Montre 2025 ふりかえり⑤ Leg 2

少し間が空いてしまいましたが、本戦のふりかえりをします。
少し太いホイールを履いて臨んだ今回、Leg1 の午前中はそれはそれは苦戦しましたが、昼のサービスでセッティングを大幅変更、それがドンピシャリでグイグイ調子を取り戻して1日目を終えました。

前日より幾分かマシな陽気…でも内陸はやっぱり暑くて。
1本目は競技会直前の大雨でステージ中の路肩が一部崩落、ステージ距離が半分になりました。
残念ですが仕方ない、ココを予定通り走ってたら…結構タフなステージだったろうなぁ。
前車のスタートを見ながら、集中します。
コマ図の通りに走っていくと、とんでもない山奥でも人(オフィシャル)が待っていてくれます。
皆さんが居るから、我々はのうのうと走っていられます。
…なんか、毎回同じようなことを書いていますが、毎回そう思っています。

午前中2本目のステージで、ついにバイオレットを捕らえてクラス1位に。

“Nostalgic Dojo” ヘンテコな名前がついたステージ、ココは群馬県甘楽郡南牧村の林道道場線・渡戸線を使っていて、同名の道場地区…この集落には養蚕・こんにゃく栽培・林業で栄えた昭和の頃の面影を残す美しい日本の原風景があり。
で、Nostalgic ってことなんでしょうか(予想)。

南牧村はどうも高齢化日本一として知られる一方で、郷愁を誘う静かな時間の流れと原風景が密かに人気があり、県外から古民家に移住する人もいたりするらしいのです。

ステージのフィニッシュ後、集落の一番奥から通りまでいわゆる「限界集落」を通って出るわけですが、辻々にオフィシャルや地域の世話役的な人が立って、
サムアップしながら「(ゆっくり走ってね〜ありがと〜)」
そんな感じで見送ってくれました。
実はオフィシャルの中に、グレイスのお客様が約1名…地方戦を中心に出ているベテランで、時々大きいラリーの 0 カーや 00 カーに乗ってる方 居ました。
たくさんの人の力が集まって、ラリーは円滑に無事に運営されているんです…ありがたいことです。

さ、1時間と少しかけてサービスへ戻ります。
昼のサービスでは前日同様 後ろ足を中心にチェック、ホイール幅を変え走り方をガラリと変えたことにより、タイヤの摩耗も大幅に減って(!)新しい魔法をマスターしたような…そんな感覚です。
タイヤのよらせ方っていうのかな…が違うので、ハンドルを切る時のキレ味が違うっていうか…

サービスを終えて、1時間と少しかけて(しつこい?)最後のセクションへ向かいます。
送り出してくれるオフィシャルの中には
「あと少し、頑張ってください」
こんな風に声をかけてくれる人もいます。

自分らのサービスも、メカニックは他にいないので自分でしましたが、その他細々としたことはクラブ員有志が担ってくれました。
日本のラリーは、なかなか見にいって楽しむのが大変(思ったところで見られず、用意された場所で高いお金を払って観戦する)なので、サービスに張り付いているkとが多いのですが、少しでも見てほしいなぁといつも思っています、
今回は、自己責任で重い思いの場所で見ている観客を見かけました。
もっともっと、広がってほしいなぁと思っています。

***
さて、最終ステージまで無難に走り切り、午前中にひっくり返してそのままクラス1位を守り抜きました。
フィニッシュして車両保管への誘導を待ちます。
「前の車に続いて、指示に従ってください」
声をかけられていたのがドライバーだったので、私は何も気付いていなかったのですがどうもセレモニアルフィニッシュに行かされる模様…
事前の話では、ヒストリックは2クラスあるものの表彰はまとめてだ、と聞いていました。
だから表彰の対象外だと思っていたので、この状況になるまで「次は自分」と気付いていませんでした。

で、最後も最後、どんじりの表彰となったわけです。
ヨイショのために、YOKOHAMA TYRE のキャップをかぶって…

プレゼンターは、申し込みの際に「オープンクラスがない!どうしたらいいの?と問い合わせをした時に返事をメールでくれたラリー会の重鎮、今回の大会組織委員長。
「よかったね〜なかなかないよ、FIA イベントの盾」
ですって!

