今日は Recce(試走)でした

全日本ラリー初戦 新城ラリー2022に来ています。
今日は競技者に許されているステージの試走の日。
550am – 610am の間に受付を済ませ(少し早くから開けてくれていました)出かけます。
ラリーの朝は、基本早いのです。

受付を済ませ、出かけます。
受け取ったばかりのロードブック、レッキ用の追加の道案内、ステージ開設時間のメモ、それに
まっさらのペースノート(←ココにステージの道案内を記していきます)

予報は、のち雨…ステージを走り終わる頃には本降りになりました。
このあたりはまーとりわけ杉の木が多くて、今日は雨だからいいけど明日以降が不安…

主催者は、競技車の動向をアプリケーションで追跡しています。
いわゆるトラッキングシステムというヤツで、どのクルーがどこでどんな状況でいるかが
わかります。

今回無観客ですので目の前で見ることは叶わずとも、画面のこちら側で具に知ることができます。
SS 速報と併せて、ラリーの様子をモニターできます。
新城ラリー公式ウェブサイトに案内があります…是非。

あっという間にレッキは終わり(何せ3箇所だけですからね)、いつもはサービスに任せっきりのサービス受付、競技車の車検準備にかかります。
今回はサービスの面々は金曜深夜/当日朝にそれぞれ現地入り。
車検を受けるところまで、自分らでします。

小さい車ですから、ゼッケン1つ貼るにも実はセンスの差が出るってご存知でした?
…そこまでは言いませんが、少なくとも性格は出ます笑

テント1張、残りの設営は明日。
今回は、地元新城のクラブ員のご縁でサービスをすけてくれる人がいます。
実におっとりとしてますが、すこーしずつ輪が広がるといいんですが。

車検もサクっと終わり、お茶してからホテルへ。
明日からの本戦に備えます。

あっ

腕時計と、予備で持つストップウォッチの時間を合わせてない…!
全日本は、117 の時報のとおりです。
食事から帰って来たら、合わせないと。

ドラマチック ケロヨン

ケロヨンは、グレイスの若手が動かすレースカー。
Innocenti Mini の純正色、Verde Chiaro( = Light Green)に塗りました。
誰が呼んだか、その名も…ケロヨン笑
我々が競技のフィールドに身を置くのは、テストとデータ取り。
「乗れなきゃ作れない」が、グレイスのモットーですので。

昨年12月5日をデビュー戦と決めて、少しずつ準備を進めてきました。
秋口に手数が減るという災難に見舞われ、一層日々せわしくなりましたが
合間を縫いながらテスト日を迎えました。
昼過ぎにサーキットへ出かけて行った2人。
あーっと言う間に帰ってきて

「どうしよう、壊しちゃった…」

さぁどうする。
そこからはコネクションを駆使して、現地に直接電話!

「コレとコレとコレがいつまでに要るんだけど、送ってもらえる?」

11月の第3週、英国からどっと貨物が到着。
そこからは必死。
ある日は夜なべ(ほぼ徹夜)して組み上げ
ある日は仕事上がってからエンジンの慣らしへ。
ギヤ比がギヤ比だけに、エンジンの回転を考えると、80km/h も出せなかったそうで…
結果、帰ってきたのは11月末の朝が明ける頃。
昼の休憩はボロ雑巾のようになってました。
長いお客様が、「夜通し遊ぶんだ〜」とからかうと、

「仕事ですー!でも出来上がんないと仕事じゃなくなっちゃう!!」

さてデビューの日!
娘が同行しました。
聞けば相当この日を楽しみにしていたんだとか。

昨年、約30年ぶりにミニに復帰した、かつては店主と耐久とか走ってたベテランも、
リハビリがてら走行会枠でご一緒下さいました。
さーすが、昔取った杵柄 ❤︎

さてケロヨンは、予選で感触を確かめながら順調に走るも突然、走れなくなり…
ドライバー(ボディワークスタッフ)困惑…慣らしは済ませたとはいえ、組みたて。
相当気を使っていたというのにどうして???
現場のメカニックから店へ電話がかかってきました…。

頭抱えちゃってるよ…笑(ウソ、店へちょうど電話をしているトコ)
電気系…作業したのは彼らではなく(店主でもない笑)、決勝までにどうにかなるものか。
症状を聞き、応急 でも確実に決勝戦えるようにアドバイス。
限られた時間、限られた備品の中でメカはきちんとまとめ、いざ決勝へ!

しっかり走って、クラス2位!
メカニックもドライバーも、どちらもいい仕事しました。
限られた中で、各々が結果を出しました…よくやった!
そうこれからは、若手は若手でどんどん動いてどんどん魅せて、発信してもらいたい。
若い頃の店主も、そうやって『グレイスのミニのファン』を増やしていきました。

これからが楽しみです。

ウェブサイトがクラッシュしている間に、さりげなくいろんなことがあったので…
箸休め的に、約2ヶ月の空白を時折綴ろうと思います。