名残り

先週、長いこと Mini で一緒に遊んだ仲間が旅立ちました。
仲間であり、お客様でもありましたが、大切な友人でもありました。
遠征へ出る直前に訃報に接しましたが、幸いお見送りは遠征から戻った後だったのできちんと見送ることができました。

現在の場所に移転してもう20年近くですが、移転する前からほぼ毎週土曜はグレイスに居て、体調を崩すまではほぼ毎週土曜の昼食はグレイスで一緒でした。
そこいらの親戚よりよっぽど顔を合わせたり話した頻度が高いので、互いの日々の暮らしにも精通(笑)していました。
何かというと「あの時はあぁだったナァ」とか思い出しては、ぽっかり穴が空いたとはこのことか…といちいち思うここ数日です。

ご本人、愛車のミニでいつも通りグレイスに来ることが、体調のバロメーターであり加療の励みでもあったので、応援するあまり遠慮してしまいこちらから会いに行くタイミングを逸してしまいました。
悔やんでも悔やみきれないことですが、もう遠慮することもないので精一杯思い出して、グレイスを訪れる人と偲ぼうと思っています。

***

庭「のようなところ」の秋明菊と、色づき始めたミズヒキ・名前がわからないけど少し色づいた枝を活けました。

10月は、茶道では 名残 の月。
風炉の季節の終わり、前年の11月(お茶の世界では、新茶を開ける11月がお正月です)に開けた茶壷の中身も残りわずかとなることから、しつらいや取り合わせも名残を惜しんで詫びた風情を楽しみます。

ちょっともの寂しい、去り行く季節に名残を惜しむようなアレンジになりました。
あんなに夏は暑かったのにどんどん日の入りが早くなり、あっという間に逝ってしまった彼に手向けたいような。

彼を送って最初の土曜日がやってきました…

普段はご縁がないけれど

グレイスは「特定整備事業認証工場」です。
普段お世話している車たちはアナログな子たちばっか。
でも、資格がないとちょっとしたご要望にも応えられないので…

自動運行装置及び自動ブレーキ
レーンキープ機能に係るカメラ
レーダー等の作動に影響を及ぼすおそれがある整備作業等

上記がいわゆる特定整備事業にあたるのですが、設備等基準を満たして認証を受けています。
以前は濃い黄色の認証標識でしたが…

黄緑色の標識を掲げて営業しています。

機材を買ってはありますが、実践する機会がなく…
ところがそのチャンスが訪れました笑

2枚目なんか特に、グレイスらしからぬ作業風景笑
簡易自己判断を行ってみました。

どうにか使えそうです〜
次は何をするんだ…?

チューニング

tuning
辞書を引けば「 調整・調律・同調 」と出ています。
日曜の午前中、チューニングの相談です。

どんな乗り方をするか
どんな乗り味が好きか

ちょうど私の国内の本番車があったので、オーナーに乗ってきてもらって感触を聞きました。
「こっちが好き♡」
モダンな味付けでなく、クラシカルな味付け(人がやることが多い)がお好みでした。
人がやること…例えばアクセルワークの微妙なコントロールとか…ね。

そのようにチューニングするにも、引き出しに知識や感覚、実感が入っていないとできません。
小さな小さな子どもが、本能ですることではなく「教わっていないことは知らない」のと一緒。
だから、走り続けています。

やっぱ楽しいのは、人がコントロールする世界。
全日本ラリーとかみてると、メーカー絡みの経済的理由で古い車はほとんど走っておらず、新しい車ばっか。
たま〜に、リタイヤしてしまってお迎えが車が来るまでステージ内で待機、ということがありますが、まぁ今ドキの車は見ていても正直つまんないし、何より人の技量はあんまし…
車がやる、そこへ車の動きを人が持っていく、簡単にいうとそんな感じです、

それじゃつまんないし。

車を操っているのか…
はたまた車に操られているのか…笑

坐骨神経痛

どうにも右足が痺れるので、整体にも行きましたが結局病院でヘルニアが原因の『坐骨神経痛』と言われました。


敬老の日(9月15日)かかりつけの総合病院へ。
休日診療で診てもらって CT 撮って ヘルニアだなー となり、ひどかったら寝る前に飲んだら楽かな?とごく一般的な解熱鎮痛消炎剤を処方されました。
早い話が運動が足りていない、それに尽きるのです…わかってはいるのですが。
それが証拠に、日中は仕事してるから痛みも痺れも全然気にならないのです。

この先は地元の町医者で…と各種データを携えて近所の整形外科を受診、坐骨神経痛とのことでリハビリ+投薬。
別の薬が出ました。
2種類。
1つは徐々に数を増やしてみましょう、と(A)。
もう1つは痛みを和らげる薬、一緒に飲むようにって出た薬(B)。

どうもおかしい…
(A)は怖いので飲みませんでした。
(B)は2日飲んでみましたが…
どうにもぼーっとしてしまって。
体が動かないっていうか。
意欲が削がれるっていうか。
怖くなって飲むのをやめました。
結局、抜けるのに2日程度かかってやっと…元通り。

何でしょうね痛みは和らいでいるのかもしれないけど…
まともに飲んでたら、ボーっとしちゃって日常生活に支障をきたすレベル。
どうりで、薬局で「…先生、こんなお薬を…?」的なことを言ったのは、こういうことか?

