのですが、降車場は利用料金が発生するようでそいつを払っていなかったので、レンタカー会社を通じて通知が来ました。

レンタカー会社からは Traffic Violation Invoice なるプレゼントが届けられました。
明細には ”Administration Fee” とありました。
直訳すれば 管理料、管轄機関への情報提供手数料 ってなもんでしょうか £50.00 …やれやれ。
レンタカー会社への支払いは、レンタカー代金を支払ったカードで決済してもらうよう連絡しました笑

それとは別で、そもそもの利用料金が課せられます。
やーだバッチリ写ってるよやれやれ。

ナニナニ…£80.00 だけど2週間以内に払えば £40.00 にまけてくれるそうです!
すぐカードで払ってきます!

夏は暑すぎるんだよなぁ…

年々、庭仕事が暑すぎてキビしいのです…
大きい庭ではありませんが、夏は無法地帯のようになってしまいます。
今年はどうにかしたいのですが。

今頃は、程よく花が咲き爽やかです。
白のシモツケが咲いています。
半日陰の環境が合っているのか、毎年よく咲いてくれます。

ローズマリーの勢いがすごいので、思い切って枝を4本ほど落としました。
たくさんは要らないので、何というかちょっと育ちすぎです笑
防虫の効果があるというので、玄関に下げたら蚊が玄関から入るの防げるかなぁ…とか安易な考えです。
乾燥した方が香りが立つので、今より少し先…に期待します。

Manx Rally 2026ふりかえり⑤ 車検・Shakedown

5月7日 朝、Recce の残りを済ませて10時半頃、Administrative Check を受けました。
いわゆる各種ドキュメントとライセンスの現物確認で、それを終えると車検シートを渡されます。
それを持って、ノイズチェック → 車検へ進みます。
トラッキングの装置と、万一の時の OK / SOS を発信する装置はココで装着されます。

安全装備(スーツやヘルメット等)の確認もして無事合格。
車検シートと引き換えで2日間のタイムカードが支給されます。

ここ数年と同様、カードの受け渡しはしません。
TC に到着したら自分の到着すべき時間を申告します。
すると TC のオフィシャルは、実際の到着時間と照らしてあちらの機械に時間を登録、相互で確認して先へ進みます。
ここで独特なのが、Manx では各セクション毎に15分のペナルティを受けない時間が各コンペティターに与えられている点。
ここのラリーはリエゾンの移動時間が割とギリギリなことが多いのと、その中に給油の時間も含んでいるため、自分らの到着時間に間に合わない事態が発生しかねません。
そんな時は到着すべき時間をオフィシャルに申告、オフィシャルはその時間を登録しおそらく実際の到着時間との差異を把握しているのでしょう、そのように進んでいきます。
実に効率がいいのです。
もちろん早着はこれとは全く関係ないので、ペナルティの対象になります笑
それと、一見ただ走っていって TC を通過して…みたいにも見えるので、元来の規則(時間通りに到着すること)を正しく理解していることが大前提…でしょうか。

***
Shakedown は、例年とは違って夜!2回走れます。
サービスパークすぐそばが短いステージになっています。
Virtual Chicane を実際に体験して感触を確かめ、明日からの本番に臨みます。

ついにこの日がきた…「こっち」でも

娘がいろんな方の力を借りて3日間の個展開催して、この夏で はや2年。
こっちでも ついにこの日が…

娘が地方戦(長野県ラリーシリーズ第1戦 上高地ラリー)でラリーデビューします!
店主は今回サービスです。

カッティングマシーンで車両に貼る文字を切るのは、2年ほど前から娘の仕事になっています。
今回は、自分のオリジナルキャラ『もち人間』をカットして、女子らしさを追加 笑

Manx Rally 2026ふりかえり④ Virtual Chicane

Manx National Rally のオーナナイザー Manx Auto Sport は、5月と10月の年2回大きいラリーを主催しています。
昨秋の Chris Kelly Rally で、Virtual Chicane (バーチャルシケイン)が導入されたのを遠い東洋から眺めていました。
2024年中頃、WRC のラリーフィンランドで初お目見え、大きいラリーでも導入されて意見が割れている


そもそも Chicane とは。
長い直線の途中、難易度の高いセクションの手前などに、主に減速を目的として設置されます。
従来は藁の俵(straw bale)、近年はそれをビニールで巻いたものを障害物として道にレイアウトして、
それを縫うようにもしくは大きく避けるように通過して再び加速するというステージ内の仕掛けです。
こういうの。

一方 Virtual(仮想)とは、実態はないが実質的に現実と同等の体験ができること。
もちろん反対語は Real(現実) です。
Chicane にVirtual をプラスする…と?
実態はないけど、藁の俵で作ったシケインと同等の体験ができる仕掛け。
それが Virtual Chicane ってことです。

具体的には、
“VC xxxm” と書かれた黄地の予備標識がステージの中に現れる。
(もちろんそれらはロードブックに正確に表示されています。)

VC 100m の標識から原則を開始し、赤地に “VC 30mph” の本標識までに時速30マイルまで減速して通過せよ、という指示です。
減速に成功すれば緑の電光掲示で “GO” と出ます。
減速が足りなければ黄色の電光掲示で “SLOWDOWN” と出続けます。
“GO” のサインが出たら再加速。
本標識通過までに時速30マイルまで減速できていなかったら、ペナルティが科されます。
1回目は30秒、2回目以降はさかのぼって1回につき1分。

安全にシケインの本分を果たし、且つ失敗した時に生じる諸々が起きないョ…
いいことだらけョ、ってことらしいです。

失敗した時に生じる諸々というのは、例えば俵に車両が突っ込んで車が破損したり、逆に車が引っ掛けていくことで俵がダメージを被る、車が当たっていくことで定めたシケインの姿を損ねてそれを直す人員が必要 / そこには危険が伴う…そういったことです。

シケインをそつなくこなして車のコントロールを保つ、っていうのも力量のうちとも思いますが…
反面、我々のような小さい排気量の車は、出ているスピードもトップクラスのそれより大きく劣るので、さっさと減速 → GO 点灯 → さっさと加速 で VC に臨みました。

木曜夜の Shakedown でも VC は用意されていたので、肩慣らしやタイヤの皮剥き、ブレーキの当たりなどを確かめながら、VC が「実際」どんな風に見えてどう攻略すればいいのかを検証する良い機会になりました。

Manx Rally 2026ふりかえり⑤ へつづく