出国 → 4年ぶり

チャールズ3世の戴冠式の翌日、店主と女房殿こと私は羽田空港からロンドンに向けて発ちました。
前日は首都高湾岸線が止まるほどの大風、聞けば翌日は首都高の入り口が閉鎖になるほどの大雨。
合間の日曜日に、出国しました。
昨年来の世界情勢の都合でフライトは約15時間、エラいところを飛んできました。
アラスカ→グリーンランド→アイスランド と通過し、スコットランドの方からアプローチ

その昔とは随分フライトの中身も違います。
クッションとブランケット、イヤホンの他はアメニティ的なものは一切なし。、
そもそも要らないと思ってたので…
機内情報誌もなし、おそらくは機内エンターテイメントでペーパーレスであるんでしょう。
(見てない)
薄手の雑誌が座席分、となればどれだけの重さか…
食後のお茶(紅茶、コーヒー、緑茶)もついに出てきませんでした。
コーヒーは1度、ビスケットと一緒にもらいに行きました。
これはもうここ10年ほどありませんでしたが、2回の機内食の間に出てくる軽食&アイスクリーム…
時代はどんどん変わっていきますね。

さて長旅の末2019年以来のロンドン。
いいお天気、気温は22度。
ヒースロー空港にも、戴冠式の余韻が溢れています。
うぅ…グッズとか買いたい…けど時間ないな、帰りまであるだろか?
レンタカーを受け取って、ひとまずパートナー Paul の拠点、Southport を目指します。

あわわ

車両を送ってひと安心。
5月のマン島ラリーです。

フライトも取ったし
ホテルも
フェリーも連絡した

6日の現地7pmに、エントリーがオープンになるよ

と、仲間から連絡が。
アイアイサー
(まだ手続きしてない)
そして昨日
別の仲間から

もうすぐいっぱいだよー!

えマジで?

大慌て
大急ぎ
エントリー
各種書類や安全装備の有効期限なども記入。
全日本とは気にするところが違います。

今日、送金も済ませました。
受理されるかな…

さぁ、先に行ってておくれ。

朝イチで保税倉庫へ競技車他、預けに行きました。
これは昨夕、自宅で撮ったものです。

既に提出した資料に基づいて税関手続きをしてもらい、バン詰め(コンテナに荷物を詰める作業)、
寄港しながらどんぶらこ、次に会うのは現地パートナー Paul のガレージです。

参考までにこれは2016年6月。

送り出したミニは4台、マン島には実に22台のミニが集まりました。
(この時ね、圧巻でした)

この2年後、このイベントのオーガナイザーがずっこけてイベントが開催できなくなり、見切りで
海運してる我々の競技車はあわれ上陸もせず(英税関を通らず)何もしないで戻ってきたり、
更にその2年後には、感染症による世界規模のパニックが起こり経済も交流も停滞したり、
その最中でいろんな人の人生が思わぬ方向へ向かったり。

4台保税に収まった写真を撮ったあの瞬間に、誰が想像できたでしょう。
つまり、どの瞬間も『分岐点』。
あのとき同じ場所にいても、あっという間にあっちとこっち。
でも…だからかな、人生は面白い。

そして今、#9741 は再始動。
誕生と臨終、どちらが近いと言われればどう逆立ちしても臨終。
限られた時間のうち、パンデミックに3年持って行かれたのは、かえすがえすも恨めしい。
でもそれは誰の上にも等しく起きたこと。

#9741 とグレイス店主は、再始動します。

明日預けます

明日、乙仲さんの保税倉庫に競技車を預けます。
経由地を経て2か月弱でイギリスへ到着、現地パートナー Paul が受け取ってくれます。
マッドフラップがだいぶヘロヘロになったので、取り替えました。

それと、トリップメーターの補正を。
あちらは km でなく mile で距離が表示されます。
この車が最後に海外競技に出たのは 2019年ベルギー。
ベルギーの速度表記は km です。
イギリスは mile なので、それに合わせます。