ひょっとしてひょっとすると、世の中 薬で調子狂ってる人って結構いるんじゃぁ…


上手いこと付き合っていかにゃぁいかんことはわかったので、きわどい薬を処方したことに抗議しにもう1回受診してきます笑
あとは…運動します。

この日はさすがに…

今日は秋分の日。
昼と夜の長さがおんなじ日。

日本の政府は、連休を拵えるために祝日の引越しに躍起ですが、さすがにこの日はいじくれないよね笑

陽が暮れるのが、だいぶ早くなってきました。
さすがに過ごしやすくなってきましたね。
あぁこうやっているうちに、あれよあれよと10月、11月とハヤテのように過ぎ去って師走〜ってなるんだろうなぁ。

あ…
そういうことなら、クリスマスカード…
ゾワっとしました。
1年、ホントに早いなぁ。

敬老の日の過ごし方

近所のお菓子屋さんは、カットケーキがよりどりみどり。
我が家には年金受給者がおりますので…
買ってくしかないっ
目移りしちゃうな…

うんうんささやかな幸せ笑

今日はいっぱい歩いたら調子がいいと、年金受給者は言っています…
ちっこいのから元気をもらって、毎日「無事」に過ごしましょうね。

秋になるハズなので

もう暑いの飽きたので、早よ秋になれ!ってことで自宅のバスタオルを新調しました笑
6色展開で、3色を2枚ずつ…と一度は手に取ったものの、どれも捨てがたいので1枚ずつ全色購入しました。

あったりなかったりがありますが、『加賀五彩』を思い出しました。
加賀友禅や九谷焼の彩色のベースにもなっています。
加賀は夫の父のお里、氣谷本家(夫の父は本家の跡取りでしたが上京)とその墓所は現在のかほく市にありました。
一昨年 改葬(お墓のお引越し)をしたので、あちらにはお墓も親戚ももうありません。
が、菩提寺はあちらなので、隔年でお邪魔しようと話しています。
昨年末の加賀行きはこちら → Day1 Day2

今年は…行こうかどうしようか。
隔年ってことなら今年は行かないんだけど、近江町で年越しの支度をしないのもチト寂しい…
…って、暮れの心配するような季節????
明日で8月が終わります…
(今日明日と、最高気温 40℃ に届くところがあるって予報だけど???)

「足りている」ということ

モノが溢れるこの時代。
もっと!もっと!それも成長のカギだったりして、時に大事なんですけど。

足りている

これも大事。
「足りている」この状況が、無理せず目の前にあることがありがたいと最近切に思います。
年取ったのかな。
あんまり上手く言えないけど…

例えば

お昼は前夜の残りものベースで全然美味しくいただけるし。
孫のお茶碗はずーっと我が家にある、誰が使ってたんだかワカンナイ
小さい瀬戸物の茶碗で最初はたくさん。
孫がこの夏に着た甚平は、私の姪っ子3人と娘が着たもの…袖通すの5人目。
孫に本はたくさん買ってやるけど、おもちゃは…割とママが作ってる笑

こんなので十分、足りるんです。

季節の花が家で咲く、それを摘んで家の中で楽しむ
(力は入れていません+夏を除く 笑)。
出汁が香る、湯気の上がる味噌汁
(具は大したものでなくたっていいんです)
家に生えてくる大葉を、蚊に刺されながら摘んで薬味にする
(もう何年もこぼれ種で出ます)

こんなので十分、足りるんです。
っていうかこの辺りはむしろ、場合によっては「贅沢」なんて言われることも。

もっとシンプルなヤツだと…
今日も1日無事に終わるなぁ(と思いながら毎日お風呂の栓とフタをする、毎日の小さな行事については こちら
とかね。



夫がよくいうのですが
おなか空いたなぁ…でもいざ食べ始めても割とすぐおなかいっぱい。
これって、自分の身体的には「足りてる」んだよね。
世の中の人、食い過ぎだよ。

おかげさまで、毎日足りていることに感謝して暮らしています。

プール開き

今日、プール開きしました笑


***
昨今では、小学校などでのプール学習を実施しない学校が増えてるそうですね。
ビックリ。
ちなみにその理由として

施設の老朽化
安全面への懸念
教員の負担増
生徒の羞恥心
熱中症のリスク

なんか…
施設の老朽化と熱中症のリスクはわかるけど、
教師の負担増ってのは…むしろ生徒減ってんじゃないの…?
生徒の羞恥心とか…そうなの??

