World Tourism Day

昨日は『世界観光の日』でした!(過去形 笑)
グレイス店主とその家族にとって旅は、その殆どがレジャーではなく仕事。
自動車という「文化」に携わる仕事をしていると自負しているので、それを取り囲む文化や環境を
合間で許す限り見たり体感したりということを意識しています。
より大きい理解につながるし、そこに住む人々との交流はより深い次元の理解や実感を引き寄せます。

いろんな場所に行きました。
これからもまた行くんでしょうが、我々は「小さいマス(升)」に縁があるような気がしています。
まずマン島。
ココを訪ねて下さる方は、もしかしたらウンザリするほどマン島の紹介を浴びせられてるかも…
それくらい、我々の思い入れが強い場所です。
人々は素朴で、島とその自然を愛し、手を携えて暮らしています。
地元愛って言ったらいいのかな…羨ましく話を聞くことも、よくあります。

2018年に流れ着いた(笑)サンマリノも同様。
ギヤボックス屋さんを訪問するのが最大の目的だったこの旅、なんと午前中に約束していた訪問の
後、午後空けてくれてあって自らサンマリノの国の中心を案内してくれたんです。

さてサンマリノ。
国民がみんな知り合いで、裁判になった時に公平に裁けないから陪審員はイタリアから来るんだとか。
行政の長も任期は半年、独裁化や癒着を防ぐためだと聞きました。
マン島もダグラス市長は任期1年半…だったかな。
小さいコミュニティは、うまく言えませんが独特の感性を持っていて、それに触れるのはとても
心地のいいものだと私たちは思っています。

いろんな旅の形がありますが、私たち家族はこんな、慌ただしくも妙にディープでだいぶ偏った
我々の旅を気に入っています。


そんな我々の旅において、ローカルな食事は最も大事な要素のひとつ。
その土地を知るには、そこで人々が何を好んで食べるかを知るのは近道ですよね。
マン島の名産というと、すぐ頭に浮かぶのは Manx Queenie そして Manx Kipper 。
Manx Queenie は島名産のホタテの仲間、小ぶりなホタテって感じで肝のところが朱色をしています。
バターソテーや、クリームスープ、バップ(丸くて白いザクッとしたパン)に挟んで供されたり。
Manx Kipper も名前に島の名を冠する通り、島の名産。
Kipper とはニシンの燻製のこと。
ご存知でしょうか、きかんしゃトーマスに “Flying Kipper” なる魚運搬列車が登場します。
(もちろん “Flying Scotsman” :エジンバラ – ロンドン を結ぶ急行列車 のパロディ)
Manx のそれは味よし香りよし、メインミールとしてだけでなくてバップに挟んだり刻んでサラダの
ように食べたり、楽しみ方はあれこれです。
燻製ですから、御酒を召し上がる人にはたまらないアテ…

ところが!
今日になってビックリなニュースが!
島随一のキッパー屋さんが

GAME OVER

って…
なんなのそれ!
もう食べられないの?!
5月にも食べに行ったけど?
(これは別の年、今年行ったのは雨の日曜日でした)

コレ今年、ほぐし身と野菜にクルトンがパラパラ…シーザーサラダっぽく頂きました。
美味しかったよ…
もう食べられないの…?

今年マン島へ行った時に、Manx Fudge の廃業も知ったばかり。
我々が定宿にしてる Ballasalla の街はずれにある工業団地の中に小さな販売所を兼ねた工場があって、
味見だけで鼻血が出ちゃうんじゃないか、ってくらいたくさんのフレーバーを試食させてくれた記憶が
鮮明で、また行こうとパンデミック明けに行こうと思って営業時間を調べたら

廃業

伝統的な「食」は、どこの世界も静かにないがしろにされる傾向なの?
…World Tourism Day から随分話が飛躍しましたが、飛び込んできたニュースと相まっていろんな
ことを思ってしまいました。

ラリーのサービス

10月中旬に控えている全日本ラリー ハイランドマスターズ。
今回はグレイス店主こと氣谷と、クラブのメンバーの 1275GT オーナーがドライバーデビューと
以前ここに書きました。

ラリーは、走る人だけでは成り立ちません。
主役と取られそうですが…確かに車が時間に支配されて走ってラリーは進行していくので主格では
あるかもしれません。
でも!
走る人だけじゃ成り立たないんです。
運営サイドには沢山の人が関わっています…本陣で動かす人、競技を回すマーシャルの皆さん、
コースを走るに足るか最終チェックするセーフティカーや、皆が走った後のチェックをする追い上げ…
そして競技者を待ち受ける「サービス」は、欠くことはできません。

