(広告に掲載されている商品車等の情報は、2007年当時のものです)

”もう同じ轍は踏めない”

昨今の、いわゆる ”ミニ屋” の傾向は自動車という異界を扱うにあたっていささか問題です。ものを売ってそれで成り立たせるべく、やるべき、また求められるメンテナンスは軽視されていく…うたい文句は “工賃定額”・”工賃要りません”。手間のかかる重整備整備必要な場合はどうなってしまうのでしょう?車がよくならないどころか非常に危険です。何しろ車は高速で動かすことのできる金属の塊ですから、整備不良により正しい動作ができないとなれば、こんな危険なことはありません。物を売ってそれをくっつけて商売にしたいなら、重整備の必要ない新しい車でやる方が無難です。ミニでは困ると言うより無理です。一番新しくてもすでに7年立っており、使い方にもよりますが、あらゆる消耗品が片っ端から寿命を迎える頃です。

そして、売っているパーツがこれまたよくないのです…。ご丁寧にもオリジアルパーツを開発したり熱心なところもあるようですが、以前にもここで述べたように効果が期待できないものや意味のない、むしろ悪影響を及ぼす物も少なくありません。ラリーやレースの世界でこれだけの活躍をしてきたミニに、特別なコンペティションパーツがないのはなぜでしょう?それは厳しいれぎゅレーションの枠内で戦うには持ち合わせた素性で十分だったからです。今、日本で横行しているのは見た目重視、ルールのないなんでもアリの意味不明パーツばかりです。誰ひとり車のためを思う人はいないようにさえ思えてしまいます。開発費を投じるなら、研究・せいさしてもっと有益なパーツを作ればいいのに。実際に純正、またはそれに準じるパーツとしてデリバリーされる蕉翁品には、材料やコストの麺で昔通りの品質を保てないものも多く、寿命も短かったり製品不良もよくあって、私たちとしては頭の痛い昨今です。かといって困ってばかりもいられないので時代とともに変化するパーツや時代の中にあって自動車の置かれる立場に敏感に対応しつつ、ミニの車としての本誌つを保つのが私たちの目指すところです。ところが、周りを見回すと手間のかかる面倒なことはやらない、昔から業界の風潮は何も変わっていません。その結末が現在残る Mk1/2 等のいわゆる厩舎のコンディションです。このままでは今現在まだまだ新しい部類に入る、とは言いつつも15年近く経っている HL やメイフェア、そしてインジェクションモデルも残していけるか甚だ疑問です。危機はもうそこまで来ていて、実は車を直す最前線にいる私たちはその雰囲気を肌で感じています。私たちの他に、車を理解した上で面倒な作業に挑む人がいないからです。

面倒臭い作業に限ったことではありませんが、常識的に車屋の作業は様々な音、においを伴う為、町中やビルの階下ではできません。試運転をしようにも、ひどい渋滞にあってはそれどころではないでしょう。こう考えるチオ、安心して自分の車w任せられるところは以外と簡単に判断がつくかもしれません。とはいえ、私たちのやり方を押し付けるつもりはありません。よそのやり方も肯定も否定もしません。私たちは私たちのやり方で、ミニを道具として、また後世に残すべき車として手がけていきます。おもしろおかしくやるのも自由。どこを選ぶもユーザーの自由。でも、車のメンテナンスと言う麺では疑問が残るので、その変をわかって上でやってもらいたいものです。自動車工学に照らしてあべこべなものはやはり危ない。でも見た目を取るなら、その変を承知の上でいてもらわないと困ります。

最近つくづく感じますが、私たちの取り組み方は美術品や文化財などの修復作業に似ています。但し、そうした修復と1つだけ決定的に違うのは、私たちが触っているのは車だ、ということです。言わずもがな車は道具。外・内装、つまり個体尾の回復に加えて昨日も回復させなければなりあm戦。極めて難しい作業ですが、1台出来上がると充実感は並大抵ではありません。そして、ガレージから出て行ったミニ達が巷を元気に走り回り、道具という本来の立場を全うしているのは、大きな励みになるのです。