今後のために

2か月ほど前になりましょうか、今後のためにミニを1台イギリスで購入、海運手続きを済ませ
もうすぐどんぶらこです。
車の到着はまだだいぶ先ですが、売主からドキュメント類が送られてきました。

スゴいな…MOT Test(車検に相当する車両の保安検査)から何から、書類っていう書類がみーんな
残っています。
新車に付属してくる ” Service Passport” も残っていました。

ファミリー間(例えば親→子)で譲渡が行われたと聞いていますが、ずっとある家族が所有した個体を
購入しました。
購入してから知ったことですが、英 Mini World 誌の 2020年頃のプロジェクトカーだったそうで、
レストアというか必要な補修をしてリフレッシュ完了するまでを、誌面で取り上げていました。
その写しも同封されていました。

到着が楽しみです。

***
到着といえば…今年の5月にマン島を走った競技車2台。
17日に入港してる…ハズ。
なのですが、日本の水際はのんびりが過ぎて盆にかかっちゃって人手が無いんだとか。
(お盆終わってるけど、なんだろうね笑)
なので乙仲さんが保税倉庫に引きとれるのが来週月曜。
それ以降に迎えに行ってきます。

なんだこれは

小生 Mini Cooper Register の会員です。
会報誌 Cooper World に、こんなクラブイベントが!

Isle of Man Mini fest…

コレは我々、外してはマズいんじゃないのか?

しかもグランドスタンドでの写真撮影の画像は、Team Japan ですよ(2013)
日程的には…例年通りでいけば、ラリーの前の週!
それはそうと、その時期に海外へ渡航って…GW どストライクじゃないか?!

***


えー、実は8月の上旬に、来年の Manx Rally の概要が発表になってまして…
来年は5月じゃなくて、4月!

4月11日(金)・12日(土) の2日間

どうする? Team Japan
どうなる? Team Japan…

Manx Rally 2024 ふりかえり番外編⑧ ホテルの窓から

今回泊まったのは、島の南西の海辺の小さな町。
今ではすっかりその面影はありませんが、その昔はリゾート地として大層賑やかだったようです。

夫が1989年に初めてラリーで訪れた時にはこの地はヒストリックカテゴリーのHQ で、海を見下ろす
高台にホテルが軒を連ね、それは華やかだったといいます。
蒸気機関車の終着駅がありだいぶ寂れたとはいえ、中心は「腐っても駅前」ひと通りの物が揃います。

我々の泊まったホテルは町の目抜き通り Station Road の西の端に面しており、滞在したファミリー
ルームからは町の暮らしがよく見えました。

銀行の隣のお店が、どうにも気になって。
“Age Concern”
2nd hand … いわゆるリサイクルショップに見えます。
店の看板は、直訳すると『年齢の懸念』。
ますますよくわかんない…

ちょっと調べると、割と簡単に出てきました… Age Concern 。
高齢者(50歳〜!)の…

老後の健康と幸福を向上させ、高齢者が必要なときにサポートを提供し、高齢者の声に耳を傾け、
社会の中で高齢者に対する前向きな姿勢を築き、島を老後を過ごすのに最適な場所にすることです。

(ウェブサイトトップページの日本語訳)
詳しくはウェブサイトをご覧いただくとして、私たちが滞在中に毎日眺めていた店舗は寄付によって
集まった古手(というか不要になったもの)を販売する店舗でした。
そこでの収益は、団体の運営資金・サービスの資金になる、という仕組みだそうです。

体調の変化とか、何か起きた時に手厚い…日本は、地域で差があるにしても介護を経験した身としては
まぁ…
でも、何か起きるその「手前」については、まだまだ足りないと感じています。
その「手前」の活動に深く関わっているのがこの age concern なんですね。
UK(各地域で独立してるみたい) にも New Zealand にも同じ名前の団体がありました。

こういうところからも感じますが、「土地への愛」が日本の感覚とは違うなぁ…と。
そのあたりは、また別のふりかえりで。

Manx Rally 2024 ふりかえり番外編⑥ 迎える側

今年は、前述の通り140台フルグリッドのところを 200台を超えるエントリーがわずか数日、もっと言うとオープンから2時間足らずで枠を大幅に超える申し込みがありました。
蓋を開ければ、出走できたのは規則書にあった記載を超える152台。

出場者が膨れ上がるということは、各方面様々に「かさばる」ということ。
まず時間。
基本1分毎のスタートですから、スタートするだけで単純に152分。
マン島のステージラリーは公道を閉鎖して行われるので、ラリーの進行に合わせて箇所箇所で公道の
交通閉鎖が生じます。
多くの場所が生活道路なので過去には、クラッシュなどで遅れが生じそのままラリーが進行すると
予め予定した公道閉鎖のスケジュールをはみ出すので、『キャンセル』ということもありました。

