“RECONDITIONED”

MG Midget のドアロック。
ずーっとどこへ頼んでも、在庫なしで暗礁に乗り上げていましたが…

最後の望みで、某老舗におそるおそる(笑)尋ねてみたところ

「あるよー」

あっさり。
届いた部品にはこうありました。

“RECONDITIONED”

直訳すると『再調整』。
あるものをぜーんぶキレイにして組み直して出してる。
スゴいなぁ…
“RECONDITIONED” とある時は原則、古いものを差し出す(語弊があるけど)のがルール。
サプライヤーにはこちらの事情がわかっているので(f rom Japan)、ついでの時でいいと言われて
おりますが。

スゴいなぁ…
スゴいついでにもう1つ。

ヘッドレストを引っこ抜いて、穴を埋めるグロメット。
私が今乗ってるミニのシートにも、つけてもらいました。

あぁ土間が冷える

気温が上がったり下がったり。
ついていかれないよ。

動くと体は汗ばむような時も、肩から首にかけては妙に冷えちゃったり。
土間からしんしんと冷えて、足がつっちゃったり。

今日は、配線をひたすら作り直しています。
小雨が降ったり止んだり、冷え込む横浜です。

びっくりする乗り味

ラバーコーンを交換したオーナーさんが、メッセージを下さいました。

おかげさまでびっくりする
乗り味になりました

ですよね ^_^

びっくりを体験されたい方
最近毎日に刺激が足りない方(笑)
自分に何かご褒美をあげたい方
いつも頑張ってる Mini にご褒美をあげたい方

足廻りのリフレッシュは、『清々しい』体験です。
甦ります。
惚れ直します。
是非…

長い間

お疲れ様でした…

今更ココで言うまでもないことですが、ミニはゴムの塊で支えられています。
ミニのサスペンションの肝は、ゴムの塊なんです。
だからあの乗り味は実現します。
役を全うし、時間が経てばガチガチです。
大して乗っていなかったとしても、経年劣化でその性能には限りがあります。

ずっと平和に乗ってこられたのは、縁の下の力持ちのおかげ。
感謝して、交換して、「ラバーコーン供養」したっていいくらいです。
彼(ラバーコーン)は粛々と頑張っているんです。

なかなか手強かったよ

車検のタイミングで、ラバーコーン交換のご用命。
これは昨日の様子です。
…なかなか手強かったぞ。

もう終わったけどね。
きっとビックリするほど乗り味変わり(戻り)ます。
わぁ、こんなだったっけ…
車に手をかける = エンジン と考える人が多いのですが、どっこい。

足廻りを一新する
配線を交換する
キャブレータを乗り手の好みに合わせる

このあたりも、想像以上に『実感』できます。
例えば車検と一緒に作業すれば、重複する工賃は節約できますしね。
車検と車検の谷間、法定12か月点検もいいタイミングです。
古い車を長く保つには、早期発見 → 早期対処に限ります。
何度もココに書いてますが、

大難が小難、小難が無難

定期的に拝見してれば、おおごとにならずに済むかも…
車のためにも、オーナーの懐とっても、車を長く保つ秘訣です。
モダンカーはさっさと買い換えて欲しいのでそんなこと考慮されて設計されてませんが、
古い車はまだ物が豊かでなかった頃の設計ですから、直して長く使えるようにできてます。
よっぽどもサスティナブル(持続可能)ですよねー皆さん ♫

交換条件

これは週末の様子ですが、若者らからとある『提案』がありました。

エンジン下ろすから、配線やってください…

国内競技車の整備(Montre 2022 : 6月 以来デフが壊れたまま)をしようにも優先順位が…
そしてケロヨンことレースカーは、過去の整備において配線に重大な問題を抱えており…
ちょっとしたエアポケットで、一気に少し進みました。

華やかな中に感じた『寂寥感』

この週末は、サンマリノで “Rally Legend” が開催されていました。
もちろん立派なラリーなんですが、それ以上にショー的要素も強いラリーです。
土地柄、Lancia や Fiat のラリー車がどっさりエントリーしてて、私てきには目新しい…笑
夜、市街地の下のランナバウト(ロータリー式の交差点)を何周もする画像は、見たことがある方も
おられるのではないでしょうか(アレはリエゾンなのかしら…)

サンマリノ…2018年の10月にイタリアに行きながら訪れたことのある、馴染みのある場所。
世界最古の共和国であるサンマリノは、要塞国家なのでアクセスする道がどこも急勾配で曲がり
くねっています。

今年はラリー自体が20周年の記念大会、加えていろんなアニバーサリーイヤーらしく様々企画が
用意されていました。

Lancia 037 40周年
WRC 50周年
Lancia HF 1972 – 1992 ( High Fidelity : 高性能モデルにつけられた名称)
McRae Limited Edition(レストアされたインプレッサを父Jimmy McRaeが駆る、娘もイベント参加)

さらに…
先日のWRC Rally New Zealand で今年のチャンピオンが決定した Kalle Rovanperä と、彼の所属する
トヨタワークスチームの代表を務めている Jari-Matti Latvala が、揃ってセリカに乗るということが
10月6日だったかな…発表になって。

「お祭り騒ぎが更に加熱すること間違いなし…行きたいねぇ」

と娘と話していました。
エントリーリストを見て更にビックリ。
Markku AlenMiki・Biasion そしてそして、今年のWRC覇者のお父さん(Harri Rovanperä)まで!
えらいこっちゃ…
(これは Shakedown と金曜日の様子)