みなさまお世話になりました!
そして応援ありがとうございました。

Montre 2025 ふりかえり② 箸休め

Montre2025 ふりかえり① で、タイヤテストですったもんだの末に手応えを得た SS3 。
走り終わったところで「曲がる気がしてきたでしょ」と、ドライバーが言いました笑

薄暗い中、他のヒストリックカーを蹴散らした(?)SS4 。
サムネイルの画像、真っ暗…ステージを走りきってサービスパークへ戻ってきたらこんな感じでした笑

Montre 2025 ふりかえり③ へつづく

Montre 2025 ふりかえり① タイヤ

今回は大きなミッションがありました。

5Jノホイールヲハ

これまでは 4.5J を使ってきました。
一応触れておきますと、”J” の数字が大きいほどタイヤの設置面積が広くなります。

今回は 5J をテスト。
履き慣らした 4.5J も持って行こうか迷ったようですが、それだとイヤならすぐに戻してしまいそう…
それでは全くテストにならないので、敢えて持っていくのをやめたそうです。
どうあっても攻略して、セッティングを出してどうにかする!
さぁ、どうなりますか。


SS1 Yokura Touge 1(八倉峠)は全日本にしては長いステージ、14.04km 。
私(コドライバー)的には、何でしょなんかマイルドで。
でも、曲がんない…3度ほど飛び出しそうになって。
ひょっとしてタイヤ??

走り終わってひとこと。
「マズい、全然(セッティングが)合ってない。」
ひとまず次のステージ近くまでさっさと移動して、ダンパーとかを調整。

どうかな…まずこれでちょっと走って。
2本目は、旧碓氷峠をひたすら下るステージ。
さっきいじった足廻り、方向性にちょっと手応え…
ほとんどのコーナーでサイドブレーキ引いてました笑

SS2 Old Usui Touge 1
1:37:27 あたりから、MC のピエール北川さんが好意的に紹介してくれてます。
「一番感動しちゃうようなコーナリングワークでしょうか」


この下りで感触を掴み、1日の折り返しの45分サービスでリヤを中心にセッティング。
サイドブレーキの引きすぎ?でパッドが割れていたそうです…

さ、セッティングの成果が出るかな…午後の部。
SS3 Old Usui Touge 2
1:30:00 「あっ来ますよ皆さん 元気いっぱいミニクーパー!」

1走目(SS2)が 8:13.9 
2走目(SS3)が 8:10.7
フィニッシュでよんどりもんどりしちゃって、数秒ロスしたのでこんなですが、でもドライバーは確かな手応えを得たようでした。
フィニッシュして慌ただしくヘルメットを脱ぎ、開口一番
「曲がる気がしてきたでしょ?」


で、長ーいリエゾンを走って4本目 SS4 Yokura Touge 2、この日の最終ステージ。
けつっぺたなので薄暗い中でのスタート。
1走目(SS1)14:20.7
2走目(SS4)14:11.4
目に見えてタイムが縮まりました。
ヒストリックカテゴリー、排気量で2区分あるのですが合わせてもトップタイム!
しかも次点は Lancia Delta の 14:22.2 !!
ぶっちぎって1日を終えました。
クラス1位の Nissan Violet とは13秒差、狙えない差ではありません。

というわけで、タイヤに翻弄された Leg1 でしたがテストもできて成果も得られ、帰りがとっても遅かったけど(これは別で触れます)いい1日でした。

余談。
リザルト見ると、あれ?何人も同じタイムになってるけど、そんなことある?

例えば、前を行く車両が道を塞いで後続が走れなくなったり、停止していた車両のレスキューに当たったので途中で止まった、などのケースで走れなかったもしくは走りきってない場合、主催者からタイムが与えられることがあります。

我々は巻き込まれなかったのですが、ちょっとした事件があり…#75以降は主催者からタイムが与えられたんです。

その事件とは… 公式通知 6

聞けば、週単位でガソリンを仕入れているらしいのですが、レートで損をしてしまうことがあり、普段あまり出ないハイオクの手配を…しくじって、我々が給油した少し後にタンクが空っぽに!
20L 頼んだけど、16L でノズルがガチャン…あれ?無くなっちゃった笑

そんなの…あり?
一応スポーツしてるんだけど?
公平性はどこへいったの?