マンパワーも同様。
参加者が多ければお世話を焼く人員も増やさないと行き届きません。
当日へ向けての印刷物、配布物、看板の製作修繕・設置や会場設営などの下準備系の仕事。
そして当日の窓口対応、現場の人員(マーシャル等)、安全等の監査含め当日の裏方まで。
本当に人の手が要ります。
これは2016年、山の上の Revensdale と名のつくステージ。
左方にはマン島の旗、反対側には日の丸…いつも歓迎して下さって嬉しい。

ちょっと話がそれました。
昨年、競技2日目にこんなメッセージが入ったのを紹介しましたが、覚えておいでの方はいらっしゃ
るかしら。

おそらく…1日目でリタイヤしてヒマな人とその関係者に宛てたメッセージ。
人手は、あるに越したことはないのです。

今年は、だいぶ早い段階から島の内外の人へマーシャルの募集をしていました。
直前の週末には、島の北と南のパブで講習会を開催、初心者向けに一般的な知識と具体的な分担を
共有したようです。

参加者、運営、(もっと言うと観戦者)どれが欠けてもラリーは成功しないので…
我々と一緒に日本からラリーの要件で出かける人の中から、1日でもいい…マーシャルに参加する
人、出ないかなぁ。
迎える側で参加する人、出ないかなぁ。
言葉が仮に不十分でも、できることはあると思うんだけど。

今回、会場の出入り口の門番を務めていたオフィシャルは、ご夫婦で携わっていました。
しかも!5か月くらいかなぁ…赤ちゃん連れ。
ママは日焼けして真っ赤、赤ちゃんもそれなりに日焼してたんじゃないかなぁ。
ベビーカーで、抱っこで、お昼寝中は車の中で、赤ちゃんもしっかり参加してました。

人は環境の影響を大きく受けますから、きっとこの子はそのうち一緒にオフィシャルやるように
なるんでしょうね。
娘も、クラブのロードラリーでオフィシャルやってます。

Manx Rally 2024 ふりかえり⑤ Leg 3

Leg 3 です。
car 142 は10:38 スタートです。

1時間前にサービスに着いて、前夜後回しにした車の掃除をば…

この日2本目のステージで、観戦組は待ち構える話をしていましたが…
まさかのキャンセル、ラリー観戦あるあるです。
急遽、3本目 The Baldwin のお約束コーナーで待つ、と連絡がありました。
こちらも名物ステージで、山の向こうから島で一番高い山を走って一気にダグラスまで駆け下りる
見所たくさんのステージです。

スタンバイ の連絡と共に…
同じ場所でマン島の”ミニの神様” Glenn さんが待ってるよ!と。

聞けば、すぐそこがご自宅なんだとか。
私が facebook でお友達になってる人も向かい側で見ていて、仲間が声をかけられたそうです。

短い mid day service も終え、泣いても笑ってもあと半日、残すはステージ3本。
ご覧くださいこのお天気!
およそイギリスのそれとは思えない…

今回嬉しかったのは、地元のローカルヒーロー Stephen Higgins さん(夫と同い年)に迫る走りが
できたこと。
彼は、我々がバーストしたステージで、ちょっとやんちゃが過ぎて同じステージ同じ場所で2回
何かしらを破損しています。
彼に何もなければ当然負けなのですが、

やんちゃ x 2 < バースト

ってことで、クラス1位頂きました。
よかったらタイム比べてみてください
我々は、#142
彼は  #132

かくして、今年の Manx Rally は無事完走!
しつこいようですがペースノートは抜群、道がよく見えたそうです。
私(コドライバー)としては、これだけスピードが上がってくると、あの『悪路』でジャンプ
スポットをどれだけ伝えられるか…を考えたほうがいい気がしています。
跳ねる のと 飛ぶ のは違うので…

ご声援ありがとうございました!

Manx Rally 2024 ふりかえり番外編② なんで金子コーナー?

Manx Rally 2024 Leg1 Injebreck
car 142 こと氣谷組がバーストしたのが、Little London Rd.を登りきって B10 にぶつかる右ヘアピン。
ここはいわゆる名物コースで、今回は上りでしたが下っていくコース設定のこともあります。
Team Japan の中では『金子コーナー』と呼んでいるんですが…なんで?


