きたあかり

今年も大地の恵みをたくさんいただきました。
(いつもありがとうございます)
この2週間くらい、家の野暮用で目が回りそうだったので後回しにしていましたが今日こそは!

コロッケ

いっぱいマッシュしたので、残りは女房殿に託します…何ができるかな。
売ってる惣菜はいちいち味が濃いので(衣にも味が付いてたり)、素材の味がわかりません。
コロッケなんか手間少々、神経を使う工程もなく簡単だから作ればいいのに…。
家で作れば、抜群に美味しい。

オジカソース、毎年ラリー丹後(ちょうどこの週末に開催されてました)に遠征に行くと決まって
買ってくるのですが、もうストックないな。
また来年のお楽しみ、ってことで。

ラリー丹後は、丹後半島を南北に貫く『丹後縦貫林道』がステージに使われます。
大鼓(タイコ)山線、角突(ツノツキ)山線、成相(ナリアイ)線、大内線、奥寄(オクヨリ)線 
いずれもステージの名前になっています。
上りで使う時もあれば下りの時もあり。
上りは小排気量のミニには辛いのですが、下りは大いに勉強になりました。
今回の Manx National に向けたマシンのセッティングにも役に立ったんです。

踏んでこそ安定するわけですから、下りこそ踏まないと!

脱線しました…
次は、もう1回フィッシュケーキを作ろう。

地図

定休日。
すべりこみで国際免許を取りに、二俣川の試験場へ。
まず、駐車場に入れない…
仕方ない駅の方まで流れ着いて、駐車したら敷地内に『スピード証明写真』のボックスが。
なんだか何もかも見透かされているようでムカつきましたが、写真も撮る必要があったのでしれっと
証明写真を撮り、5〜6分歩いて試験場へ。

『更新』 す、すごい行列…
女房殿は帰国したら更新なのですが、軽微な違反がかさみ今回は警察署で済ませることができません。
おそれおののいていました。
今ドキ、もう少しどうにかならないもんなの?

***
1週間後に都英を控え、2台で移動するので万一はぐれても目的地まで困らないように、ルートを
共有しておきます。
広域地図はこういうとき便利ですよね。
ひとつところに保管してあったので、まとめて引きずり出してきて女房殿と見ました。
右のボロボロのは、1989年に現地で買い求めたもの。

私の初ラリー(マン島)
私の初渡英
私の初海外 の時のものです。

その後の私の英サプライヤー開拓の、どれだけ助けになったかしれません。

イギリスの道はアルファベットと数字で合理的に区分されているので、法則さえ理解できれば、
広域の地図を見ながら目的地近くまで容易にたどり着くことができます。
ついこの間まで、日本でも膝に広げた地図を頼りにどこまでも出かけたものです。
それが端末の発達で、劇的に便利にはなったけれど人の能力は猛烈に落ちました。

人は、工夫 をどこかに置いてきてしまったようです。
古い地図(といってもそこまで古くない)を眺めながら、そんなことを考えていました。

渡航まであと6日。

そうだ、お墓行こうファイナル

平日ですがお休みをいただいて、石川県へ墓仕舞いに行ってきました。
あちらの墓を仕舞って、引っ越し(改葬)をするためです。
今回は都合で早朝発の日帰り、とんぼがえりでした。

代々先祖が祀られてきた本家の墓を、自分の代で自分の拠点に移す。
今は縁者が誰もいないお墓しかない土地へ、片道600km 走っていくのはいささかナンセンスです。
自分の後のことを思って、最良と思って、いろんなご縁に恵まれながらグイグイ改葬の支度をしてきました。
どうしても墓石ごと引っ越ししたかったので、ハードルは一気に上がりました。
何故墓石にこだわったか…実は墓石に掘られた字が、達筆だった父の筆によるものだから。
ナンチャラ霊園的なところは墓石を『買わないと』改葬させてもらえないんです。
でもいくつもの奇跡が、氣谷家の改葬を実現へ導いてくれました。
大袈裟に聞こえるかもしれませんが、お金がとってもかかる上に思うような改葬にならないかも…
一度は暗礁に乗り上げかけた、そんな状態だったので話がトントン進んで安堵していたのですが、
いざ仕舞うその段になって、果たしてこれで良かったのか一瞬考えてしまいました。
娘や息子に墓仕舞いを済ませたことを報告すると、

「ありがとうございました」

2人ともそう言いました。
それだけで、もう十分と思うのは私だけでしょうか。
家を、家族を思う人に育って、心から嬉しく思いました。
改葬を決断して良かった、そう思っています。
身近にあればいつでもお参りできます。
自分らのルーツを、より近くに感じられます。
やっぱり決断してよかった。

