Covid のあと

Southport に向かいます。
Covid を経て、変わったものと変わらないもの。
Covid が作用しているもの、いないもの。
時間は粛々と流れています。
誰の上にも。

Covid が作用
1 Paul 邸のキッチンリニューアル(IKEA)
施工はロックダウン中に Paul が。
奥さんが掃除しやすいように、直線的なデザインのものを選んだようです…
1800年代の建物なので、壁がデコボコで施工は難儀したそうです。

2 Paul 邸のダイニング?兼 書斎リニューアル(IKEA)

3 “A-Team Van” が生まれ変わっていた
“A-Team Van”とは、マン島ラリーで散々お世話になってきた、すんごいカラーリングのVW のバン。
(参考画像)

Paul が都度、友人から借りてくれていたものですが、この度譲り受けたとかで…
コレは残ってた笑

なーんと!

キャンピングカー的な仕様にモディファイされていました!
サーキットにはこれでトレーラーを引いていくんだそうです。
(タウンエースキャンパー計画を立てていた夫としては、先を越されたとほぞを噛んでいました笑

4 Tesco のオリジナル衣料品ブランド F&F フロア拡大
どこの大型スーパーマーケットでも同じことが言えるようですが、出かける機会を減らして、
そこへ行けば全てが揃うように衣料品の売り場が拡大してました。
商店街は軒並み閉店…どこの国でも起きていることは一緒ですね。

Covid が作用していないもの

1 たぶんあれは菜の花畑
バイオ燃料の原料なんでしょうか、菜の花っぽい黄色の絨毯がすごいスケールで広がっていました。

2 羊、減ったなぁ。
いなくはないのですが、一段と減った印象です。(画像なし)

3 物価が約2倍
これは時間が取れて取材ができたら、改めて紹介します。

半分内輪ネタですが、時間の過ごし方や人々の生活は確実に変化していました。
次の投稿では、リバプールへ向かっていよいよ島へ上陸するまでを記します。

出国 → 4年ぶり

チャールズ3世の戴冠式の翌日、店主と女房殿こと私は羽田空港からロンドンに向けて発ちました。
前日は首都高湾岸線が止まるほどの大風、聞けば翌日は首都高の入り口が閉鎖になるほどの大雨。
合間の日曜日に、出国しました。
昨年来の世界情勢の都合でフライトは約15時間、エラいところを飛んできました。
アラスカ→グリーンランド→アイスランド と通過し、スコットランドの方からアプローチ

その昔とは随分フライトの中身も違います。
クッションとブランケット、イヤホンの他はアメニティ的なものは一切なし。、
そもそも要らないと思ってたので…
機内情報誌もなし、おそらくは機内エンターテイメントでペーパーレスであるんでしょう。
(見てない)
薄手の雑誌が座席分、となればどれだけの重さか…
食後のお茶(紅茶、コーヒー、緑茶)もついに出てきませんでした。
コーヒーは1度、ビスケットと一緒にもらいに行きました。
これはもうここ10年ほどありませんでしたが、2回の機内食の間に出てくる軽食&アイスクリーム…
時代はどんどん変わっていきますね。

さて長旅の末2019年以来のロンドン。
いいお天気、気温は22度。
ヒースロー空港にも、戴冠式の余韻が溢れています。
うぅ…グッズとか買いたい…けど時間ないな、帰りまであるだろか?
レンタカーを受け取って、ひとまずパートナー Paul の拠点、Southport を目指します。

2週間後には…

幌もどうにか昨日のうちに腫れて、最後に残してあったブレーキ周りの整備をします。
雨が降り出す前に、納めることができました。

***
5月に入ると世の中は G.W. 。
我々…少なくとも店主と女房殿はそれどころではありません。
1週間後には出国、2週間後にはマン島で開催される Manx National Rally に出場し競技が終わって
いるんです。
2019年にベルギーでの競技に参加して以来、久々の海外競技です。
その間、全日本ラリーにスポットで出ながら、モチベーションや自分らのスキルの水準をどうにか
保ってきました。
この4年で、自分らでペースノート(ステージ中の道の形状や様子を暗号のように読んでドライバーに
伝えるツール)を作るようになったので、もうペースノートを買うことはせず今回のマン島のノートも
自分らで作ります。
女房殿は心配がっていますが、走りやすいノートができるはずです。
購入できるノートは大抵、スピード域がもっと速い車で作っているので、ミニだと状況が変わること
も少なくはないんです。

Jump って書いてあるけど、ミニのスピードじゃ Jump はしないなぁ、とか。
ミニは FF だから、このコーナーの番数は違うなぁ、とか。
(コーナーの深さを、数字で表現します)


英国のメインランドの SIM カードも手配してもらって入手済み、現金で用意したかった分もネットで
注文、今日届いたし。
いろいろ準備は追い込みです。

毎度、心ばかりの日本のものを、あちらの仲間などに持って行っているのですが、今年は…
干菓子にしました。
かさばらないし、日持ちするし、儚いくらいあっという間に口で溶けて無くなっちゃう。
そして何より、日本の柄 が持っていける。

自宅の近所の『たんの和菓子店』でごそっと求めて…
ストックしてあった和紙と水引の端切れで、包んでみました。
楚々とした干菓子(砂糖菓子)が入っているだけだけど、ちょっとステキにできました。
和紙は、着物の丸洗いに出すと戻ってくるときに入ってくるたとう紙の、印刷のない部分を頃合いに
切り出したもの。
たとう紙ですから厚みがそこそこあり、いい感じにできてました。

