Manx Rally 2024 ふりかえり番外編⑤ 食の変化

夫がイギリスを訪れるようになって35年あまり、女房殿こと私ですら20年と少し。

「イギリスメシはマズい」

この定説は崩れつつあるように思います。
(そもそも私たちは、マズいと思ったことがないのですが…)
マズいと日本人が言う、その心は

味が単調(ついていないことも…塩、コショー、ビネガーがドーンとテーブルに置いてある)
野菜の種類が乏しい
メニューがどこへ行っても一緒
火を入れすぎ

このあたりでしょうか。
採れる野菜が少なく、あっても生食に適していないので、どうしても煮込むことが多く…
スープとか煮込みとか、じっくりしっかり火を入れる。
そのせいか、お肉は焼きすぎなことが多いです笑
Gammon Steak (豚の塩漬け)などは塩っ辛いやらしっかり焼いてカチカチだわ…

どこへ行っても Fish & Chips ばっか、何を頼んでもイモがたんまり。
「ハーフサイズ」なんてオーダーできるから頼んでみたら、メインミールが半分の大きさで出てきた!
イモはそのまま…OMG!!

***
そんなイギリスメシも、だーいぶ変わってきました。
① 付け合わせに生野菜

キッシュに生野菜が添えられています。
かつてもありましたがかつてのそれは、キューカンバー(キュウリ)が数枚ペロペロリーン、と
いった感じ。
@Victory Cafe. Snaefell
アドレスがスゴい… 31st Milestone, TT Race Course, Isle of Man

② どこでもコーヒー

イギリスでは、Starbucks / Costa が二大勢力。
モーターウェイのサービスでも、ほぼ必ずと言っていいほどどちらかがあります。
Starbucks はドライブスルーが散在します。

@Costa. Strand Street, Douglas

@M40 Welcome Break Oxford (2023 に撮影)

その昔は、よほど大きいホテルや何かでないとちゃんとしたコーヒーは飲めませんでした。
とにかくお茶(紅茶)、ポットでたっぷり。
で、おしゃべり。
これはとある朝、宿泊プランに敢えて朝食をつけずにさっさと移動を開始した日の朝食です。
紅茶はポットで、同じ器でなみなみのラテ。
ホラ…チャバッタっぽいパンにハムチーズだっけな?が挟んであって、付け合わせに生野菜。
@Tesco Express. Southport

③ お肉柔らかーい

ガッチガチの塩っ辛いギャモンステーキが食べられる昔ながらのパブももちろんありますが、なんと
イギリスでステーキハウスに入りました。
昔ながらのパブがリノベーションして、有名どころのシェフを迎えてステーキハウスを併設、かなり
土地では流行っているようです。
知らずにそのホテルを予約、併設のステーキハウスで夕食をとりました。
奥は豚の骨つき肉、手前はステーキサラダ!
サラダはリーフ類とアボカド!それに櫛に切ってグリルしたカボチャがどーん。
イギリスでアボカドなんて…昔じゃ考えられなかったけど、今ではマーケットでも売ってます。
@Miller & Carter Steakhouse. Aughton Lancashire


④ 盛り付けおしゃれ

上のステーキハウスの写真でも伝わると思うのですが、盛り付けがおしゃれなお店が増えました。
フィッシュアンドチップスも、この通り。
@The Chip Shed. Bourton on the Water

もちろん、いわゆるパブメシは健在です。
でもパブメシも盛り付けにひと工夫が見られるなど、変化が。
なんとこれは、我ら Team Japan の台所(言い過ぎ?)George Hotel での夕食。
@George Hotel. Castletown

これは別におしゃれってわけじゃありませんが、島を代表する食材 Manx Queenie(小ぶりの帆立)の
バタークリーム煮。

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誰だ?イギリスメスがマズいなんて言ったのは?
私はそうは思いません笑