島へ入って翌朝。 この日は諸々準備の日です。 毎年使っていたホテルが、今年取れませんでした。 初動が遅かったのもありますが、この1年で経営母体が大手のホテルチェーンに渡り、 今までのような融通は全くきかず… さぁホテルどうしよう。 この1年でますますイギリスの物価は上昇、高いは駐車場ないわ、イヤ参ったな。 どうする… 開き直って。 1989年 — 夫の初ラリーの年 — ヒストリックの HQ があり、宿泊もした PortErin の宿を当たって みたところ、どうやら空いてる。 島の西のはずれに位置する小さな港町、蒸気機関車の終着駅でもあります。 去年まで利用していたホテルから、10分足らず…全く気にならないのでここで決めました。
Falcon’s Nest Hotel(隼 : ハヤブサ の巣) 古いホテルのようで、部屋のドアは普通の家のように鍵を回しながらドアノブを回すタイプ。でも修繕されていて設備などは快適に使えました。 (エアコンはなかったな) 朝食は English Breakfast のビュッフェスタイル。 卵の調理の方法はその日で違うので、あれこれは選べませんが好きなものを好きな分だけ、とても 充実していました。 マッシュルームが毎日食べられるのがすごい嬉しかった!
*** サービスの準備です。 毎年陰に日向に助けてくれる、お助けマン John さん。 彼が仲間と利用している Mini Emporium の片隅に、Team Japan が一部を使わせてもらっている コンテナがあります。 そこへ機材を取りに行き、John さんが貸してくれる 4WD に積み込みます。 何から何までお世話になりっぱなし。
さぁ、サービスパークへ。 昨年と同じ場所でした。
仲間の間でなぜか思い出深い、グランドスタンドのトイレ。 ロックが付いて(我々の滞在中はフリーでした)、有料で運用する期間もあるようです。 トイレの管理だって、消耗品とかコストかかりますからね…当たり前といえば当たり前です。 “NO CLIMBING” TT の観戦とか、見えなすぎて登っちゃう人がいるんでしょうね。
いつものように設営が済んだので、昼食。 こちらも毎年1度は食べに来る “Cat with No Tail” 。 裏庭が広くて、モク助(煙草喫)がお気に入りです。
*** 少し遅めのランチをとってから、ホテルへ。 私ともう1組のクルーのコ・ドライバーは、明日の Recce(試走)に向けて予習するため居残り。
昨年、コロナ明け(っていうのかな)に復帰してから、ペースノートは自作です。 もう一方のクルーは、ドライバーの負担を考慮して購入、我々もかつてはそうでした。 ドライバーこと夫曰く、自作のノートを使うようになってから格段に「踏める」ようになったと 言っていますし、実際のところ段違いに乗れています。 ペースノートの功績だけではないようにも思えますが、でもやはり自作のものは感覚に沿うようです。 (当たり前ですよね自分で作ってるんだから) 安全と速さのために( safety = fast …なーんかどっかで聞いたような)大変だけどノート作ります。 昨年走ったステージがいくつかあるので、そのまま使えるのもあれば新しいセクションと組み合わせて だいぶ圧縮できそうです。 あーコレコレ ”Safety Fast”
残りの人は自由に午後のひとときを過ごしました。 *** 夕食はホテルから歩いて行かれるパブへ。 蒸気機関車の駅ですが、「腐っても」駅。 ひととおりのものはあるし、かつて使っていたホテルよりそういう意味では便利です。 夫が1989年に滞在した時にはこの駅、手動の転車台がありました。 今は向きを変えず、ダグラスから走ってきたそのままでバックして運行しています。 我々の滞在中、Port Erin の発車時刻は、10:00 / 12:00 / 14:00 / 16: 00 の4本。 発車の時には汽笛を鳴らし、まるで教会の鐘が時を知らせるようで、何とも趣がありました。
帰り道に明日の食料(スタートはホテルで朝食が食べられる時間ではないのです)を買い込んで、 本日は終了。 翌日は Recce 、短いスケジュールで到着する観戦組3名が島にフライトで到着します。
Manx Rally 2024 ふりかえり③ へつづく