でも、娘が幼稚園に通っていた頃(12年ほど前)でも、

「ウチの子に競争はさせません」

といって徒競走はさせない親とか、いました。
価値観の多様化、ってことにしておきましょうか。
なんかもう、それ以上はワカンナイっす。

でもなぁ学校って。
娘の友達のお母さんに向かって、面談の時に

「お嬢さんには、勉強とスポーツをやらせてください」

とか言っちゃう。
聞いた時、唖然としました。
どっちも学校でやるよね…?
塾に通わせつつ、スポーツの習い事へブッ込めってこと?
学校は何やってるの?
学校いらないじゃん。

我が家が「保存鉄道」に乗る理由

仕事やラリーで海外へ出かけた折、用件の合間で観光というかその土地の名所などを訪れることがあります。
時間に余裕がある時には土地を走る保存鉄道に乗ることも。
イギリスでも、オーストラリアにも実は走ってるので乗りました。

ホントはもっと乗りたい鉄道いっぱいあるんですけど、渡航中なかなか時間が取れず…
あちこち調べ倒してあるものの、乗れてない路線いっぱいあります。

Gloucestershire Warwickshire Railway (UK)

Great Laxey Mine Railway (IOM)

Puffing Billy Railway (AU)

Isle of Man Steam Railway (IOM)

Manx Electric Railway (IOM)

***
日本は、博物館というと大体が静態保存です。
あちらでは、動態保存が基本です。
6月の下旬にも弾丸で出かけた British Motor Museum でも、収蔵されている車両はカットモデルなどを除いて全て実働、イベントに出張していて不在あらまぁ残念…なんてしょっちゅうです。
本館は定期的に展示に趣向を凝らしていて、そこからはみ出た車たちはバックヤードで待機、バックヤードも訪問できます。

機関車などの産業遺産も、動いてなんぼ。
動かすには各機関の整備が行き届いていること、そして動かす人材がちゃんといること。

技術が受け継がれ
ベテランが若者にノウハウを伝授する
下支えする趣旨に賛同するボランティアの活動も淡々と、でも盛ん

あちこちの事情は知らないので、乗車したことのあるイギリスの話をします。
イギリスで各地の保存鉄道たちは、そのどちらも整えて次々復興しています。
機関車は自動車の台頭で需要が激減、衰退の一途を辿りましたが、産業遺産として見直され遺す活動がなされています。
学校の校外活動などで、子ども達がガヤガヤ訪れている姿をよく見ます。
自分達の技術の歴史を目の前に見て、五感で実感して、その技術の上に今の己らが居るということを考える機会と言っていいと思います。
タイムテーブルにない臨時列車が貸切で走ってて、おや?と思ったら改装して車いす用のリフトを装備した客車を連結してるのも見たこともあります。

地域の小さな路線だけでなく、大きな観光事業としての機関車運行も盛んです。
古き良き時代の精神を活かしつつ、(←ココ大事!)オマージュして現代に沿った様々なスタイルの旅行を提供しているのもたくさん見かけます。
豪華客車で行くグルメ旅❤︎ なんて、時間がなくてそういう旅はできませんが…一生のうち一度は体験したい!

日本はどうでしょう…
新橋の SL 広場で置き殺しにされている蒸気機関車…
静態保存の鉄道は各地で見かけます。
残念すぎでしょ…なぜ自分らの辿った技術を大切にできないんでしょう。
長瀞とか大井川とか、走ってますよね蒸気機関車。
どうかこらえて走り続けてほしいです。
でもそれには、社会全体の意識が少し変わらないと今後ますます厳しくなるんじゃないのかな。


ネットで、『子どもにおすすめの観光列車|子連れで楽しめる特別な旅に出かけよう』という記事を見かけました。

「レトロ」じゃなくてこれが基(もと)なんだから、そこにフォーカスしなくっちゃ。
あと、子どもにラグジュアリーはあんまり必要ないんじゃぁ…
「乗ってきた!」っていう現象じゃなくて体験・実感を子らにもたらすことで、音速さながらの情報漬けじゃなくて彼らの心や脳裏に残る経験にしてほしい。
本質を、この先の世を担う子らに見てほしいなぁ。

…これって、老婆心?



大体、記事のトップページに外国の蒸気機関車は…ズルでしょ。
せっかく日本で元気に走ってる蒸気機関車いるんだから、使ったほうがいいって。