***
とんぼがえりにつき、食事も高速の SA で済ませます。
あれは中学生かな…集団競技でしょう揃いのジャージを着て、バスで遠征に向かう…おそらく
そんなところでしょう。
SA のフードコート、食券の券売機が2つ。
2つ共に学生がズラ〜と並んでて、一向に列が進まない。
我々の頃なら、そんなことしてたらぶっ飛ばされたでしょう。
今ドキの引率の先生は、きっとそんなこと注意しないんでしょうね…
1台は一般の利用者に空けておく、昔なら常識だけど。

女房殿も、いくつもない ATM をずっと占拠してる人によく出くわすそうです。
彼女は、用件いっぱいの時、途中で切り上げて最後尾へ並び直すんだとか。
昔なら常識だけど、今はそんなことする人 少ないのかな。

***
帰り道、新東名の島田金谷IC の手前にある、大井川に掛かる橋。
お客様の競技車のエンジン慣らしに来た時のこと。
森掛川で Uターン、戻る間に不具合が。
電話で息子にトラックで向かってくれるよう要請し、路肩に止めて救援を待っていると…
道路公団?の車が、止まってくれました。
救援要請済みであることを伝えると、無理に引っ張ってどこか最寄りの IC まで引っ張る必要もないと
現場で判断され、すると作業員さんはその反射板のドッサリついた防寒着を貸してくれました。

「この袋に入れて、橋の欄干に縛り付けておいてください次の巡回で回収しますので。」

カギつきのワイヤーロックと一緒に袋を渡され、防寒着はそこへ入れて橋の欄干に結わいつけて
おけばいいと言います…
その日はとても寒くて。
まさか車から降りるとは思っていないので、軽装でした。
こんな話あるんだありがたい。
するとその作業員さん、ラリーストで。
全日本に出ている私のことをご存知でした(彼は地方選に出たりしてるらしい)。
世界狭すぎ、いつどこで誰が見ているかわかりません…

現場に差し掛かり、そんな出来事を思い出し女房殿に話しました。

***
夕方、ようやく富士宮付近まで戻ってくると、まだ雪を被った富士山が美しい姿を見せてくれました。

さんざん綴ってきた『そうだ、お墓行こう」シリーズ
石川県の先祖代々のお墓に行くことはもう…ありません。

うちのポスト エボリューション

拙宅のポスト、まさかまさか鍵が壊れまして…
ごっつい我が家のポストは、建てた時にイギリスからわざわざ買いました。
ので、既存の鍵穴にパっと合う鍵が探せず。
でも鍵がかからないの困る…

そこで夫は考えた。
着ているものでおわかりかと思いますが、うちのポストが進化したのは2週間前。
まだ少し肌寒かった。

ミニのブーツリッドのロックをつけちゃった笑

明日預けます

明日、乙仲さんの保税倉庫に競技車を預けます。
経由地を経て2か月弱でイギリスへ到着、現地パートナー Paul が受け取ってくれます。
マッドフラップがだいぶヘロヘロになったので、取り替えました。

それと、トリップメーターの補正を。
あちらは km でなく mile で距離が表示されます。
この車が最後に海外競技に出たのは 2019年ベルギー。
ベルギーの速度表記は km です。
イギリスは mile なので、それに合わせます。

1mile = 1.6km です。
ココに座るのはずいぶん久しぶりです…
ギヤ比とタイヤを記録、km の補正値も念のため控えて、セットし直しました。
Mk1 のドアポケット…国内で走らせているのは Rover Mini ですから、こんな巨大なドアポケットは
なく、仕事道具(笑)のはいったカバンは狭い足元に押し込んで暴れないようにしています。
Mk1 のドアポケットは、今でいうサイドインパクトビームの役を果たしているんです。
1950年代の設計で、横からの衝突に備える…そういう考え方をしていたんですね。

話がそれましたが補正は終了、脳ミソはイギリス仕様に笑

ア ★ マ ★ ダ ★ イ

日曜日、おそらく夫の『一番』であろう古いお客様から頂き物。
(それだけ古いお客様と変わらずお付き合いがある、ホントに嬉しいことです)

…じゃなくて、頂き物。
タラーン ♫

アマダイ
(いきなり焼いてる姿で恐縮です 笑)
アクアバッツァで頂こうと決めて帰ってきたので、

鱗を引いて〜ワタ取って〜

ところが。
うまく包丁が入らない…なんかおなかがスカスカ、空っぽな感じ…
そうです既にカマのところからかな?腹を開かずに!内臓が取り除いてくれてありました。
す、すごい…


彩のいい野菜はなかったのですが、セロリ・玉ねぎ・アスパラガス・トマト・蕪 この辺りを入れ
あさりと炊きました。
仕上げに、真っ暗な庭へ出て行きほったらかしでかろうじて生えているイタリアンパセリを散らし、
スープ多めでパスタと合わせました。

アマダイがどこにいるかわかんないね…
でもとっても美味しかった ❤︎
ごちそうさまでした!