2013年、Team Japan の渡航メンバーの中にカメラマンがいました。
かつてグレイスのお客様で、定年するまで企業で勤め上げ、リタイヤしてそれまで趣味にしていた
写真で仕事を始めた方で、主に学校行事などに随行して写真を撮るカメラマンでした。
一緒に行ってラリーを撮ってみたい!
ということで同行、メディア登録も行いタバードを着てステージの写真を撮っていました。

ちなみに、10年経った今では誰でも登録できるわけではなく、Motorsport UK(英のASN)への
登録を済ませたメディアでないとカメラマンとしてステージに入ることはできません。
安全面の観点から、以前のようなゆる〜い管理ではなくなっているようです。

で、ステージでメディアとして写真を撮っていたわけですが、例の名物コーナーではヘアピンの
「内側」から撮ることを選択!
この年は、今年とは逆のルート。
スピードの出る広い道を下ってきて、左ヘアピン先は細くてシャープな下り。

ヘアピンの内側からの激写、遠目には港町 Peel の沖合いが映り込んでいます。
別のカメラマンは上の土手から撮っていて、逆に高低差がよくわかるショット。
(失敗しているように見えますが大丈夫、ひっくり返ったりはしていません笑)

「内側」から撮った彼の名前を取って、我々の仲間内ではいつしかココを『金子コーナー』と呼ぶ
ようになりました…。
本当は、どう呼んだらいいんだろう…
人に説明するときは

Little London Rd が B10 にぶつかるところ


こんな風に言ってますが…
Little London てのもクセモノで、細くてシャープなガッタガタ道を行くと、農場というか2件ほどの
集落?があるんですが、そこが Little London 。
どこが London じゃい。

とにかく、2013年にご一緒したカメラマンのお名前から『金子コーナー』は我々の内輪で固有名詞に
なりました笑

Manx Rally 2024 ふりかえり④ Leg 1

さぁ始まります。
思えば…
– いつも車を受け取ってもらったり様々手を貸してくれる、現地のパートナー Paul が今回不在。
– エントリーが始まるや否や、フルグリッド140台をはるかに上回る200台の上を行く申込数。
– 競技車が予定通りに現地に到着しなかった(結局大幅に遅れて到着)。
心配の連続でしたが、やっとこの日を迎えました。

体調もいい、お天気もすこぶるいい。
いつも通り、楽しもう。
…とドライバーは言いますが、私は正直そうはいきません。
いつも通り、楽しめるように気配り手配り、いつも通り。
あ…結局どちらも、いつも通りです。

0カーは今回、競技車の海運で多大に力を貸してくれた Manx Man .
ゼッケンを張ってるガムテープ(粘着布テープ : tank tape )は Team Japan のもの。
お役に立てて光栄です ❤︎

肩慣らしに出かけます。
Shakedown です。
観戦組(後発組+娘、孫)がどこかで見てくれているようです。

規制線はだいぶ向こう。
場所にもよりますが、その昔よりだーいぶ厳しくなりました。
Shakedown 前のドライバーズブリーフィングでは、セーフティのことと競技中の紳士的な姿勢…
っていうのかな、地域への配慮を強く言ってました。
全日本でも、リエゾンでの競技車のスピード超過やマナーの悪さが問題になることがあります。


昼前に1号車は出て行きましたが、我々は2時間以上後のスタートです。
スタートまでの間、サービスには何人もの人が訪ねてきてくれました。
今回は1回休みの、日本びいきのコ・ドライバーとか

デビこと Dave Thomas とか(後ろにはデビの娘、Louise もいます…彼女は今回出場を断念)

Leg 1 はピンクの線で示された4本。
夕暮れを待って Leg2です。

SS1 /2 はYouTube で中継されていました。
2:43:00あたりから。
ココは磯伝いの細いアップダウンのある道。
普段は20マイル規制の道ですが、ラリーでは全開笑

いい調子で走っていたのですが、SS4 “Injebreck” の前半一番の見せ場 右ヘアピンコーナーで
まさかのバースト!
ドライバー曰く、このヘアピン(我々は右A 金子コーナーと呼んでいます、なんでこの通り名かは
後ほど詳しく)の前から slow puncture は始まっていたとか。
で、とどめがココだった…スペクテイターも多い、名物コーナーで。

後発組の1人がその瞬間をバッチリ捉えていました…

このままでは走れません。
水色のマークの先、しばらくは広い道が続くのですが、後半は狭くてガタガタの道を一気に駆け下りる
ので、その前にさっさと交換します。
場所を探して…

ところが、熱が入っちゃってるからホイールナットがなかなか回らない…
私もスペアタイヤとバーストしたタイヤを入れ替えましたが 熱っ!
こんな私でも、手元に軍手ぐらい支度しておかなきゃダメだな…

交換を終え、都合5分くらいロスしちゃったかな…道へ戻って問題なく走りきって Leg1 は終了。
4時間くらい間が空いて、夕暮れ時から競技再開、Leg 2 が始まります。
それまでは、メンテナンスする時間に充てられます。
幸いバーストだけで、その他のダメージはありませんでした。
しっかし…都合3箇所。

