ハイランドマスターズ2024 ふりかえり③ いつものパターン

天気が回復、気温は下がってまぁ秋の高山っぽい雰囲気です。
悪天候でアドバンテージ、明けて天候回復してわずかな貯金を使い果たす…
よくある展開のシナリオそのまんまな感じです。

TC って、受け持つクラブの個性が出てて楽しいんです。
時節柄、ハロウィンデコレーション多めでした🎵
ここは SS7 大山線 1
(ちなみに SS10 でも同じ場所を使ったのですが、その時はバルーンの数字が 10 に無rってました)

タイヤの選択をミスって2本目、3本目で左前をガードレールにヒットしてしまって!
幸い盛大な擦り傷は負いましたが骨折や捻挫はなし、そのまま走ることができました。

有事には、センサーだらけペラペラのボディガラス細工のような各機構のモダンカーより、古い車の
方が断然タフです。
サービスへ戻り、タイヤがタイヤハウスに当たらないよう突貫で形を整え、灯火類が点くように
しました。
ちゃんとウィンカーも、ヘッドライトも点きます。

午後のルーティーンは特に問題なくスカっと走れました。
やっぱり初日のわずかな貯金を使うハメになり、最終的にはクラス5位。
副賞のりんごジュースを頂きました。

ドライバー曰く、高山と丹後の道はマン島の道を攻略するの大層役に立つんだそうです。
下りが多ければ、ひょっとしてもう少し食い込めたのかもしれませんが…最後まで走っていられた
のを喜ぶべきでしょう。

とにかくお気に入りのラリーなので、また来られることを楽しみにしています。
もし海外から仲間が来たら…おススメするんだけどなー。

ハイランドマスターズ2024 ふりかえり② 雨の Leg1

予報通り、朝から雨になりました。
出走順は、エントリーリストのまま…どうなるかわかりませんが、淡々と走ります。
まずはサービスパークを出発して、高山市役所でのセレモニあるスタートに向かいます。

「車は61歳、人は65歳」

そんなことを言ってました。
まぁどこへ行っても、タイヤの小ささは二度見されます笑

さて。
今大会の特徴は…とにかく上りが多いのです。
足の良さと軽さで、下りで稼ぎたい我々ですがこう上りばかりでは正直お手上げです。
せめて悪天候を味方につけて(ウチの運ちゃんは悪天候キライではありません)どこまで粘れるか…

雨が降っても槍が降っても、オフィシャルは待っていてくれます。
初めて来た2019年のハイランドは、Day1 台風が本州を直撃(19号)。
午後のセクションがキャンセルとなり、箱根が溢れかえっているのを、宿のテレビで唖然としながら
見ていたことを思い出します。

彼らが居てラリーは成り立っています…ありがたいことです。

クラス3位で雨の日を終えました。
日曜日はお天気回復、気温が下がる予報。

LIVE 配信を行っていたらしいです。


ハイランドマスターズ2024 ふりかえり③ につづく

ハイランドマスターズ2024 ふりかえり① Recce

530am 起床
700am – Recce(試走)の受付を済ませて、長い1日が始まります。
今回で4回目、過去のデータも少しあるのでペースノートは確認すればいいステージ半分。
そうはいっても、何度やっても Recce が一番緊張します。

オーガナイザーによって Recce の管理の方法はまちまちです。
Recce に使用する車両にゼッケンを貼ってそれを見て管理するところもあれば、ココのように
Recce のロードブックの表紙にゼッケンを書いて、それを見せて通過を管理するところもあります。
オフィシャルから、「わかりやすーい!」と褒められました。

ココの Recce は毎年お弁当が付くんです ❤︎
おにぎり2つ、唐揚げ1つ、香の物 それとお茶。

運営上の時間調整も兼ねて…ひと息。
慌ただしく道を見ている合間ですから、がっつり食べる気分でもないしちょうどいい!

ここのラリーは、リエゾン(移動区間)の距離がとても長いんです。
下見のために走る Recce も然り、1日で 300km 以上走ります。
横浜から高山まで、松本経由の移動で330km 。
同じくらいの距離を、あの辺り一帯をグルグルあっち行ってこっち行って走っちゃうんですから
まぁ距離の長いことです。

さぁノートもできました。
高山らしくなく、ちーっとも涼しくなかったです。
明日は雨の予報、どんなになっちゃうかな。

ハイランドマスターズ2024 ふりかえり② へつづく

完走しましたっ(クラス5位)!

週末に行われた、全日本ラリー最終戦 ハイランドマスターズ2024。
完走、クラス5位 最後まで道の上へ居ることができました。

明日から雨らしいので、今日のうちにスチーム洗浄しておきます。

あれ?
左のサイドモールがないんじゃない?

