4月だというのに

花冷え…気まぐれな春の天気に、体がついていきません。
横浜で昨夜半から降り出した雨、明日は本降りだそうで…

Austin Healey のスペシャルショップに 3000 Mk2 のタンクを注文してて、素晴らしいレスポンスで
届いたんですが、その対応がまたスゴかった…
この車両、軽く 30年くらい前にウチで組んだ個体なんですが、その時の仕様がちゃんと届いた部品に
反映されてカスタマイズされて届いた…
当時はまだ、親父さんの代だったよ今は Jr. が。
スゴいなぁ…
ちょっと嬉しい。

***
こちらは車検のタイミングで、エンジンなどの O/H をします。

***
加工室でグルメメカニックが奮闘中。

こちらもやや行列ができちゃってるので、粛々と進めたいところですが…
彼も明日から整備士講習(定休日の日 : 夕方〜 に当たってしまった)が始まるので、業務とそちらとで
詰め詰めの半年となりそうです。

YouTube

以前、GG_motorsports でラリーの車載カメラの動画を掲載していました。
今後は、モータースポーツに限らず少しずつ紹介していけたらと思っています。
例えば工場の中とか ❤︎(よそのと違って美しいのは出来そうもないけど)

そんなわけで、YouTube チャンネル作りました
小手調べに、3月に参戦した『新城ラリー2022」の動画をまず1本アップしました。
この4月から JK となった(!)娘が、副音声的 / 向正面的 / 番外編的 なのも
編集して作っていくと言ってたので、今までより少し『おもろい』動画も加わる予定。


言うまでもないことですが、決してミニは速い車ではありません。
でもコーナースピードとか、車を操ることとか、最新鋭の車と比べてもちっとも見劣りしません。
同じ車でずっとできる強み(車を取り替えたり皆さん忙しそうです…)、今流に言えば

サスティナブル(持続可能)な車

同じ車でキャリアを重ねられるということは、その車のエキスパートになれるかも…
ミニの戦闘力の高さ、軽いゆえの坂を転げ落ちるようにテンポよく刻む深いカーブ、などなど
面白おかしくご覧下さったら嬉しいです。

今までもそうでしたが、私がペラペラノートを読んでいるのが世の中にさらされてるのはいささか
気になりますが…

よかったら、YouTube から『チャンネル登録』もお願いします ♪

終わるんだろうか…

置き場へ1台持っていき

そのあとココを片付けて、1台下ろしてトラックに積んでボディワークへ運んで、あちらから
1台連れてくる。

終わるんだろうか…

いろいろあります

キレイ担当のお仕事は、実に多種多様。
基本は『汚れてるものをキレイにする』のが、彼の役目。

ブレーキキャリパーを洗浄、ブラスティングして塗装

状態の悪いタンクがあれば、タンク内の洗浄から外板のサビなども取り除くし

ワイパーモーターの O/H、完了したら1つずつパッキングして年代毎に分別。
シート全バラし、いつでも組めるように清掃して保管。
シートはじめ、内装全般はキレイ担当のお仕事です。
ある時は溶剤まみれでホイールの塗装を剥離し、ブラスティングしてサビ止めまで。
クランクシャフトの磨き、とか
別の日は終日ブラスティングで 「腰痛ぇ〜」

そんな縁の下の力持ちに支えられ、メカニカルワークは成り立っています。
彼が進んでキレイにしてくれるまでは、
使うために取っておいた中古部品を引っ張り出してきて
洗浄
ブラスティング
塗装
で、やっと使えるんです。
全体的な作業時間の短縮につながります。
作業も滞らない。

さぁおさまるか…

メーターパネルをキリっと収めるために…やります。
燃料タンクを外しました。
Fiat 500 の燃料タンクはフロント、念のため。

電気配線の取りまとめも、工夫が実って上手くいきました。

なんでもある

よく「これもラリー」って言います。
良きも悪しきも、想定外の出来事などが起きた時。
人生何が起きるかわかんないよね、と通じるものもあり、そんな時『ラリーは人生のようだ』
なんて形容することもあります。

