(広告に掲載されている商品車等の情報は、2006年当時のものです)

この広告は冬のものですが掲載された年の夏、創業から20年の2006年8月にグレイスはバス停1つ分、引っ越しました。
看板屋の建物をそのまま使ったので、当初は天井が高く(=灯りも遠い)不便した覚えがあります。
やや経ってフロアを増設、2階もストック+作業場所という今のスタイルになりました。

 知るは楽し。

40年に渡って生産し続けられたミニ。生き続けるためにはもともとの素材の良さを残しつつ、時代の要求に対応していかなければなりませんでした。この対応/対処は果たして進化だったのか、はたまた…?自動車業界を見回しても、1960年代から今日まで、というとミニに限らず車全般、あまた発表されては消えていった車たちも、似たような経験をしてきているようです。この40年くらいの変遷は、どうにも進化とは呼びづらい気がしてなりません。以前にも述べましたが生産コストの問題・安全基準・環境基準のクリア等、大義名分をまとって確信を覆ってはいますが、本音はただの「消費経済促進」と言い切っても良さそうです。実際車に限らず大抵のものが、使い捨てに代表されるような、物を大切にする心のかけた物ばかりになってしまいました。例えばミニの初期モデル 850cc の車重は 600kg、日常の足としてフル活用しても平均燃費は 15 – 18km/L、100km/h の高速巡航などさせてしまえば 20km/L 以上!アイドリング時の CO も1% 以下、HC だって 200ppm そこそこで安定しています。優秀です。では最近の軽?自動車はどうでしょう。快適装備盛り沢山で車重は「軽く」1t 超。オートマチックの設定しかない車が殆どで、信号だらけの一般道で GO-STOP を繰り返せば燃費は8 – 9km/L!? 全然エコじゃありませんよね。やっぱり進化してない。

ミニだって時代に翻弄されてインジェクション化されたり、日本仕様にクーラーが標準でついてしまったり、コストの問題でボディの強度が落ちてしまったり、いろいろありましたが、骨格をはじめ寸法や大事な部分は40年間守り続けました。ですから品質の悪い車であるわけがありません。ミニが誕生したのは物を、道具を大事に使う時代ですから、大事にすればずっと使える良質なものを人々はまだ作っていたはずです。よって壊れやすい車でもありません。

では何故『壊れる』んでしょう?

日々整備に明け暮れる中で、私が最初からお世話をしていない車の不具合を分析してみると、40%強がただの消耗・劣化・賞味期限切れ、約40%が組み合わせ等のミス、残りの20%弱は明らかに見当違いの処置が施されてしまっている、こんな具合です。車を触る側の過失大ですが、パーツそのものに重大な欠陥や考え方の根本的な間違いを見つけることもあります。要注意なのは、一部の日本製パーツ。日本人は本来細やかな気遣いがあり且つ器用なので、良いものを作れるハズなのですが、残念ながら車をよく知らない。とくにミニのようにシンプルゆえに長寿命の車、本筋がわかっていないのでミニの特性をことごとくスポイルする部品が次々と生み出され出回ります。A/T のトラブルも多く耳にしますがこれもいささか納得がいきません。確かにヨーロッパに A/T は殆ど存在しないので、得意ではないでしょう。でも作りは単純、やはり基本設計は1950年代ですので、何度も言うようですが解っていれば難しいことではありません。もとは 850cc 34馬力に合わせて作った A/T ですから…。’94以降のモデルに聞かれる M/T の2速ギヤのトラブルもよく考えれば簡単なことです。イギリスと日本の道路事情の違いから起きる、クラッチの問題でした。設計当初の状況をよく知り、時代による変化、交通事情(道路の作り・速度域等)の違いや気候風土の違い、そういったものを加味してメンテナンスが行われれば、どこの国に行っても何ら問題なく長く使えるものなんです。

一番の問題は『メンテナンス』。再三申し上げているようにミニは決して難しくありません。複雑でもありません。触る人…つまりオーナーもショップも、車とミニ特有のツボさえ知っていれば、ミニは最強の私達の道具となるのです。ショップには責任とプライドを、オーナーの方々には異変(音・振動・ニオイ等)に気付く感覚を持って頂きたい…それが、ミニとより仲良しになる秘訣だと私は信じています。そこでオーナーの方にもう1つ。あなたのミニのことで今更聞けないようなこと、ありませんか?五感を働かせてミニと対話してみてください。そこで浮かんだ疑問は、ぜひ気軽に私達に投げかけて下さい。いろいろな声を聞きたい私達からのお願いです。