MGB が着陸 笑

コレは昨日の午後ですが…

奥の MGB のキャブレータです。
エキゾースト周りも少し手伝って、昨晩はエンジンをかけて帰宅しました。
今日、試運転しながら調整をしています。

部品の調達で時間がかかっちゃったり、エンジン加工もウチの機械にちょっとのところで入らない
大きさだったのでだいぶ時間を費やしましたがようやく。

あわわ

車両を送ってひと安心。
5月のマン島ラリーです。

フライトも取ったし
ホテルも
フェリーも連絡した

6日の現地7pmに、エントリーがオープンになるよ

と、仲間から連絡が。
アイアイサー
(まだ手続きしてない)
そして昨日
別の仲間から

もうすぐいっぱいだよー!

えマジで?

大慌て
大急ぎ
エントリー
各種書類や安全装備の有効期限なども記入。
全日本とは気にするところが違います。

今日、送金も済ませました。
受理されるかな…

静かなガレージで

エンジンを組んでいます。
メカニックは、新城ラリーへ出張中です。

セレモニアルスタートも終え、明日のスタートに備えて皆で膳を囲んでいる頃でしょう。
前回の雪のラリーみたいに、ここにお集まりの皆さんに応援してもらえたら嬉しいです。

詳しくは…次の投稿で。

新城ラリー2023

今回は店主お休み、クラブ員クルーが出発です。
サービスでメカニックとボディスタッフが同行します。
ミニマム戦隊。

明日は朝超早いんです。
ラリーの朝は早いのです。

応援よろしくお願いします。

あっという間に3月

エンジン O/H のMk3 Cooper’S’ が退場し、代わりに MGB が鎮座しました。
奥は MG まつり…

工作機械があると助かります。
作りものが、自分のところですぐできる。

フィッティング中。
うむ…これならいいでしょう。
今日は暖かかった…着ているものをどんどん脱いで、最後はネルシャツを腕まくりです。
花粉で目がゴワゴワです…

ずいぶん上がってるねぇ…

いろいろ上がってるね…
ジャッキスタンド(いわゆるウマ)が出払う勢いです笑

乙仲さんから、バンニング(輸出貨物をコンテナに積み込む作業)完了の画像が送られてきました。
今年は1台だけ、あちらへ運ぶトランスミッションとタイヤ&ホイールをくくりつけたパレットも
1つきりですから、スカスカ…

競技車の開運は必ず、FCL(Full Container Loading)にしています。
いわゆるコンテナをチャーターすることで、指定する場所までそのまま輸送することができます。
次にこれが開くのは、イギリス。

この儀式も…久しぶり。
パンデミックの前には、こういう物流がよもや完全に停止するなんて、考えもしませんでした。
実際イタリアからのコンテナが、人の移動もできなくなった影響を受け港で足止めとなり、後日
イタリアのエージェントから港の使用料(コンテナがそこに留まったため)の請求が来ました。
もちろん誰の上にも等しく起こったことですし、すぐに支払いましたが思わぬところから不意打ちを
食らった思いだったのを思い出します。

こうやって再び行き来ができるようになって、「当たり前」とか「無事」のありがたみを改めて
噛み締めているグレイスの面々です。

さぁ、先に行ってておくれ。

朝イチで保税倉庫へ競技車他、預けに行きました。
これは昨夕、自宅で撮ったものです。

既に提出した資料に基づいて税関手続きをしてもらい、バン詰め(コンテナに荷物を詰める作業)、
寄港しながらどんぶらこ、次に会うのは現地パートナー Paul のガレージです。

参考までにこれは2016年6月。

送り出したミニは4台、マン島には実に22台のミニが集まりました。
(この時ね、圧巻でした)

この2年後、このイベントのオーガナイザーがずっこけてイベントが開催できなくなり、見切りで
海運してる我々の競技車はあわれ上陸もせず(英税関を通らず)何もしないで戻ってきたり、
更にその2年後には、感染症による世界規模のパニックが起こり経済も交流も停滞したり、
その最中でいろんな人の人生が思わぬ方向へ向かったり。

