Princess of Wales

1月に腹部の手術を受けられた英皇太子妃のキャサリンですが、自身がガン治療中であることを
公表しました。
しかも自身の言葉で、ビデオメッセージも発信したんです。
(動画右下の歯車マークから字幕を選ぶと、聞く助けになります…私もそのままじゃ怪しいので)

BBC “Kate statement in full: Princess of Wales in early stages of cancer treatment”

彼女の負う立場と地位に意識が向きがちですが、彼女は2男1女の母でもあります。
昔に比べ、ガンは不治の病ではなくなりつつありますが、それでも。
子を持つ親として、子らの行く末を見届けたいと思うのは誰しも同じ。
いろんな思いが交錯したことでしょう。
そんな中で彼らの正しい理解に時間を費やし、状況の公表に時間を要したことはとても大切なこと。
その上で、時が来たら自ら発声し関わってくれる人に感謝を示し、同じ境遇にある人に勇気を与える。
公人として、お母さんとして、素晴らしいと思いました。
『ノブレス・オブリージュ ( noblesse oblige)』
現代において特に、バランスをとるのは難しいとされますが彼女は見事に王室に馴染み、自分の
家庭も保っています。
それにはもちろん伴侶であるウィリアム皇太子の尽力もあります。
自分が選んだ女性を守り、自分の生まれた王室を彼女と共に支えいずれはその軸になる。
洋の東西を問わず、身分(イマドキ関係ないけど)にかかわらず、家の繁栄を願うのは普通の感覚なら
当然のこと。

彼らの若い家族は、いつの日か自分のお母さんを、お父さんを心の底から誇りに思うでしょう。

私もそうありたい。
勇敢で、思慮深く、明るいお母さんでありたいです。

ユーモアに富んだ交流

イギリスのチャールズ国王が、毎年クリスマスから冬の間を過ごすサンドリンガム。
王室の別荘があり、ロイヤルたちがぞろぞろとクリスマス礼拝に向かう『恒例行事』は有名。

さて。
とある日曜日、王が礼拝に。
ロイヤルをひと目見ようと集まったギャラリーと、こんな微笑ましい交流があったようです。

“King Charls chats to boys in mini Land Rover at Sandringham”Eastern Daily Press

エリザベス女王より先に旅立った夫君のエジンバラ公フィリップ殿下は、ランドローバーの愛好家
でした。
確か葬列には、自らもプロジェクトに加わってランドローバーの霊柩車を用意しておられました。
国王の目に留まらないわけがない!ですよね。

しかも、お子らはお巡りさんに切符を切られています(もちろん効力はないみたいです笑)。
切符を切られてかなり神妙な面持ちのお兄ちゃん。
小さなランドローバーの登録番号は、WI44IAM(文字の感じから WILLIAM と読めます)。
シルバニアファミリーの車も ” LOV 3LY” = LOVELY とか “SM1 LEY” = SMILEY とかがついてます。

こういうちょっとしたユーモアが、いかにもイギリスらしくって。


彼女はきっと忘れられないだろう

BBC のキャスターが、一連の女王崩御の報道の締めくくりに言った言葉です。

Queen Elizabeth II has gone, but she will surely never be forgotten.
女王エリザベス2世は去ったが、彼女はきっと忘れられないだろう


https://youtu.be/V_gy9DFtw5U


報道などでご覧になった方も多いかと思いますが、貼ります。
儀式の力を信じていたという女王の葬儀。
綿密に立てられた計画には、女王の意思と希望が随所に組み込まれていたといいます。
旅立ってもなお、国の団結とその行く末を照らした女王。
首都ロンドンでの葬送はそれは厳粛かつ重厚なものでした。
隣り合う仲間と腕を組み、砲台に乗せられた女王の棺を引く海軍水兵や、バグパイパーズの列、
歴史絵巻を見るようですが、それは即ち参列する皆の忠誠が姿に現れているようで、遠い国から何か
引き締まる思いで見ていました。

一転、居城であったウィンザー城へ。
盛大な葬列なんですが、家へ帰るからなのか…どことなくプライベートな感じもしました。
人垣を過ぎ、ゲートをくぐると芝生を貫く1本の道。
その両脇には、帯状に切り花が敷き詰められていました。
すごくナチュラルで、ふんわりした…帰ってきた、そんな雰囲気を感じました。

お人柄が表れているような、これでゆっくり休めるのかな、そんな気持ちになりました。

ウィリアム皇太子の上2人のお子さんが葬列に参加したのも、非常に興味深かったです。
葬儀は長い時間に渡るので難しい判断だったと報道にありましたが、実は王位継承順位2位・3位で
あり、いろんな意味でとても価値のある参列だったのではと私は思います。
このような場面でどう立ち回るか、大人はその場でどうにか繕えても子供はそうはいきません。
普段からどのように女王と接し、ひいおばあちゃんをどのように理解していたていたかが、透けて
見えるようで、心を打たれました。
ご両親の教えだなぁ…と、子を持つ親として、素晴らしいと思いました。
特殊な環境 …いろいろあったろうし、今もあるだろうし、この先もまだまだあるんでしょうが…
それでも、このお子さま方とそのご両親が、ますます幸せなご家庭を育まれるように…
そんなことを思いながら、葬送を見ていました。
きっとひいおばあちゃんが守ってくれます。


