(広告に掲載されている商品車等の情報は、2006年当時のものです)

この広告が掲載された頃、創業から20年の2006年8月にグレイスはバス停1つ分、引っ越しました。
看板屋の建物をそのまま使ったので、当初は天井が高く(=灯りも遠い)不便した覚えがあります。
やや経ってフロアを増設、2階もストック+作業場所として活用できるようになりました。

 

ー 『オリジナル』ということ ー

旧い車の話をすると、1度は必ず出てくるこの言葉『オリジナル』。時には喜びを、またある時は大きな失望を…とかく旧車に携わる人々を振り回します。理解度や立場・考え方で言い合いが変わってきてしまう、何とも便利なような夜会なような、そんな単語です。かく言う私もよく使います。メカニックとして追求し深く理解する材料として、そしてミニエンスージャストとしてこだわりの物差しに使ったり、歴史を振り返る楽しみに。

メカニックとして私がいつもこだわる『オリジナル』とはどんなセッティング西あげても必ずミニの動きをするーつまり、スムーズでしなやかな車であることを指し、私の車作の『基準』です。ロードカーもレースカーも、ラリーカーも、Mk-1 でも最終型インジェクション出会っても私たちのミニはすべてしなやかで、生まれたママのミニの動きを失いません。40あまり年も生産されたわけですから、年代ごとの違いは大小さまざまです。例えば初期モデルの重量は 600kg、日本仕様最終モデルは約800kg、ボディシェルだけで比べると、前者と後者では約 30kg の差、何と車重の軽い初期モデルの方が重いのです!一見さほど変わらないようでも、パネル構造や材質は大きく違っているのです。では最終モデルの重量の正体は何なのか?安全基準のためのそうびや、クーラーなどの快適装備等です。ミニを触り始めた頃 — 20年前の私なら、それらのギャップを消化しきれずに年代別の仕様を仕上げていたことでしょう。でも、今の私は違います。『オリジナル』を年代別に追求し理解することで、このギャップはギャップではなくなりました。特に、オールマイティを要求されるラリー車で、厳しいステージに何度も挑み膨大な量のデータを得たことは、総合的にバランスよく汲みあげるのに大きな助けとなりました。ヒストリックカーからグループA / AN インジェクションのモデルまで。エンジンも850cc から1,275cc まで、ギヤの組み合わせ・ドライサス・ウェットサス…できる組み合わせはほぼテストしました。故に現在私たちの組み上げるミニはどの仕様でもミニの特徴を損なわないししなやかな動きをするのです。ハンドルを握ってアクセルを少し踏めば、すぐ判ります。

しかし、私たちの追求はまだこれからです。まだ27年、これからもっと進歩し続けるでしょう。でも、ミニの動きや特徴は変わらずそこにあり続けます。それがすなわちミニの『オリジナル』であるからです。オリジナルを正しく知れば、ミニがいかにトラブルも少なく、長寿命の優秀なエコカーであるかが良く判ると思います。時代は移れどミニの『オリジナル』は揺るぎません。私たちが愛してやまないミニ。ミニのアイデンティティを守る為に、私たちは追求を続けます。