***
冷たい雨降る定休日。
バキュームパックを買い求めてきました。
そう、競技車の一時輸出を目前に控えて、同梱品の準備も済ませておかねばなりません。
既に同梱品のリストと写真はできています。
1か月以上コンテナの中、赤道直下を通って進むのでカビ対策のために安全装備などは真空にして
載せます。
安全装備は競技中に装備しているので、どんなに気をつけていても対策しないとカビちゃうんです …
2人分。
先日の雪のラリーは夫だけ出場したけど、次は一緒なのね(当たり前か)。

昨日の『鮮やかで美味しい』晩ご飯に触発され、今日もいい気分で台所に立ちます。
今日はいちごジャムとりんごジャムを煮ました。
それから『白い冬野菜いろいろのポタージュ』も。

ネギ・白菜・蕪を使いました。
甘くて、優しい味に仕上がり、体の芯から温まりました。

お鍋

週末、久方ぶりに車両の引き取りに同行しました。
思えば、従業員が居るようになってから、そうした場面での私の出動はとんと減っていました。

ひととおりの業務を終えてから、730pm を過ぎた頃に店を出て帰宅したのは 9pm 前でした。
その日は鍋にしようと思っていて、鶏肉のお団子の種は作ってありました。
娘がその先の準備をしてくれたので、帰宅すると部屋は湿気を帯びて暖かく、いい香りがしました。
お正月に頂いたカニ(冷凍してありました)と鶏団子で、水炊きにしました。
ポン酢で頂きましたが、それも娘がちゃちゃっと作って(買い置きやめました)くれました。
〆は蟹味噌を使ってお雑炊、ネギの青い部分とさっと炊いて仕上げに溶き卵。
正月の贅沢料理の残り福、といった感じです。

縁あって嫁いできたのは 21年前の今日。
この家で初めて迎えたクリスマス、業務の後にその日は納車に出かけてまさかの『すき家』。
豪華なディナーを期待していたわけではないんですが、唖然としました笑

ずいぶん時間が経ったのね…体も心も温まる夕餉になりました。

「区切り」つづき

夫が福祉車両専門店へ、4年弱お世話になったリフト付きワンボックスを『返しに』行ってきました。
専門店に戻せば、使いたい人が必ずいるはずです。
お店に電話で相談した時と同様、お店の人は恐縮しきり…加えて販売時よりキレイになって帰ってきた
んじゃないかと驚きを隠せない様子だったといいます。
だってボディは2回ほど磨いたし、白内障(笑)もレンズ交換したし。
洗車機でしたけど、普段からこまめに掃除していました。

「 “捨てない” のが自分の生業だから、当たり前のことです。」

と夫は話したそうですが、お店の方曰くこんな風に車が戻ってきたのは初めてなんだそうです。
みんな廃車しちゃうの?
そこいらの中古車屋に渡したところで、活かせないと思うけど…


さて、suica を渡しそびれて帰宅の道中を心配していた私ですが、無事帰ってきたものの…

クセで領収証を発行したまでは良かったのですが(要らないけど笑)、乗車券とそっくりのソレを
自動改札機に通そうとしてゲートが開かず(そりゃそうだ)、結局駅員さんのご厄介になったそうで。
肝心の乗車券は、券売機前にひらり落っこっていたそうです…

区切り

昨年のまだ暑かった頃、義兄がこの世を去りました。
多発性骨髄腫の発見が遅れて車椅子の生活になって以来、蕨の自宅で暮らすことは難しくなり、
川口の施設へ入所 → 通院は私が担いました。
施設が金庫保管するような神経質な薬を使っていたので、原則2週に1回、外来での経過観察が
必要でした。
数値に疑問があれば投薬はすぐ中止、翌週また受診して経過を確認…となると体調が安定するまで
毎週のように通っていました。

あれだけ自由にフラフラしていた人が、弟(夫)の海外競技出場にも同行して楽しんでいた人が、
ある日を境に歩けなくなった…多くは語らない人でしたが思うところは当然あったでしょう。
感染症の蔓延も手伝って、弱ったところを見られず済んだのはせめてもの慰みだったかもしれない、
そんな風に思っていました。