規則によって定められた時間に、定められた場所で車を整えます。
時間が限られているので仮に要整備箇所が生じたとして、どの整備を優先するか即座に決定しなければ
なりません。
時間内に終わらせる技術力も培われます。
こう書くと整備にばかり目がいきますが、サービスはメカニックの独壇場ではないんです。
ジャッキで上げる/下げるを毎回担う人、タイヤ脱着 / 空気圧まで責任持って行う人、窓だけ拭く人、
時間を徹底的に管理する人、雪をホイールハウスから取り除いて作業スペースからかき出す人…

上に挙げた細々として作業は、メカニックでなくても担えます。
自分ができることを責任持って行う、その集合体がサービスなんです。

ちなみに、特別なスキルが無くても担えますが、何度も続ければその作業 / 仕事のエクスパートに!
「人は経験の生き物」ですから。

娘は小学生の頃からラリーのサービスに居て、私が「時間」の管理者に任命。
以来、時間を管理しながら、他のクルーと連携してホワイトボードの管理などもこなします。


企業がチームにスポンサー、よくある話です。
金銭的なもの・商品の提供などの他に、これは外国で見かけるのですがユニークな「出資」をしている
ケースがあります。
サービスに人を派遣するんです。
例えば人事課の人とか人材育成の立場の人、とか。
サービスは有事には「猫の手も借りたい」ので、頭数があるのは何よりありがたい、大歓迎。
それこそ食料調達だって人出が要ります。
何もなければ平和そのものですが、ひとたび何か起きてしまうとギリッギリのカツッカツ。
しかも予定できない。
(何が壊れる、壊れない…なんて予定組めません笑 できれば何もないのが一番いいんだから)
そんな中で、キリっと判断して優先事項を淡々とこなしたり、限られた条件で最上の作業をする、
そんな体験ができるのが、サービス。
予行演習とかないので、集中力や精神力も培われます。
(でも、「想定」して臨みます…どれだけ想定してるかも実は能力のうち)
企業として、畑違いの場所でも集中して自分ができることを探して自分の力を出す、そういう場に
人材を送り込む…
人材育成や、人を「見たり」するのに格好の機会だったりするんです。
あるクラブ員が、初めてチームのサービスに参加した時にこんな風に言いました。

「新人研修はココでやればいい、すごく勉強になるのに」


さて。
10月に開催される全日本ラリー ハイランドマスターズ(高山)へはクラブから2台、選手権外
クラス(オープン)に参戦します。
グレイスのお客様も入れるとミニ3台。

先着1名、サービス員を募集します!
もちろん経験は問いません笑
(経験者を探す方がむしろ大変)
ラリーに興味がある人、ミニに興味がある人、歓迎です。
ご質問等はメールでもお電話でも、ご連絡ください!

店主クルーは木曜午後に現地へ向けて発ちます。
金曜日は早朝から Recce(ステージの試走)があるので、前日のうちに現地に入ります。
金曜早朝にはサービスクルーが横浜発、パラパラと現地に入ってそれぞれがそれぞれの準備をします。
本戦は土・日の2日間です。

千光寺…

今日はトンボ返りで加賀行き。
先日旅立った長姉に、菩提寺でお経をあげて頂きに行ってきました。
彼女が望んだ通りにできて我々も満足、奇しくも昨年逝った長兄の祥月命日が9月28日なので
1回忌の法要も併せてお願いできました。

いつもは 新東名ー東海環状ー東海北陸道ー北陸道 のルートをとるのですが今回は、中央道松本下車
安房峠経由で高山へ抜けてそこから東海北陸道で日本海側へ出ました。
松本ー高山間は一般道を 100km ほど行くので、どうかなーと思いましたが、距離がだいぶ短いので
さしたるストレスもなく往復できました。

いつか見た風景です…

前回(2021年)ハイランドマスターズ(全日本ラリー:ホストシティは高山市)のアイテナリー
(日程表)です。
ここから入っていった先に SS(スペシャルステージ)がありました。
今年は使わないようです…
ハイランドマスターズは、10/13 – 15 えーっと、3週間後にはまたこの辺に来るんだわぁ。
次はトラックとライトバンだから、もう少しえっちらおっちらの道中になるだろうけど。

お は ぎ

美しい五色のおはぎを頂きました。

左から こしあん、粒あん、ずんだ、ゴマ、きなこ
昨日作ったばっかですが(餡から作ったので私にしては手間をかけました笑)、ホイッと目の前に
出てきてあれこれ頂けるこの幸せよ!
おーいしー ❤︎

お客様の奥様のご実家の和菓子屋さんのもの。
奥様はお店の手伝い(販売)に出ているのですが、なんと!
跡目のなかった店には現在、長男さんが入ったんですって!
和菓子屋さんは無くしちゃいけない。
外国人はこの文化をとても興味深く、感嘆をもって受けとめます。
主菓子なんか