何かあった?
あったんです…でも完走しました!

詳しくは、ふりかえりで。
今晩からアップします…

高山にいます

全日本ラリー最終戦に出場するため、店主は高山へきています。
明日が試走、今日は移動日です。
昼前に、手弁当持って出発!
チャバッタを焼きました。
パンチングが上手くいって、気泡がたっぷり。

1145am 頃出発した我々は、弁当持参で休憩はトイレと給油のみ。
サービスパークに到着したのが 5pm 、上々です笑

***
道は順調、何って神奈川県を出るのに一番時間がかかりました。

安房峠を越えてもう高山、という下りで強いブレーキ臭がしました。
これは…ステージを走り切ってストップコントロールに到達すると、ブレーキの匂いがある…あれだ!
前には車が数台。

え?もしかして私なの

程なくして、ダンプカーが居なくなりにおいはなくなりました。
「そいつ」の仕業でした…

***
薄明るいうちにテントの設営を終え、今日できることはこれで全て。

明日は 530am 起床で、Recce(試走)です。

9741 現況

昨日、港へ迎えに行った本番車こと #9741 。
今日スチーム洗浄し、オイルを交換、車の全体及び各部位のコンディションを確認しました。
唯一ダメージがあったのは、サンプガード。

ご存知の通りマン島は道がとっても悪いので、ある程度のスピードが出ると車はジャンプする箇所が
決して少なくはありません。
変な言い方ですが「飛び方」…ジャンプをこなす走り方っていうのかな、があります。
ミニのスピードですから、新幹線みたいなみなさんとは桁が違いますが、前が極端に重い小さい車
にもそれなりのクセがあります。
年々攻略(車の特性、マン島の道、etc…)しつつあり…そう思いたいところですが。

さて、サンプガード。
これまでは前のほうを打ってる傾向にありました。
状況証拠からすると、気持ち前のめりで着地していたんだと思われます。
前のめりが過ぎると、特にミニは前が極端に重たいので最悪の場合「前転」という結果を招きます。
今年は真っ平に…まんべんなく?潰れていました。
つまり、ほぼ水平に着地したんでしょう。
ジャンプ→着地の一連の流れがスムーズで、ロスも少なめだったと想像できます。
引き換えに着地の衝撃はすごいんですが…

お疲れさま。
他は絶好調、今すぐラリーに出てもいいんじゃない?そのくらい調子いい。

9月の声を聞けば、日暮れ時ともなると上郷は虫の声が響き、秋の気配です。
明日からまた暑いって、ホント…?

おかえりー

Manx Rally を走った我らがミニが帰ってきました!
おかえり。

絶好調です。
今年もステージ全て、走り切ってきましたが特段ダメージもなく。
走ったっきり+海運で長いことコンテナの中でじっとしていたので、オイルがへたってる…
そのくらいでしょうか。

走り切った後
こうやって出迎えた時

毎度思いますが、この子が一番頑張ってる。
あんなにすんごい道をカンカン走っても、土砂降りでもなんでも、いつも通り走ってくれる。
この子が一番、頑張ってる。
いつもありがとう。

今後のために

2か月ほど前になりましょうか、今後のためにミニを1台イギリスで購入、海運手続きを済ませ
もうすぐどんぶらこです。
車の到着はまだだいぶ先ですが、売主からドキュメント類が送られてきました。

スゴいな…MOT Test(車検に相当する車両の保安検査)から何から、書類っていう書類がみーんな
残っています。
新車に付属してくる ” Service Passport” も残っていました。

ファミリー間(例えば親→子)で譲渡が行われたと聞いていますが、ずっとある家族が所有した個体を
購入しました。
購入してから知ったことですが、英 Mini World 誌の 2020年頃のプロジェクトカーだったそうで、
レストアというか必要な補修をしてリフレッシュ完了するまでを、誌面で取り上げていました。
その写しも同封されていました。

到着が楽しみです。

***
到着といえば…今年の5月にマン島を走った競技車2台。
17日に入港してる…ハズ。
なのですが、日本の水際はのんびりが過ぎて盆にかかっちゃって人手が無いんだとか。
(お盆終わってるけど、なんだろうね笑)
なので乙仲さんが保税倉庫に引きとれるのが来週月曜。
それ以降に迎えに行ってきます。