そんな通院に毎度使っていたのが、ワンボックス。
リヤゲートを開けるとスロープがたたまれていて、出し入れに合わせて後部の車高が上下するいわゆる
福祉車両でした。
義兄がもう歩けない=運転できない とわかった瞬間にそれまで乗っていた車は速攻処分
して、
購入したものです。
福祉事業所が通所の送迎等に使っていたリース車両で、リースアップに伴い放出されたもの。
通所の送迎ですから、走行距離はたかが知れています。
福祉車両の専門店に相談して、選びました。


そしてお役御免となったこのワンボックス。
「手元に残す」という選択肢もなくはなかったのですが、前述の通りリフトが付いているので重い。
それと当然ですが車椅子が2台まで固定できる作りになっているので、室内に広大な空間があります。
自転車が趣味の人なら、塩梅いいレジャーの車となり得るかもしれないけど…
処分することにしました。
夫にしても私にしても、離れてはいたけど割と全力で向き合ってきた4年間だったので、この車は
ある意味思い入れが強くなっていましたが、でも。
家族ががっぷり四つで関わる介護をするにはこういう車は必須。
我々が持っているより専門店へ戻して、そういう家族の元へ渡るなら。
(車屋が持ってたんだから、整備はちゃんとしてるしね笑)
そう思って、買った店へ夫が電話しました。

担当者はやや驚いていたようだった、と夫の談。
「買い取りとかは厳しいんですよ…」
そんなことを求めてるわけではないことを伝え(こちらが業者である事も承知)、十分使えるから
次、どこかで役に立てばと思って戻そうと思っていることを告げ。
委任状・譲渡証明書に捺印したものと一緒に持ち込みたい、と申し入れました。
先方は恐縮しきり、話はまとまって今日、午後にも持ち込む予定です。
…というのも、今日は義兄の上(夫の一番上の姉)の外来付き添いの日。
巣鴨の自宅へ迎えに行き、広尾の日赤で受診→送り届けるのがルーティーン。
今日はそこから、福祉車両専門店(埼玉県北本市)まで足を伸ばして車を置いてきます。

朝、見送る側も見送られる側も、ちょっとしんみり。
家の中でまた一つ、区切りがつく…そんな朝でした。

ところで、帰り電車なんだけど…大丈夫かしら。
(湘南新宿ラインで大船まで1本だから、さすがにヘーキか笑)

いけない!
suica を持たせるのを忘れました…切符買えるかな。

そうだ、お墓行こう2022年末

早いもので年が改まって半月が経とうとしていますが、年末の店主ファミリーの恒例行事を記録
がてらココに残しておこうと思います。
どん詰まりの墓参(石川県)。
去年はあちらで元旦を迎えました(コンビニメシだったけど笑)が、今年は1泊で帰ってくることに
したので、最低限の支度(煮〆)をして、お正月っぽくお花を活けて出かけました。
松は五葉松。
2種類の菊の存在感がアレンジを引き締めてるように思ってますが、どうでしょう…


***
11月に義兄(夫の長兄)を納骨して、ひと段落。
最初の年の瀬ですので菩提寺とお墓と、石屋さんと巡ります。

暮れの恒例パーティーがハネて、帰宅して帯を解いて(今年も和装で行きました)お風呂に入って
仮眠して、午前2時過ぎに横浜を出ました。
私の運転で横浜スタート(岐阜から北は雪かもしれないのであちらに行ってからは交代したくない)、
以外と車の量が多い…トラックばっかかと思ったけど全然で。
こんな時間だけど、出た時間はいい判断だったと安堵。

岡崎で給油、そこで運転を替わって北上します。
クリスマス寒波でどっかり雪の降ったあと。
郡上八幡の先から、窓の外の風景は真っ白です…

予報では、1泊2日の旅行中にはあたたかめで雪にならない(雨)ハズですがどうだろう。
もちろんスノーブーツは全員持参しています。

夜中の2時に出た甲斐あって、朝食は近江町市場で海の幸と金沢おでんを頂きました。
金沢おでん…車麩とか、たことか、あと赤巻きって呼んでるっぽい朱 / 白のうずまき状のかまぼこが
入ってるのがおなじみの景色。

あったまってさぁ、ミッション開始。
菩提寺でご挨拶
お墓を清めて、正月のしつらいを済ませ

石屋につけ届け(お墓の引越しでまだお世話になるので)
…と思ったら、墓誌の文字間違ってるしね!
しかも納骨でお出かけ中だったので、菓子折りに書き置きを残して、了。
お昼を少し過ぎた頃には、ご先祖廻りのミッションは全て済ませました。

