モータースポーツに
取り組む理由
いつの時代も自動車競技のフィールドはメーカーにとって開発の場であり、挑戦の場であります。最新の車たちがしのぎを削り、そこで得るデータが市販車に様々にフィードバックされていきます。
ミニをもっともっと知りたくて、私も競技のフィールドに身を置き続けています。
レースもしますが、ラリーにこだわるのには理由があります。
ラリーは、レース等限られた場所だけを走る競技と違い、公道を交通法規に則って走る区間があります。故にステージやテスト区間の運動性能に加えて、車としてのオールマイティさも求められます。私の目的はお客様の車両へのフィードバックですから、オールラウンダーのラリー車で得る経験値は宝物です。
もう1つの理由、
それは文化を伝えることです。
自動車は生まれ育った国々では1つの文化として確立し、育まれてきた歴史があります。車のルーツは馬。人の暮らしの相棒だった馬に替わって20世紀に急速に普及し、人の暮らしを格段に便利にしました。馬術という、相棒とのコンビネーションを競うスポーツがあるように、馬にとって替わった道具 自動車を使ったスポーツが生まれ、人々の人気を集めています。本場の競技に出て、生の空気に触れた我々だから、伝えられることもあると思うのです。競技者の立場だけでなく、イベントの運営者の立場、サービスクルー(サポート)の立場、そして見る者(観客)の立場。年配の人も、若者も、男女関係なく「車が好き」で繋がっています。
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