「オイこれ食べちゃうのか」

手のひらに乗るアートですよね。
私は、和菓子には日本の文化の『省略の美学』が凝縮されてると思ってます。

継がれていく…すごくいい話を聞きました。

***
Mk3 Cooper’S’ エンジンが組み上がって。
ロッカーカバーは Rover Mini の時代のものが使われていたので、せっかくですから手持ちのものを
使うことにします。
耐水ペーパーで研ぎ出して…

この後、エンジンと共色の黒を噴きます。
(グレイスは刷毛では塗りません)
噴けば、1ミクロン こういう単位の塗膜がその個体を守ります。
厚く塗ればいいかといえば、そんな訳もなく。
例えばボディなら、面積を考えると薄く塗るのと厚く塗るの、どっちがいいか歴然です。

お彼岸なので

久々に

お は ぎ

作ります。
昨日、深夜…

カラスカァで夜が明けて…
ラップを使うのは性に合わないので、昔ながらの布巾で包んでいきます。

きなこの方はあんこ玉の上にご飯をかぶせて、きなこでお化粧したんですが。
あんこ玉はもっと小さくてよかったんだな…随分でっかいのができあがってしまった。
このお皿は仏壇にあげよっと。

ペタペタ…

ステッカー、デカール、あれこれ貼っていきます。
Mini Spares
Demon Tweeks 様 Running Man は健在ですねっ
Valvoline
Mintex 様 … あれ、ないぞ送ってもらわなきゃ!

これが Running Man です。
年代で微妙にデザインが違います。
コレ今

こっちは少し前

僭越ながら、garage Grace のも貼りました。
URL も貼っちゃいました。
高山で見かけて、うわカッコエェ…と思ったら、検索してね笑

変身中

GG の本番車になるべく、目下変身中。

ドアにポケットがない年式なんです。
運転席側はネット(網)を貼り付けて車検証が入るようになっていますが、ちょっとした手荷物すら
入れるところがない…

少々不格好ですが、Rover Mini のドアポケットを少し加工してつけました。
メーターも、オリジナルは使いづらいので Rover のに変更しました。
OK / SOS ボードも、上でパウチして作ってたみたいだし。
国内の規定だと、A3 が2枚必要とされています。
海外のイベントは、今ドキロードブックの最終ページに折り畳んで付属してます。
ロードブックは A5 が一般的なので、広げて A4 サイズ。
A3 必要かなぁ…

コドライバーバッグ

ここ数年使っていたバッグ、ターンロックがあっという間にカバンのフラップから外れてしまい、
ロックが効かなくなってしまった…ので、夫に探してもらっていました。
何年も使ってないのに!

どれにしよう…

コレ、ポケットとかいっぱいついてて一番好みなんですけど、とっても大きいんです。
とっても小さい車でラリーやってるので、ヘルメット1つ置くのに難儀してるのにデカイカバン
なんてもってのほかです。
魅力的なんですけどね…

お次はRacing Equipments のサプライヤー、Demon Tweeks のオリジナルバッグ。
小ぶりでフラップとかなくてサッパリ。
正面には大小ジッパー付きのポケット、サイドにはペンホルダーと細長ポッケ。
ただメインのお部屋には、ジッパー付きの内ポッケがあるけど…間仕切りはナシ。
背面にはドアバーにぶら下げられるように、スナップ付きのバンドが付いています。
ウチのドアバーは斜めに入ってるけど、そのバンド使えるかな。

最後は3つの中で一番小さいこちら。
両サイドにペンホルダーが付いていて正面にジッパー付きの大小ポッケ、マチ付きのペンが入れられるような深い細長ポッケ。
決して大きくないんですが、メインのお部屋は間仕切りがあります。

裏は一面ベルクロ!になっていて、ドアバーにつけられるようになってます。
…ウチの車は使えるだろうか?


ロードブックもその昔からすると小さくなってる(A5)し、Bulletin(公式通知)なんかもアプリで
通知きて閲覧…てな感じで、携行品も少なくなる傾向にあります。
2019年に出たベルギーも、今年のManx National も、公式掲示板なかったもの。

うーん。
一番小さい Sabelt のにしようかな…
何でもかんでも入れなきゃいいんだ。
気がかりは、持ち手がベルクロで留めるフラップについていること。
でもあれこれ入れるのをやめることにするんだから…大丈夫か笑

久々に全日本ラリーにエントリーします

今年は5月のマン島ラリーにフォーカスして、国内ラリーはご無沙汰でしたが10月の全日本最終戦
高山で開催される ラリーハイランドマスターズ にエントリーすべく準備を進めています。
目下エントリー受付中、今年は50回目の記念大会なんだそうです。
先人の苦労、継いだ者の苦労、続いてくるにはいろんな困難の連続だったはず。
節目を迎えられて、関係者の皆々様には感慨ひとしおだと思います。
心からのお祝いを届けに、行ってこようと思います。