4台保税に収まった写真を撮ったあの瞬間に、誰が想像できたでしょう。
つまり、どの瞬間も『分岐点』。
あのとき同じ場所にいても、あっという間にあっちとこっち。
でも…だからかな、人生は面白い。

そして今、#9741 は再始動。
誕生と臨終、どちらが近いと言われればどう逆立ちしても臨終。
限られた時間のうち、パンデミックに3年持って行かれたのは、かえすがえすも恨めしい。
でもそれは誰の上にも等しく起きたこと。

#9741 とグレイス店主は、再始動します。

明日預けます

明日、乙仲さんの保税倉庫に競技車を預けます。
経由地を経て2か月弱でイギリスへ到着、現地パートナー Paul が受け取ってくれます。
マッドフラップがだいぶヘロヘロになったので、取り替えました。

それと、トリップメーターの補正を。
あちらは km でなく mile で距離が表示されます。
この車が最後に海外競技に出たのは 2019年ベルギー。
ベルギーの速度表記は km です。
イギリスは mile なので、それに合わせます。

1mile = 1.6km です。
ココに座るのはずいぶん久しぶりです…
ギヤ比とタイヤを記録、km の補正値も念のため控えて、セットし直しました。
Mk1 のドアポケット…国内で走らせているのは Rover Mini ですから、こんな巨大なドアポケットは
なく、仕事道具(笑)のはいったカバンは狭い足元に押し込んで暴れないようにしています。
Mk1 のドアポケットは、今でいうサイドインパクトビームの役を果たしているんです。
1950年代の設計で、横からの衝突に備える…そういう考え方をしていたんですね。

話がそれましたが補正は終了、脳ミソはイギリス仕様に笑

『悪質』つづき

もうどこで線引きをしていいかわかりませんが、安全を念頭に車検整備。
前回までのお話は こちら 。

ブレーキオイルが猛烈に汚いからどうしたことかと思ったら…
ブリーダーが壊れてるから交換してないし〜
え何で直さないわけ笑

「リヤの熱線効かないんです」オーナーが困ってるから見たら…
塗り直した時かね?ガラス外した時に配線繋いでない(トリムの奥の方に丸めてあった笑)
配線をウィンドのゴムに挟んでさもそれっぽく見えてただけ笑
配線自体はフツーに生きてたので、繋いでホイおしまい。

何なのコレ。
悪質だね。

もうこれは悪質

どこぞで A/T の O/H を済ませた個体、というミニを車検でお預かりしていますが…
もう目に余るというか。
ごくごく一部を、参考までに記しておきます。

ありとあらゆる箇所に、メトリックネジを無理くり突っ込んであったり
履けないスペアタイヤが積んであったり
配線が絡まってる…わざとか?ってくらい「絡ませて」あるとしか言いようがない
ボディのパネルが腐ってもう「ない」ところに、適当に当て板+アンダーコートで隠してある

ネジは、伸び縮みを利用して接合するもの。
山の違うネジをぶち込んでどうするんだ。
それが理由で、ブレーキなどのパイプ類が歪んだり潰れちゃったりしてる。
あといくつ、私に修復をやらせる気かね…

12インチのタイヤが積んであったけど、これじゃいざってとき使えないよ。
軽自動車のじゃん、なめんなよ。

行き当たりばったりで配線を追加で敷いてあって、これじゃ自然界で蔦が好き勝手に這い回ってるの
より始末が悪い。
整備性もクソもあったもんじゃない。

フロアがないような車を、ボロ隠しして売っちゃダメでしょ。

処理しても処理しても、次から次へと大小ビックリするようなやらかしが出るわ出るわ。
見つける度に呆れては、車を愚弄(ぐろう)するその作業にイライラしながら作業するので疲れます。

再三ここにも記していますが、車はスピードが出る鉄の塊です。
扱いによっては、便利でもありますが危険なことにもなります。
その危険をできればなくし、快適に有益に使えるようにお世話するのが我々のプロとしての務め。

やる気がないなら、よくわかんないなら、できるフリして人からお足を頂戴してこんなことしては
いけない。
もう随分長いことこの業界に携わって、誠実に続けてきたからこのくらい言ってもいいよね。