少し間が空いてしまいましたが、本戦のふりかえりをします。
少し太いホイールを履いて臨んだ今回、Leg1 の午前中はそれはそれは苦戦しましたが、昼のサービスでセッティングを大幅変更、それがドンピシャリでグイグイ調子を取り戻して1日目を終えました。
前日より幾分かマシな陽気…でも内陸はやっぱり暑くて。
1本目は競技会直前の大雨でステージ中の路肩が一部崩落、ステージ距離が半分になりました。
残念ですが仕方ない、ココを予定通り走ってたら…結構タフなステージだったろうなぁ。
前車のスタートを見ながら、集中します。
コマ図の通りに走っていくと、とんでもない山奥でも人(オフィシャル)が待っていてくれます。
皆さんが居るから、我々はのうのうと走っていられます。
…なんか、毎回同じようなことを書いていますが、毎回そう思っています。

午前中2本目のステージで、ついにバイオレットを捕らえてクラス1位に。
“Nostalgic Dojo” ヘンテコな名前がついたステージ、ココは群馬県甘楽郡南牧村の林道道場線・渡戸線を使っていて、同名の道場地区…この集落には養蚕・こんにゃく栽培・林業で栄えた昭和の頃の面影を残す美しい日本の原風景があり。
で、Nostalgic ってことなんでしょうか(予想)。
南牧村はどうも高齢化日本一として知られる一方で、郷愁を誘う静かな時間の流れと原風景が密かに人気があり、県外から古民家に移住する人もいたりするらしいのです。
ステージのフィニッシュ後、集落の一番奥から通りまでいわゆる「限界集落」を通って出るわけですが、辻々にオフィシャルや地域の世話役的な人が立って、
サムアップしながら「(ゆっくり走ってね〜ありがと〜)」
そんな感じで見送ってくれました。
実はオフィシャルの中に、グレイスのお客様が約1名…地方戦を中心に出ているベテランで、時々大きいラリーの 0 カーや 00 カーに乗ってる方 居ました。
たくさんの人の力が集まって、ラリーは円滑に無事に運営されているんです…ありがたいことです。
さ、1時間と少しかけてサービスへ戻ります。
昼のサービスでは前日同様 後ろ足を中心にチェック、ホイール幅を変え走り方をガラリと変えたことにより、タイヤの摩耗も大幅に減って(!)新しい魔法をマスターしたような…そんな感覚です。
タイヤのよらせ方っていうのかな…が違うので、ハンドルを切る時のキレ味が違うっていうか…
サービスを終えて、1時間と少しかけて(しつこい?)最後のセクションへ向かいます。
送り出してくれるオフィシャルの中には
「あと少し、頑張ってください」
こんな風に声をかけてくれる人もいます。

自分らのサービスも、メカニックは他にいないので自分でしましたが、その他細々としたことはクラブ員有志が担ってくれました。
日本のラリーは、なかなか見にいって楽しむのが大変(思ったところで見られず、用意された場所で高いお金を払って観戦する)なので、サービスに張り付いているkとが多いのですが、少しでも見てほしいなぁといつも思っています、
今回は、自己責任で重い思いの場所で見ている観客を見かけました。
もっともっと、広がってほしいなぁと思っています。
***
さて、最終ステージまで無難に走り切り、午前中にひっくり返してそのままクラス1位を守り抜きました。
フィニッシュして車両保管への誘導を待ちます。
「前の車に続いて、指示に従ってください」
声をかけられていたのがドライバーだったので、私は何も気付いていなかったのですがどうもセレモニアルフィニッシュに行かされる模様…
事前の話では、ヒストリックは2クラスあるものの表彰はまとめてだ、と聞いていました。
だから表彰の対象外だと思っていたので、この状況になるまで「次は自分」と気付いていませんでした。

で、最後も最後、どんじりの表彰となったわけです。
ヨイショのために、YOKOHAMA TYRE のキャップをかぶって…


プレゼンターは、申し込みの際に「オープンクラスがない!どうしたらいいの?と問い合わせをした時に返事をメールでくれたラリー会の重鎮、今回の大会組織委員長。
「よかったね〜なかなかないよ、FIA イベントの盾」
ですって!
みなさまお世話になりました!
そして応援ありがとうございました。