Manx National Rally 2026 を終えて

今年のラリー — 車両トラブルによるリタイヤ — 色々考えさせられる結果になりました。
今年は走り出した瞬間から車の感覚がしっくりきませんでした。


何故、続けているのか?
何の為にやっているのか?
そして、そもそもできる状況なのか?

日々の仕事量、こなせているのか?
どうにかなっているだけなのか?
自分の体力、気力は?

オーバーフローしていることはわかっています。
ラリーをやめれば日々に無理がなくなることもわかっています。

しかし続けているのには理由があります。
ラリーとそれに係る活動が、今の私を作ってきたといっても過言ではありません。
国内外の人との繋がり、海外の取引先、輸出入のノウハウ、車両のクオリティ、古い車でそれをすることで培われる倫理観…。
ひいては、考え方や生き様まで。
正しい 正しくない…そんなことではなく、ただただ MINI をどうするべきか、MINI とどうあるべきかを考え続けてきました。

私のラリー活動は1989年に始まり、2000年の WRC GB roundへの出場をひとつの区切りに一旦休止、2009年より再開しました。
その9年間は、それまでに得たスキルを形にする日々…車両のメンテナンスや車両製作を進化させました。
その間は「形」になっていく少しの達成感と同時に、競技のフィールドから距離を置いていたので得たものがいずれ枯渇するであろう不安とがない混ぜになっていました。
言うなれば葛藤を続けていました。
9年もの間、動きを止めていれば再開するのは至極エネルギーが要ります。
やらない方が断然ラクなのもわかりきっていました。
でもやはり、より MINI を知るために、もっといい サービスを提供するためにアップデートしたい気持ちで再び動き出す決心をしました。
自分自身にとっても生きる糧になっていたからです。


今の自分にとって、ラリー活動はライフワークであり自身の生きてきた証の一であります。
こんな風に続けられるのは妻の理解と支えがあるからこそ。
日々の暮らし、いくら働いても厳しい経済状況。
継続は大きな力にもなりますが、長くやっていると「老い」もひたひたと忍び寄ります。
今の自分とそれを取り巻く環境を理解するコ・ドライバーがいるから、成り立っています。
そしてそして、この活動を理解して下さり応援して下さる素晴らしいお客様がいるからです。

私のラリー活動の根幹は MINI をよく知ることにあります。
結果がついてくれば御の字ですが、ポディウムを目指すことは目的ではありません。
自分にとって重要なのは…

いつまでできるのか
つまりは、あと何回できるのか

ある意味、就活と言えるかもしれません。


限りあるチャンスを確実に。
それにはもっと競技車を整えて、セットアップする時間を作らなければならないのです。
現在の自分のステージスピードを維持し、さらに安定して向上しなければ安全を保てなくなります。
下りのステージ、夜のステージはかなり稼げるところです。
あとはうねりを伴う悪路の直線を安定して踏めるようにセットアップして挑みたい。


仕事をしなければ続けられません。
しかも生半可な量では足りません。
車両も国内 / 海外各1台は厳しくなってきました。
どこまでできるか?できるのか?
自分の残された時間、体力…振り絞らなければ。
残念ながら、残された時間はかなり短いのが現実です。
時間を大切に生きないと。