グレイスのチャームポイント

エンジン O/H 中のオーナー
エンジン O/H を予定しているオーナー

みぞれでも混じりそうなこの寒い旗日午前中に、お客様が2人 みえました。

目の前で整備や組み立てがほぼ全て見られることに、驚きと安心感を覚えるそうです。
よそのことは存じませんが、グレイスは自分のところでできない加工(主に手持ちの機械でカバー
できない大きさのもの)を除いて、目の前で存分にご覧頂けます。

グレイスのチャームポイントだと思っています。
作業スペースを通らないとミーティングスペースに行かれないのも、わざとそうしているんです。
気をつけないとお召し物が汚れますが、現場第一?というか我々が手を動かしている場所がグレイスに
とって一番大切な場所だからです。
そしてオーナーの方やこれから古い車に乗ろうと思っている方には、少しでもいいから作業を見て
頂きたいんです。

使い捨てのものが溢れる世の中にあって、ミニに代表される古い車は人の手が作っていた時代の
工業製品です。
しかも直して使うことが常識だった時代の設計なので、部品さえ入手できれば直して使い続けることが
できます。
(スペックや、何がくっついてるか…その辺りはオーナーが正直気にするところではありません)
プロである我々がオーナーの使い方や好みを聞いた上で、車の素性を最大限に引き出すべく組み
合わせを選び、1台1台手をかけます。
お任せいただけると、乗りやすく希望に沿うものが出来上がります。
ギヤの選択やキャブレータ、エキゾーストを選ぶにあたって変なこだわりにとらわれてしまうと、
かえってちぐはぐで乗りづらい車が出来上がります。
あまりにも車の利益にならないことは、我々が進言します。

見方によっては、産業遺産ともいえますよね。
日本の考え方は、静態保存。
道具ですから使えてナンボ、動いてナンボ。
どうせ動くなら、道具ですから役に立つように。