そして今回、クラブ員が自分の車でエントリーします。
過去にコ・ドライバーで既にデビューしていますが今回は自分の車でドライバーとして。
ミニに乗っていた岐阜在住の彼は、我々の全日本遠征を観客として見ていて、ステッカーから
グレイスを探して訪ねてきたんです。
昨年念願のミニのラリー車を手にして、今回自分の車でエントリー…そう、地元。
ミニはミニでも、お顔の四角いコ 1275 GT お色は Teal Blue っていって、深い青です。

実はハイランドマスターズは、道幅広めでスピードが出るステージが多いんです。
これまでに2回参加(完走率50%…)していますが、特に下りはスキーのスラロームにも似た感覚で、
今年マン島を攻略するのに足のセッティングなど大いに参考になったそうです。
夫のお気に入りのラリーです。

写真を見返していたら思い出しました…
2021年は、とあるステージの中盤でバーストした気が…
その場で止まってタイヤ交換するのかと思いきや、だましだまし走りきり、フィニッシュ後 TC を
くぐった後…つまりリエゾンでタイヤ交換をしたんでした。
確か次の TC まで数分しかないセクションでしたが、驚きのスピードでタイヤを履き替えギリ時間内で
次の TC に飛び込んだ覚えがあります。
しっかし、ラリーっていろんなことがあります。

10月13日(金)〜15日(日)
メカニックは1名残って営業していますが、手が少ないのでご不便をおかけするかもしれません。
ご理解とご協力をお願いします。

50th Rally Highland Masters 公式サイト

***
安全装備について。

ヘルメットやレーススーツには、使用期限があります。
車に装着しているバケットシートやハーネス(シートベルト)、消火器にも使用期限が。
今年 Manx National にエントリーした時に、それらの使用期限だけでなく使用モデルの認証番号まで
明示する必要がありました。
国内のラリーでは使用期限しか聞かれないので、意識の違いを改めて感じたことを覚えています。
どうも車のことは運ちゃん任せにするきらいがあり…改めようと今回、各装備品のタグ(タグに
認証番号だの有効期限だのが記載)を画像で残しておくことにしました。
例えばこんな感じ。
コレはシートベルトのタグ、新しいモデルなので有効期限は 2028年。
この間まで使っていたモデルは、FHR に沿う部分が FHR の形状に合わせて細くなっていましたが、
今回装着するのは肩ベルト全体が細い作り。
どんどん進化してる。

ヘルメットもレーススーツも、ピンキリとはいえかなり根の春張る物なのでとかく後回しになりがち。
グレイスでは、何をおいても安全装備にまずお金をかけるよう、話をします。
モータースポーツ、特殊な道具を使って危ないことをします。
当然お金もかかるわけで、家族や周りの同意や協力なくしてはできないスポーツです。
安全装備をきちんと支度すること、それは自分を守るため、ひいては理解してくれている周りの人
への礼儀でもあると思うんです。
車のチューニングや速くすることなんて、二の次二の次。
皆が安全に気を遣ってモータースポーツに臨めば、危険やリスクは少しでも減らせるはず。
だからグレイスでは「何は無くとも安全装備」と話すんです。

花屋も秋

私の御用達?花屋は、家の近所…イケてるんです。
車なら1〜2分といったロケーションでしょうか。
お墓の分と霊前に供えるお花を買いに行きました。

あれもこれもないけど、とにかく品揃えが洒落てる。
そして…他より良心的な値段。
ただ困ったことに…

いつ開いてるか、予想できない笑
午後の数時間くらいしか開いてないんですよね…
お使いものにするには、正直言って困ります。
オーダーしておいたけど、作ってもらえてなかったこともありました。
でもいいの予想してたし、お墓へお供えするお花だから、店頭に作り置きがありました笑
客がお店のどうこうに気を遣う、ちょっと変な感じしますがいいの織込み済みだから。

何たってストックしてるお花のチョイスが抜群でセンスいいから。

お花屋さんではほぼ「おまかせ」はしません。
自分で コレとコレとコレ てな調子で、相談こそすれじぶんで選ばないことはありません。
もれなく今日もじぶんで選びました。
お墓の分は、秋らしさ満点の取り合わせ。
リンドウ、クジャクソウ、ケイトウ、小菊、グリーン エラく地味ですが、侘びた秋らしい取り合わせ
だと思いませんか?

活ける方は トルコキキョウ(八重)紫系/黄緑系、クジャクソウ、ゆり
どうです?エラいゴージャスにできました。

お花の陳列を見ても、アレンジしてみても、今日も秋を感じました。