新城ラリー Day1 で起きたハプニングも、そう。
前走、前々走の車両に追いついてしまい、道を開けてもらえずコントロールしきれなくなり、
コースオフせざるをえませんでした。

(これは1走目、サクっとどいてくれた時)

なんでどいてくれない?
さっきはどいてくれたのに(1走目はサクッとどいてくれた)
我々(#57)も想定の外
なら、
なんで追いつかれる?
しかもその前(#55)に自分が追いついちゃって3台連なっちゃった!
お相手(#56)も想定の外。

サービスの後にリグループエリアが設けられていました。
リグループとは、オフィシャルが時間の遅れを取り戻したり、出走順の調整とかを行えるエリア。
追いついた車両に出走順の入れ替えを申し出ることもできましたが、追いついてしまった側からは
お申し出がなかったので、2走目だったしそのまま続行しました。
結果つかえて、その前にまで追っ付いてまさかの3台コンボイと相成りました。

***
ま、これもお互い経験です。
互いに芸の肥やしになって、次また同じようなことになったらきっとサクっと対処できる、
そうなってるハズ。
ラリーはつくづく経験のスポーツだなぁと思います。

惜しむらくは、どうしてこんな出走順になったのか、ということ。
3台コンボイの先頭になってしまった不運なコンペティターは、なんでも初ラリーとか。
車両の排気量で並べたんでしょうけど、経験値も加味して欲しいところでした。
選手権の外ですから、どっちでもいいじゃん そんなとこでしょうか。
いいです淡々と続けます。

ご覧になった方もおいでになると思いますが、YouTube でLive 配信されてたのでリンクを
貼っておきます。

テレビ愛知特設ページ

マイナス1

新城ラリー2022 Day2
SS(スペシャルステージ)は3本です(やれやれ)。
前日のうちに再車検をしてもらえたので、通常スケジュールで車両保管から出すところから
2日目が始まりました。

毎度おなじみ、高低差のある道の酷いサーキット的な『本宮山スカイライン』(元有料道路)を
使った『鬼久保』ステージ、それと雁峰山(がんぽうさん)の中の林道しか使いません。
2018年から数年参加しているだけですが、年々スケールダウンしている感が…
新城ラリーで使う林道は、コーナーがとにかく深くて。
初めて来た時には、試走中珍しく車酔いしました。

2日目で使った雁峰中もよく滑りました…中盤にさしかかる手前に酷い ディップ x ギャップ
があり、ハラハラしましたがそれも含めてだいぶ道のクセが解ってきて、作るペースノートも
だいぶ定まってきました。
昨日のコースオフが惜しまれますが、気を取り直して。
2日目の出走順は、昨日クラストップに立ったチームメイトのすぐ後ろ。

1本走ってすぐサービス。
#57 はなーんもすることなし、増し締め等チェックのみ。
#58 は…タイヤに何か刺さってる?!ことがこの後発覚。
急きょタイヤを換えて臨みました…危ない危ない。

HQ もステージの山も、立派な杉がわんさか。
トイレへ行って、ダンパー調整をちょっとしたらドライバーはもうくしゃみが止まりません。
薬も飲んで、点鼻薬もして、これ以上できることは…もはやなし。
ティッシュで足りず手ぬぐいで鼻をかみ、マイク越しに思いっきりくしゃみ。
キーンってなりました笑

あっという間に(3本しかないしね)終わって、HQ に戻るとちょうどクラス優勝したチーム
メイトがゲートをくぐってインタビューを受けたところでした。

地元のミニ乗りから、地元のラリーストへ。
彼は、我々が新城で走る様子を見て、グレイスを訪ねてきてくれた人です。
始めたのは遅いけど、そんなの人それぞれ。
同様に新城ラリーで我々のミニを見て、岐阜から訪ねてきたミニ乗りが今回彼のコドライバーを
つとめました。
スゴいスゴい。
生活があって、加えて家族とか仲間とか協力者がいて、そんな中でラリーやってる。
真剣です。
車といっぱい対話して、車の嫌がることはしない ➡︎ 車を壊さない、車を壊しづらい
車を素直に動かせば、車はその車の持つポテンシャルを発揮してくれます。
(そうなるようにグレイスは作ってる)
元気に走るミニを、見てる人は見てくれてます。
少しずつ、ファンが増えるといいなぁ…
もうみそっかすなんて言わせない!
(選手権外のオープンクラスは、中継打ち切られたり酷い扱いをされることもありました)