余談。
ちょいとミーハーなのですが、軍服で列席している人が軒並み聖堂に入ると帽子を脱いでいるのに、
アン王女は軍帽を脱がなかったんですよね…
どうしてだろう…きっと理由があるはず。
(画像は Getty Images 他 より)

LONDON, ENGLAND – SEPTEMBER 19: Anne, Princess Royal, departs Westminster Abbey after the funeral service of Queen Elizabeth II on September 19, 2022 in London, England. Elizabeth Alexandra Mary Windsor was born in Bruton Street, Mayfair, London on 21 April 1926. She married Prince Philip in 1947 and ascended the throne of the United Kingdom and Commonwealth on 6 February 1952 after the death of her Father, King George VI. Queen Elizabeth II died at Balmoral Castle in Scotland on September 8, 2022, and is succeeded by her eldest son, King Charles III. (Photo by Christopher Furlong/Getty Images)

ちょっと調べたところ…
中世ヨーロッパのキリスト教の教会において、女性はヴェールか帽子で頭を覆うことが義務付けられて
いたことに由来する、という説があるようです。
同様に、食事を取る席でも女性は脱がなくてもよいとされていたそうです。
きっとこれだ〜 ❤︎
納得。
ここでいう帽子は、それこそ軍帽だったりファシネーター(装飾性の高い頭の装身具)の類ですよね。

でもファミレスとかで、帽子とらないでご飯食べてるのとか見ると引くわ笑

Platinum Jubilee

「イギリスのサプライヤーから、返信が全然来ないんだけど」

いつもなら、帰宅して夕食を済ませた後の時間は、時差のある国とのやりとりや伝票業務に充てて
います。
email ならすぐ返事が来るので、夜間(あちらの日中)は非常に塩梅がいいんです。
ところが木曜日(2022.6.2.) は、普段とまるで様子が違い誰からも何の音沙汰もなし。

私が BBC で Trooping the Colour の中継を見ていたら

あー、だからかぁ

そう、在位70周年 “Platinum Jubilee” を記念して祝日になってたんです。
例年 Trooping the Colour は6月の第2土曜日ですが、70年前の女王戴冠式が行われた6月2日に合わせ
行われ、週末まで記念行事が続きます。
“Trooping the Colour” は、イギリス歩兵連隊の伝統的なイベントで、同時に女王の公式誕生日を祝う
イベントでもあります。
有名なシーンは、ロイヤルファミリーがバッキンガム宮殿のバルコニーに勢揃いし、フライパスする
空軍機を見上げるフィナーレの場面。
ですが、その前に兵隊たちのパレードがあり、女王もかつては自ら騎馬で参加していました。
今年はチャールズ皇太子、アン王女(彼女大佐です!)、ウィリアム王子が騎馬で参列しています。
(以下、画像は TOWN&COUNTRY プラチナジュビリー特集ページより)

プラチナジュビリーを記念して馬車によるパレードも行われ、ウィリアム王子(ケンブリッジ公)の
3人の子ども達、揃ってパレードデビュー。
馬車に同乗しているのは、母であるキャサリン妃と継祖母のコーンウォール公爵夫人カミラ。

こちらはウェセックス公爵家の馬車。

左上、長女のレディールイーズは18歳、彼女がこの日かぶっていた帽子は15年くらい前に母上
(右下)が
かぶっていたもの。

親から子へ(小姑から嫁へ、もありますが)衣装が受け継がれてるの、よく見かけます。
ハイティーンになったプリンセスが公務に参加するようになる頃、袖を通しているのは大抵ママの服。

ケンブリッジキッズの中央、次男のルイ王子着用のセーラーカラーのトップスは、幼少の頃のパパが
着ていたものだったそうです。
我が家みたいな庶民の家でも、よそ行きの服数枚とか着物とか、あります。
娘が通った中学は制服がなかったんです。
式典とかの時に着る、制服に準ずる服は私が小6の時に着てた紺のブレザー。
母が保管してくれていました。

***
昨年、長く連れ添ったエジンバラ公を亡くし、やややつれたり体調を崩したりと体調に不安がある
のは否めませんが、96歳どうか益々お元気で!
弥栄。

女王が公務復帰

ブログが昨11月に飛んだので、改めて…
女房殿こと私、ロイヤルウォッチャーです笑

今の時代と王室との位置関係や、時代が変わっても変わらないものなど…
王室メンバーの言動、とても参考になるし考えさせられることがたくさんあります。
日本にも一番古いんじゃないかと言われる皇室がありますが…

さて。
英エリザベス女王がコロナウィルスに感染していたのをご存知ですか?
その少し前にはチャールズ皇太子が2度目の感染、静養していました。
御年 95歳。復帰後最初の面会者は、連邦王国の一 カナダのトルドー首相でした。
(画像はインターネットから)

トーンこそ落としてありますが、映り込む活けこみはきっとウクライナの国旗の色。