12月30日ともなると休館 / 休業の場所が少なくないので、観光して回るにも限りがあります。
兼六園に隣接する、前田家ゆかりの歴史的建造物が歴史博物館的に公開されてるんですが、年末年始は
やってないし…
いくつか残っている武家屋敷、やはりほとんど閉まってる。
夫の長女が建築を生業にしていることもあり、建物を見て回るのが(そもそも私も大好き)金沢の
楽しみの一なのですが…
遅めの昼食をとりながらひがし茶屋街を散歩、お茶屋さんの建物をそのまま公開している『旧中や』へ。
三つ折りのリーフレットを貰って、建物を見て回ります。
当時の茶屋街のお茶屋さんの見取り図が小さく載っていて、変体仮名を習字で学んでいる娘と
「コレは読めるね、こっちは何て読むんだ?」…

これは電気が通ってからのでしょうから明治以降のものでしょうが、でも菊菱の細い飾りが施された
電灯、細かいところまで行き届いています。

私が小さい頃はまだこういう建具無くはなかったなぁ…
お手洗いの木の扉です。

窓に入っているガラス、おそらくかなり古いものなので表面が波打ってるんです。
味わいもあるし、当時の最先端だったんだろうなぁと推察できます。
歴史的建造物は、当時の手仕事のぎっしり詰まった玉手箱のようで、意匠や色使いも含めてとても
惹かれます。

ひがし茶屋街をもう少しお散歩。
どのお店も新しい年を迎える支度は万端で、思い思いの門松が目に鮮やかです。
ド定番の門松から、さすが金沢…と唸るようなのまで。
洒落てますよね…

海鮮ものばっかりも飽きるので、晩は変化球にお肉を食べて大晦日の市場に備えます。


さて、明けて大晦日。
8 時前には近江町市場へ。
お目当てのお寿司屋さんの開店は 8am なので、どこで何を買おうか物色しながら時間を潰します。
炙りのどぐろ丼、だの海鮮全部盛り丼、だのとたらふく食べたらお正月のお使いをします。
八百屋さんであれこれ購入。
加賀れんこん、加賀春菊、金時草、立派な椎茸、柚子、わさび、蕪(大きかったぁ…)それから
生麩(蓬・粟)も買いました。
八百屋さんで、飾り用の五葉松とか南天とか買えるんだ〜南天は拙宅の犬走りに勝手に生えたのが
育ってきたから、買わなくても大丈夫 笑

加賀れんこんは帰宅したから花れんこんにして、生麩は煮ます。
炊いて出かけた煮〆と合わせて、元日には…こんな感じになりました ❤︎

日本海の冬の幸は、カニと鰤(ぶり)。
11月に納骨に行った時にはカニの解禁直後で、市場も街もカニフィーバーしてました笑
市場といえば新鮮なまぐろ!と思うのは、外海(太平洋)に向いて暮らしている人の話。
日本海で冬のおごちそうは何と言っても寒鰤!
我が家はみんな鰤大好きですから、買っていかない法はない!
この時期は必ず冊(さく)で売ってるので買って帰ります。
お刺身で、表面の色が変わりやすいので変わってきたらたたき(炙り)にしてポン酢で食べるのも
また一興…。
隣には立派な切り身に、カマも一山に3つ入って売ってます(安い)。

手前のイカも立派ですよね…
別の店で立派なゲソを山盛り買いました笑

混んできました。
わーっと買い物したので、さっさと退散します。
930am には、金沢東IC から北陸道に乗っていました。
だいぶ余裕があります…雪はあちこちに積んでありますが道路は乾いています…
1015am 寄り道して、白川郷(岐阜北部)に到着!
合掌造りに雪の残る、そんな山あいの冬の風景に出会ってきました。

驚いたのは、東アジア系の観光客の多いこと!
名古屋や、大阪あたりの大型観光バスが駐車場にひしめき合ってると思ったら…そういうことらしい。
五平餅かじりながら集落をぐるり散策、栃餅を見つけたので迷わず購入してプチ観光はおしまい。
1130am には白川郷を後にしました。

あとはひたすら走って東名の夕方の渋滞をギリギリ回避!6pm 前には家に着きました。
明けてお元日。
少しだけゆっくり起きてから、出汁をひいてお雑煮の支度をして、ささやかですがお祝い膳。
(我が家には雑煮椀がない…根来塗のデカいお椀でいただきます笑)

店主の家の年越し、慌ただしくも平和で穏やかなものとなりました。
こうやって年を越せたことに改めて感謝しながら…小正月に年末年始の記録を投稿します笑