スカスカで欲求不満ですが、チームにとってはいいラリーになりました。
スカスカですから終わるのも当然、早〜い笑

そして極めつけ。
3本しかなかった SS のうち、1本がキャンセルになりました。
若干耐性ができていて驚かないのも困ったものですが…
これでは、地方選のボリュームにも満たないんじゃないんでしょうか。
いろいろ考えちゃいます。

乗れてた

新城ラリー2022 が始まります。
まとまって降った雨は夜半には上がり、キレイに晴れました。
今年も無観客ですが、セレモニアルスタートは…しました。

スタート前に最終調整。
晴れましたけど、路面はどうでしょう。

2本目は高低差が激しくて路面の酷いサーキットみたいなので、天気が良ければ心配なし。
そうは言っても下るセクションは少ないので、排気量の小さい車はいかにロスしないかを
必死に考えて攻略したいところです。

1・3本目は新城名物の狭くて深い林道(レッキで酔う人、結構います)。
きっと乾ききってない。
でも我々が走るのは、選手権の皆々様が40台以上走った後。
彼らが走ってどれだけ乾くか。
泥がどんな状況か(流れちゃってるか、出るだけ出てそれで乾き始めてるか)
杉の枯れ葉がスゴい
苔むしちゃってる箇所が結構ある…

1本目は案の定滑りまくり。
条件悪いと俄然やる気が出るのが、うちのドライバー(店主こと夫)。
皆々様が慎重に走る中(ウチだって慎重ですが)タイムを伸ばします。
2本目の路面の悪いサーキットも、終始7,000回転で無駄せずエコ走行(おかしい?)

サービスを受け、リグループ(順位の調整等する時間)を経て午後のセクションへ。
3本目は1本目のリピートです。
1本目で、1台前(1分前にスタート)の車両に追いついた我々。
割とすぐにどいてくれて、その後自分らのペースでフィニッシュできました。
2本目だしよりドライになってるだろうし、そのまま行ったのですが…

追いついた
しかも2分前もそのすぐ前にいた

そしてどいてくれなかった

で、行き場なくなってコースオフしました。
(1km くらいステージを走るようなスピードで3台連なってコンボイしてた笑)

この立ち姿が、心模様をよく表していますよね…
なかなかに乗れてたんですよ。
パスできる場所はいくらもあったのに、そのつもりで後ろから走っていたのに。

ふかふかの吹き溜まりに突っ込んだので、ダメージほぼなし。
でもフカフカで自力で出られず、今回もスイーパーさんのお世話になりました。

夫の見立て通り、足回りとブレーキに若干の違和感はあるものの自走可能。
サービスにその旨伝えて、えっちらおっちら帰ったらまだラリーは終わってなくて。
通用口から先にサービスに戻り、整備を受けました。
足回り、ブレーキ、それから少々押してしまったボディを直してくれてます。
「ねースライドハンマーないのー?」

おかげさまで再車検も受けさせてもらい、パルクフェルメ(整備後の車両を保管する場所、
一切触れない)へ入れて1日を終えました。

驚いたことに、何人もの人が「どうしたの?何があったの』とサービスを訪ねてくれました。
全日本に出るようになって4年目。
まぁ居るだけで目立つ車ですが、ステージでの走りでも存在感を示せるようになった、ってこと
でしょうか。
ラリーは経験のスポーツ。
そして頭を使います。
私はそこが気に入ってるんです。

さぁ、気を取り直して明日。