(巻き込まれなくてよかった…激怒する絶対 笑)

Montre 2025 ふりかえり② へつづく

Montre ふりかえります

2025.6.6 – 8

群馬県安中市がホストシティ、2022年以来の参戦です。
2022年はあっけなくリタイヤしまして…

2022ふりかえり① ホントにターマックラリー?
2022ふりかえり② 「グンマー好き❤︎」
2022ふりかえり③ あっという間に
2022ふりかえり④ 携わり方
2022ふりかえり⑤ そうと決まりゃあ

今回はヒストリッククラスでエントリーしました。
今回は、昨年いわゆる『目玉』だった旧碓氷峠を使ったステージを走りました。
今回はとにかくリエゾン(ステージとステージの間を繋ぐ公道の移動区間)が長すぎでした。

ではふりかえり、さらっと始めます。
ご存知の方も多いと思うので、先にネタバレ…

Montre 2025 ふりかえり① へつづく

全日本ラリー2025 第4戦

安中市に来ています。
全日本ラリー2025 第4戦 Monre 今日は Rece(試走)の日でした。
今日は目立った粗相もなく、円滑に運びました。
コ・ドライバーの私が、珍しく乗り物酔いをしたという点を除いては…

私が昼食は遠慮しようと言ったばかりにで、かわいそうに夫の昼食はごく簡単なものになりました。

明日からラリーです。
熱中症に気をつけないといけないような、群馬はそのくらいの暑さ です。

今回 YouTubeで配信があるようです。

SS2 旧碓氷峠SS

配信開始予定時刻06/07 11:55

SS3 旧碓氷峠SS

配信開始予定時刻06/08 15:00

SS6 Nostalgic DojoSS

配信開始予定時刻06/08 08:20

SS8 Nostalgic DojoSS フィニッシュ後のインタビュー

配信開始予定時刻06/08 13:15

コレ忘れるとマジ焦るヤツ

スマートフォンのアプリ “Rally Tripmeter” の画面です。
言うまでもないことですが、GPS で距離を測ってくれるアプリです。
左と右、よく似ていますけどこが違うでしょう…?

4月にイギリスで使ったっきりになってまして…そりゃそうだ普段使わないので。
単位は mi つまり マイルです。
週末、全日本ラリーなので久々に使うので、設定で mi → km に変更しないと!
過去に、失念していていざ使う場面でとっても焦った経験があります…

MN2025 ふりかえり ⑤ Leg2

暗くなってきました。
我々の Leg2 スタートは  ぼちぼち暗くなってきました。
Leg2 は、Leg1 のステージと概ね一緒。
スタートは一緒ですが距離が違ったり、終盤のコースが違ったり、などアレンジが加えられた全5本。

ここはSS7/8 島の南の幹線道路も使いつつ、普段なら制限速度 20マイルの磯づたいの私道みたいなほっそいうねった道を疾走する、短いけど面白いステージ のスタート前。

ブレーキの問題は解決済み!遅れを取り戻したいところです。
夜や土砂降りなど、条件が悪いと俄然やる気が出て結果も毎度上々なので、ナイトステージは割とイケイケ。
とはいえウチには小さい子供もいますから(笑)、腹八分目の感覚(全部出し切らない)でテンポよく刻んでいきます。

今年は車載カメラの映像あります(得意げ笑)

Special Stage でも、ここは LIVE 中継してました。
2:44:58 あたりから出てきます。
広い通りに出てスピードを乗せていくところ、角にはパブがあって観戦好適地でもあります。
短いステージを続けて2回走ることになっていて、ゼッケンのちょっと離れた車とミックスで30秒毎のスタートです。

photo by RallyGallery.com
(ホラ、人んちの脇をかすめて…)

残念ながら、Leg2 の最後の2本はキャンセル!
車も復調したし、夜のうちに貯金を作っておきたかったのですが…
サービスパークへ戻ります。
車は何ら問題なし、各所チェックのみでいいでしょう。

MN2025 ふりかえり ⑥ へつづく

MN2025ふりかえり③ GoPro

何を思ったか、GoPro が使えないことが現地で発覚。
充電しっぱなしでの使用がいけなかったかな。
割と新しいので、使い方がまずかったとかそういうのあるかと思って、カスタマーサービス的なトコがないか検索…

Manx Telecom

?

ウソ代理店なの?
昨日、首都 Douglas の商店街にあったよ Manx Telecom。

いとまず行ってみるべし!
サービスセンターといっても Manx Telecom の窓口で、明るそうなお兄さんが2人居てGoProについてはお悩み聞きますよ程度、 あとは修理の受付対応。
まぁ仮に修理じゃ、本番まで間に合わない笑