えらいこっちゃ…

でも。
60年代の車は Heritage というクラスに、Porsche 911 がたった1台!
70年代はパラパラは居ますけど…
Escort パラ、Alfa パラ、Lancia パラ、Autobianchi パラ、Fiat パラパラ…Opel Kadett 1台

今のラリーファンの憧れだった1990年代の車両が、今回あたりは超ホットな感じでした。
もう、60年代の車をきちんとできる人がどんどん減っちゃってる、ってことなのかな。
このイベントが特殊なのかと一瞬思ったけど、自分らが出てるイベントだって出走がヒストリックと
モダンカーとがミックスになっていったし…決してここに限った話ではなさそうです。

ちゃんと触れる人が、どんどん減ってるんだろうな…

「週末はクラブ主催のロードラリー」でした

ちょっと怒涛のようで、レポートできずにおりましたが…
台風の影響を考慮して延期した、今回のクラブ主催のロードラリー。
お天道様が我々に味方してフィニッシュまで遂に降られなかった!

仕切り直しだったので、残念ながらご都合の合わない方も居て台数が若干減りましたがまぁ仕方ない。
これもラリー笑

***
今回、店主は娘と TC のオフィシャル兼コンペティター。
女房殿こと私は、初挑戦のドライバーと組みます。
楽しさと奥の深さを伝える伝道師のつもりで乗るんですが…上手く伝わるといいけど。

夜明け前から移動、スタート地点へ向かう道すがら空が白んできました。
朝焼け…暮れる前に雨が降り出すと言ってますけどどうにかもってくれ…

スタートは、うちのクラブラリーではおなじみ『百目木(どうめき)公園』
参加車両の車検をして、ブリーフィングをして、701am 1分ごとにスタートです。

レギュラリティテストと呼ばれる、正確に走ることを求められるテスト区間をこなしながら、コマ図に
導かれてフィニッシュを目指します。
小さい頃から TC のオフィシャルをつとめてきた娘も、もう今月16歳…
海外/国内のステージラリーのサービスにおいて、チームの中で時間を管理する役目を担ってきたこと
もあり、板についてきたような。

さて。
今回はミニ率が高かったです。
レギュラリティテストは前述の通り、例えば

テスト区間 4km を 21.67km で走りなさい

というように、正確に走ることを求められるので、Cooper’S’(手前から2台目 Mk2)あたりは
かなり保って走るのはしんどいハズ。
ストレートカットのギヤノイズもうるさいでしょうし…
私は、初挑戦のドライバーとはいえ Mini 1000(一番手前)ですから、車的には有利でした。

ラリーは、その土地を楽しむのも醍醐味の一。
時分時のルートは、時間的にも食事処に恵まれず…フィニッシュ地点のカフェで多くの人が遅めの
ランチを頂きました。
(予め調べておいた10時半開店の蕎麦屋、11時に着いたら既に行列…マジかっ?!?! てことで断念笑)
森の中のカフェ『くるりパン』、お洒落な店内もいいんですが、テラス席もなかなか。
(春はキビしいかな…杉木立に囲まれてる…)

我々は店内のお席を選びました。

ドライバーさんと夫が注文した『カシミールドリア』これがまたなかなかでした。
夫は3年分の汗をかいたと言ってましたが、でも美味しかったそうです笑

暫定リザルトの発表があり、そこで流れ解散になりました。
程なくしてポツポツ…雨が降ってきました。
走ってる我々はいいんです…天気が崩れると外で計測するオフィシャルが大変です。
お天気もってホントに良かった!

***
今回のロードラリーは、これまで作ってきた経験者+初めてラリーのコース作成に携わる2人の、
計3人が作りました。
コース自体は過去に開催した、いわゆるクラブのストックを利用してはいますが、新しい道や
自然災害の影響で使用できない道、より良いロケーション等 かなりの改良が加えられています。
極めつけに、フィニッシュに予定していた場所が、10月はバラのシーズンだから予約不可、そこから
終盤のセクションを練り直さなければならなくなって。
いろいろあるねぇ…これもラリー笑
くるりパンも休日の予約はできなかったけど、結果オーライと言いますか。

このクラブロードラリーは、台数を12台までに限って組んでいます。
以前もココに書きましたがこのクラブラリーの趣旨は、競技者としてのスキルアップはもちろん、
コース設定から運営・事務局に至るまで皆の修練のために企画しています。
作り手が増えることも喜ばしいし、作ることで益々詳しくなるのも嬉しい。
目線が変わることで( 競技者 → オフィシャル )理解もより深まります。
来年は3戦くらいできたらいい、と淡い野望を抱くオフィシャル陣…

この日本では難しいことですが1人でもモータースポーツへの理解が深まるように、クラブの外にも
門戸を開いています。
クラブ員とそうでない方は、参加費に若干の差があり(2,000円)、発行する領収証には

臨時クラブ員証

と小さく記載しています。
つまり、参加費+その日限りのクラブ会費 という解釈。
些細なことですが、コース担当は時間を作って何度も試走を重ねて机上での作業もたんまり経て…
そんな人の手がいっぱいかかった、形に残らない催し。
そんな皆さんに敬意を払って、指先まで意識を届ける感覚で(笑)事務局は支度をしています。