Team Japan のサービスには、座敷箒が用意してあります。
オイル漏れが地面に響かないように、養生することが義務付けられていて、養生シートの上を掃くには
座敷箒が何とも塩梅いいのです。
びしょびしょだったりヌタヌタだったら、柄の長いスキージが活躍します。

何とも楽しげな車が、サービスに入ってきました。
アイスクリームバン!
Davison’s ローカルで30年以上愛されるアイスクリーム屋さんです。

音楽を鳴らして到着を知らせると、真っ先にオフィシャルが列をなし笑…
いい大人がイギリスの青空の下で、ニコニコアイスクリームを食べてました。
我々ももちろんお相伴しました。
バブルガムフレーバーがおススメです笑

Manx Rally 2024 ふりかえり⑤ につづく

Manx Rally 2024 ふりかえり番外編① 後発組の上陸作戦

島へ空路入るケース(人呼んで後発組)は大抵、タイトスケジュールでも
ラリー見たい!
島に行きたい!
そういう人たちです。
ですから熱意がまたちょっと違います笑
今回の後発組は3人( 50代・60代・70代 の絶妙な取り合わせ )。
クルーが Recce(試走)をしている日、昼下がりに現地入りする予定。
娘と孫はその日、Port Erin 我らが泊まる小さな町の駅前を少し散策して、往路の疲れを和らげる
のんびりスケジュール。
後発組がチェックインしたら合流して、グランドスタンドに来る手筈になっていました。

Recce 真っ最中、娘からメッセージが入りました。
「何の連絡もないどうしたんだろ…」

実は彼らの搭乗したプロペラ機は、島の南部を覆った深い霧?厚い雲?のおかげで、上空を旋回して
再度試みるも着陸できず…そうするうちに燃料がなくなってきちゃったので、給油の為にリバプール
空港へ着陸していたんです。
連絡できないわけですずっと端末はフライトモードですから…

給油を済ませ、次は無事着陸〜時間は 4:10pm(日本時間 1:10am)。
こうしてようやく後発組は、25時間かけて遠い遠いマン島に上陸を果たしました。

みなさんヘトヘト。
でも、お気付きの方もいらっしゃるでしょうか…ラリーは明日からです笑

Manx Rally 2024 ふりかえり③ Recce Day

Recce(試走)の日です。
1日で 10箇所(のべ15本、130mile )のステージを走る機会を与えられています。
通過時間を制限されているステージもあるので、それを考慮しながら走る順番を決めて臨みました。
朝、ロードブックをもらいながら Recce の受付を済ませ…

仮設トイレを使ってから(ちゃんと女性用があります!)いざ出発。
会場は諸々準備が進んでおり、公園内の芝刈りもしてありました。

昨年と同じステージも散見されるので、去年よりは楽なハズ…
去年作ったロードブックの『切り取り』、今年も用意しました。

ステージのスタートへ向かいます。
既にTC と呼ばれる時計マークの標識(時間の管理が行なわれているポイント)が設置されている
場所もあれば、そうでない場所もあります。
そうであろう場所(例えばスタートとか)に標識が見当たらないと一瞬焦りますが、大丈夫。
過去の経験から、棒っ切れがブスっと地面に足してあると、エェそれは本番に標識が結いつけられる
杭なのです〜

⬇︎ コレ ⬇︎ (RIoM : Rally Isle of Man って書いてある)

ステージの入り口へアプローチする道は、当然ながら一般車両は当日入れません。
通行止の日時が記されています。
全日本でも同様のサインが出ていますが、あぁ始まるんだなぁ…と心踊ったり、逆にシクシク心配に
なったり。

昨年の貯蓄?があるので、Recce は恐れていたよりサクサク進みます。
去年は、そうなるとは思いもよらず飲まず食わずだったので、今年はちゃんと食料・飲み物を持って
万全の体制で?臨みました。

事前に立てた計画通り、北からこなして南へ下って行きました。
道すがら、島の空港の脇を通りながら…とてもいい天気なのに妙にガスっているのに気づきます。
実はこの頃、後発隊が空路マン島を目指していたのですが…

Manx Rally 2024 ふりかえり番外編① へつづく

箸休め “Manx Rally 2024 総評”

Manx News に’Motorsport News’ の編集者 Paul Lawrence 氏が、今年の Manx Rally について寄稿して
いるのを見つけたので、リンクを貼ります。

OPINION: Guest author Paul Lawrence on this years’ Manx Rally

プロの手にかかると、我々のサービスもこんなにカッコよく…

ふりかえり、鋭意執筆中?ですので 引き続きお楽しみください(もったいぶってる?)