スマートフォンの隣で売ってたよ GoPro!
買ってしまおう。

ってことで GoPro12 で、今回撮ってます。
実は自動車で走りながらの音声入力は構造上難しく、よってマイクで拾った車内の音のみとなったわけです。

今年は記録が取れないとホントにヤバかったので…
YouTube のGG チャンネルに5本アップロードしました。

SS18 Baldwins(最終 SS)ストップコントロールの景色。
オフィシャルがアピールしてる通り、マン島の旗と日の丸を続きで飾ってくれてます。
嬉しいね…

最終SSを無事フィニッシュ、ヘルメットなど安全装備を慌ただしく外してから、サービスパーク(ラリーフィニッシュ)まで戻る1.6マイルの道すがら。
ぜーんぶ終わったので、握手してます。

話が前後して恐縮です。
MN2025 ふりかえり④ へつづく 笑

MR2025 ふりかえり② Recce よくできてるなぁ

6:56:07 さぁトラッキングを ON にして、Recce(試走)がはじまります。
『1年で一番集中する数日間』の始まりです。

全日本などで使っている Rallystream と概ね一緒ですが、エントラント1台1台にコードが振り分けられています。
オフィシャルはずっとモニターして、スピードの超過などがあるとHQへの『招待状』が届きます。
“Sportity” でお知らせが回りますので、全エントラントが知ることになります。


Manx Rally(地元のクラブ主催)も2023年から参加して3年目。
2023年の Recce

1日で全部終わるんだろうかという不安
ちゃんと作れるだろうかという不安(それまではペースノート購入していたので)
Administrative Check(いわゆる参加者の書類を提示して主催者に確認してもらう手続)を同日もしくは翌日に受ける必要があり、合間で受けたいところだけどどうなるか不安

土地勘はほどほどあるのに、可哀想に(笑)不安しかありませんでした。
結果は過去の投稿にあるように、ぶっ通しで夕刻までかかってどうにか終わらせた…ヘトヘト
でもノートを完成させなきゃいけなくて寝る時間ほぼナシ…
これが2023年。

今年あたりは走ったことのあるステージも増えてきて。
お得意の、地面に棒っきれがブスッと刺してあって、その先っぽに’S’(start 笑)と示してあるSSのスタート地点の表示にもすっかり慣れ…


自作のノートがあるステージは、確認のために1度走れば十分でした。
そして「ステージルートの組み合わせの妙」で、過去に一部走ったことのあるステージのノートを活用できるケースがパラパラありました。
例えば

 このステージ、このジャンクションから先は過去に走ってるの。
 去年は左折したんだけど、今年は直進してこのルートへ入るの。
 だから、スタートからこのジャンクションまでのノートを作れば、去年のが使える…ハズ

いやぁ、取り回しがホント上手。
毎年つくづく思いますが、ホントによくできています。

昨年のロードブックと今年のそれとを何度も確認して、予め今年のノートに昨年の該当する箇所のノートを転記して準備しておきました。
おかげで時間は短縮でき、3pm には全部終了!
グランドスタンドに戻って夫は、自分の車のノイズチェックを自分でできました。
いつもサービスに任せっきりなので…
ノイズチェックも自分で済ませてから、Administrative Check の開設時間を待つというこの余裕。

全部終わらせてから、ケータリングの出店がいつものように出ていたので小腹を満たします。
写真は Chips, Cheese & Gravy
赤いテントの下で撮っているのであまり美味しそうに見えませんが、とっても美味しいんです。

そうそう、今年はお干菓子をどっさり持って行ったんです。
数にして400個。
Administrative Check の時にはラリーHQにクルーが必ず来ますから、そこで一人1個ではありますが口に放り込んでもらいたくて持って行きました。
出走するのは150台、ということは黙ってクルーだけで300人。
それとHQに出入りするオフィシャルで、足りないかもしれないけど100…で、400。

ラリー中、あっちこっちで「美味かった!ありがとな!」と声をかけられました。
日本のお菓子はあちらで大ウケです、当たり前です繊細で美味しいもん。


もうペースノートの清書はしません。
睡眠優先、故にRecce のふりかえり(コレ)も帰国後10日あまり経ってから書いています…悪しからず。

MR2025 ふりかえり③ へつづく

とりあえず1本アップロード

ふりかえりが始まったばっかですが、Manx Rally 2025 #145 の車載カメラの 画像を YouTube に、まずは1本あげました。

SS6 Keristal 2

その昔は、Marine Drive というステージ名でお馴染みで、石積みのゲートからスタートし海沿いの崖の側面を走るステージでしたが、今はスタート位置が変わっています。

今回の画像には、コドライバーの音声は入っていません。
その代わりと言ってはナンですが、エンジンやギヤの音がよく聞こえて臨場感があります。

暗くなるのを待ってスタートする Leg2 の最初のステージ、現地時間で21:00すぎです。