Manx Rally 2024 ふりかえり⑤ Leg 2

イギリスとは思えないような青空の下、皆でアイスクリームを食べてほのぼの…
夕暮れを待って Leg 2 が始まります。
…といっても、イギリスの夏の日没はだ〜いぶ遅いのはご存知の通り。
アイテナリーによれば日没は 21:09 、我々の Leg 2 スタートは 20:59 。
補助灯を装着して、マップランプも点けて、いざ夜の部〜
相変わらず、我々のミニの助手席はミッチミチです笑

Leg 2 1本目(SS5)をフィニッシュした先のストップコントロールで

SS6 / 7 はキャンセルだから、次行って

と知らされ、拍子抜け。
観戦組は、ホテルから近いこのステージで待ち構えていたというのに…
というわけで我々は、次のステージへ進みます。
だいぶ待たされましたが、走れました。

我々が経験してきたのは9月のラリー。
5月のラリーは、木々にも道端にも花が咲き乱れてとてもキレイです。
ちなみに、これで21:46 まだ薄明るい。

ステージに公道を思いっきり使うラリーは、道路閉鎖が必至です。
競技がスタックして後ろへ押してしまうと、道路閉鎖の時間を過ぎてしまう可能性も出てきます。
過去には、いわゆる「時間切れ」でステージキャンセルを経験したこともありました。


残り2本も無難に走り…とはいえほどほどのタイム。
走りきってサービスへ戻り、明日に備えます。

Manx は毎度、パルクフェルメ(1日の終わりの車両保管)がないので、必要があれば終夜でも
車両の修復に充てることができます。
過去には、チームの別のクルーがオーバーレブでピストンを溶かし、島のミニのエンスーがエンジンを
提供してくれたので(ありえない!)、徹夜で積み替えて翌日に臨んだこともありました。
これはその年(2012)の2日目終了後の、私の様子。

何とも感傷的な1枚です。
これを撮ったのはプロなのですが、彼の背後はまさに戦場さながらで、エンジン下ろせーと、
夜明かしコースで大騒ぎでした。
そんな空気は微塵も感じさせない、夫の「何やっちゃってんだろ…ギヤ上げないからだよ…」
という声が聞こえてきそうな、そんな1枚です。


今年の我々は、Leg 1 のバーストを除いてまさに車も好調、ノートも良好。
メンテナンスも通り一遍で大丈夫そうです。
タイヤのローテーションをしながら、どこから連れてきたのかタイヤハウスに付着した泥を落とします。
メカニックと夫は整備をしてますから、このくらいは私がします笑
柄のついたブラシで払っていきます。

まーそれにしても出るわ出るわ、泥だらけで汚いこと!
メカニックには

「ねー Manx ってグラベルラリーなんだ〜 ヘー!」

とからかわれる始末。
磯臭くもあったので、夜だけじゃなくて日中の磯づたいのステージでもくっつけてきたんでしょう。
Manx Rally はターマック(舗装路)ラリーです、念のため笑

程なくして、無事もう1台も戻ってきました。

車を清めるのは翌日にして、ひととおり終わったので競技車はサービスに置いて引き上げます。

防犯と宣伝とを兼ねて、ご近所のサービスではこんな風なしつらい。
特別な車、特別な空間…うまい演出ですよね。

日付変わって 0:30am 1日お疲れ様でした。

Manx Rally 2024 ふりかえり⑥ につづく

Manx Rally 2024 ふりかえり番外編① 後発組の上陸作戦

島へ空路入るケース(人呼んで後発組)は大抵、タイトスケジュールでも
ラリー見たい!
島に行きたい!
そういう人たちです。
ですから熱意がまたちょっと違います笑
今回の後発組は3人( 50代・60代・70代 の絶妙な取り合わせ )。
クルーが Recce(試走)をしている日、昼下がりに現地入りする予定。
娘と孫はその日、Port Erin 我らが泊まる小さな町の駅前を少し散策して、往路の疲れを和らげる
のんびりスケジュール。
後発組がチェックインしたら合流して、グランドスタンドに来る手筈になっていました。

Recce 真っ最中、娘からメッセージが入りました。
「何の連絡もないどうしたんだろ…」

実は彼らの搭乗したプロペラ機は、島の南部を覆った深い霧?厚い雲?のおかげで、上空を旋回して
再度試みるも着陸できず…そうするうちに燃料がなくなってきちゃったので、給油の為にリバプール
空港へ着陸していたんです。
連絡できないわけですずっと端末はフライトモードですから…

給油を済ませ、次は無事着陸〜時間は 4:10pm(日本時間 1:10am)。
こうしてようやく後発組は、25時間かけて遠い遠いマン島に上陸を果たしました。

みなさんヘトヘト。
でも、お気付きの方もいらっしゃるでしょうか…ラリーは明日からです笑