さぁ、先に行ってておくれ。

朝イチで保税倉庫へ競技車他、預けに行きました。
これは昨夕、自宅で撮ったものです。

既に提出した資料に基づいて税関手続きをしてもらい、バン詰め(コンテナに荷物を詰める作業)、
寄港しながらどんぶらこ、次に会うのは現地パートナー Paul のガレージです。

参考までにこれは2016年6月。

送り出したミニは4台、マン島には実に22台のミニが集まりました。
(この時ね、圧巻でした)

この2年後、このイベントのオーガナイザーがずっこけてイベントが開催できなくなり、見切りで
海運してる我々の競技車はあわれ上陸もせず(英税関を通らず)何もしないで戻ってきたり、
更にその2年後には、感染症による世界規模のパニックが起こり経済も交流も停滞したり、
その最中でいろんな人の人生が思わぬ方向へ向かったり。

4台保税に収まった写真を撮ったあの瞬間に、誰が想像できたでしょう。
つまり、どの瞬間も『分岐点』。
あのとき同じ場所にいても、あっという間にあっちとこっち。
でも…だからかな、人生は面白い。

そして今、#9741 は再始動。
誕生と臨終、どちらが近いと言われればどう逆立ちしても臨終。
限られた時間のうち、パンデミックに3年持って行かれたのは、かえすがえすも恨めしい。
でもそれは誰の上にも等しく起きたこと。

#9741 とグレイス店主は、再始動します。

明日預けます

明日、乙仲さんの保税倉庫に競技車を預けます。
経由地を経て2か月弱でイギリスへ到着、現地パートナー Paul が受け取ってくれます。
マッドフラップがだいぶヘロヘロになったので、取り替えました。

それと、トリップメーターの補正を。
あちらは km でなく mile で距離が表示されます。
この車が最後に海外競技に出たのは 2019年ベルギー。
ベルギーの速度表記は km です。
イギリスは mile なので、それに合わせます。

1mile = 1.6km です。
ココに座るのはずいぶん久しぶりです…
ギヤ比とタイヤを記録、km の補正値も念のため控えて、セットし直しました。
Mk1 のドアポケット…国内で走らせているのは Rover Mini ですから、こんな巨大なドアポケットは
なく、仕事道具(笑)のはいったカバンは狭い足元に押し込んで暴れないようにしています。
Mk1 のドアポケットは、今でいうサイドインパクトビームの役を果たしているんです。
1950年代の設計で、横からの衝突に備える…そういう考え方をしていたんですね。

話がそれましたが補正は終了、脳ミソはイギリス仕様に笑

English Breakfast

今年の5月に向けて、Mk1 の整備を進めていますが何せ随分長いこと放置したので…
だいぶすねてる。
何とかして間に合わせないと。

***
2019年を最後にイギリスは行ってないので、イギリスメシもとんとご無沙汰。
でも最近は、市場でマッシュルームを大袋で買うことがあり、朝の食卓が楽しい。
本場はまるでディナーのようなボリュームですが、

卵、今日は “Sunny-side up”(目玉焼き:卵黄を日の出に見立ててこう呼ぶ)
ベーコンペラーン
ソテーしたマッシュルームコロコロ
写ってないけど、焼きすぎ!の一歩手前のトースト
ミルクティー

これだけでも雰囲気はそこそこ、日本人の胃袋には量的にはこれでたくさん。

ソーセージとか
ハッシュブラウンとか
焼きトマトとか
ベイクドビーンズとか

あぁ…
これは2016年、渡英して一夜明けての朝食。
(これはだいぶ控えめ)

もうちょっとさかのぼって、これは2013年。

何年ぶりかな、English Breakfast 。
今年は都合で突貫/弾丸の旅程。
食べられるかな…
島の定宿の朝食は、焼きたてのクロワッサンが美味しいコンチネンタル(略式)なんだな…

来週末は雪のラリーです

海外競技に使っている Mk1 のエンジンがひとまずかかりました。
2月下旬には保税搬入…まだ慣らしを残していますから、何というか毎度ギリギリです。

いつも、いわゆる『紺屋の白袴』的に、用意したものもカスタマー(一緒にラリーに出てる人たち)に
提供してしまいます。
エンジンとかスッカスカでしたが、スカスカなだけでダメージとかは皆無。
まぁメカニックが乗っててガチャガチャじゃ、やめたほうがいいって思いますが笑

次は慣らし・調整。
(女房殿が、「エンジンかかったならフライト取るか!」って言ってます)

***
後方に映り込むグリーンのは、もう全日本でおなじみ…(でもないか)
オープンクラスに地道に参加している Rover Mini Cooper です。
次の週末は雪の嬬恋で全日本の初戦です。
エントリーリストが出ましたが…え?これだけ?
そうです…今回は都合で、コドライバーは女房殿ではなくクラブ員を乗せます。
速く安全に走るペースノートを作れるよう、今年はちょっといろんな試みをします。

さてこちらの方は、最後の調整をしてワックスをかけて、補助灯もスタンバイ。
ハンドルセンターを確認して、一応これで車両の準備は完了です。

スパイクタイヤの効果が出るくらい積もってくれないと困るなぁ…
雪がないところでスパイク使うと、メチャメチャ滑るんですってば。

ラリー自体は無観客になりましたが、ステージのライブ配信があるようです。
3年前に女房殿が押したステージではないみたいです笑

ばっちり。

よみがえりましたー
調子いいー

おや後方に『本番車』。
いい加減手をつけないと…

***
Mk1 のサイドブレーキを支度しています。
フライオフになっています。