1mile = 1.6km です。
ココに座るのはずいぶん久しぶりです…
ギヤ比とタイヤを記録、km の補正値も念のため控えて、セットし直しました。
Mk1 のドアポケット…国内で走らせているのは Rover Mini ですから、こんな巨大なドアポケットは
なく、仕事道具(笑)のはいったカバンは狭い足元に押し込んで暴れないようにしています。
Mk1 のドアポケットは、今でいうサイドインパクトビームの役を果たしているんです。
1950年代の設計で、横からの衝突に備える…そういう考え方をしていたんですね。

話がそれましたが補正は終了、脳ミソはイギリス仕様に笑

あぁ、Safety Equipments

エンジンの慣らしを何度かに分けてする計画で、それ以外を合間で進めています。
ベルギーの前後で交換したものが、もう期限…
バケットシートは期限切れ

HANS(Head and Neck Support:重たい頭を万一の衝撃から守る安全装備)があたる部位は細く
なってる新しいタイプを買って調子良かったのに

ホイぎりぎり今年まで〜やれやれ。

でも、仕方ない。
装備の進化は日進月歩、目をみはるものがあります。
シートは後継モデルを今回装着しますが、1.5kg の軽量化。
このサイズで1.5kg ってすごい企業努力です、
1.5kg 太るのは簡単、痩せるのは大変…

ねーちょっと座ってみてよ。肩ベルトの具合をみたい。
女房殿に声をかけます。

「え、あたし太ったかな??」

違うでしょ新品なんだからクッション材が全くへたれてないんだよ!
…焦ってましたよ笑

English Breakfast

今年の5月に向けて、Mk1 の整備を進めていますが何せ随分長いこと放置したので…
だいぶすねてる。
何とかして間に合わせないと。

***
2019年を最後にイギリスは行ってないので、イギリスメシもとんとご無沙汰。
でも最近は、市場でマッシュルームを大袋で買うことがあり、朝の食卓が楽しい。
本場はまるでディナーのようなボリュームですが、

卵、今日は “Sunny-side up”(目玉焼き:卵黄を日の出に見立ててこう呼ぶ)
ベーコンペラーン
ソテーしたマッシュルームコロコロ
写ってないけど、焼きすぎ!の一歩手前のトースト
ミルクティー

これだけでも雰囲気はそこそこ、日本人の胃袋には量的にはこれでたくさん。

ソーセージとか
ハッシュブラウンとか
焼きトマトとか
ベイクドビーンズとか

あぁ…
これは2016年、渡英して一夜明けての朝食。
(これはだいぶ控えめ)

もうちょっとさかのぼって、これは2013年。

何年ぶりかな、English Breakfast 。
今年は都合で突貫/弾丸の旅程。
食べられるかな…
島の定宿の朝食は、焼きたてのクロワッサンが美味しいコンチネンタル(略式)なんだな…

華やかな中に感じた『寂寥感』

この週末は、サンマリノで “Rally Legend” が開催されていました。
もちろん立派なラリーなんですが、それ以上にショー的要素も強いラリーです。
土地柄、Lancia や Fiat のラリー車がどっさりエントリーしてて、私てきには目新しい…笑
夜、市街地の下のランナバウト(ロータリー式の交差点)を何周もする画像は、見たことがある方も
おられるのではないでしょうか(アレはリエゾンなのかしら…)

サンマリノ…2018年の10月にイタリアに行きながら訪れたことのある、馴染みのある場所。
世界最古の共和国であるサンマリノは、要塞国家なのでアクセスする道がどこも急勾配で曲がり
くねっています。

今年はラリー自体が20周年の記念大会、加えていろんなアニバーサリーイヤーらしく様々企画が
用意されていました。

Lancia 037 40周年
WRC 50周年
Lancia HF 1972 – 1992 ( High Fidelity : 高性能モデルにつけられた名称)
McRae Limited Edition(レストアされたインプレッサを父Jimmy McRaeが駆る、娘もイベント参加)

さらに…
先日のWRC Rally New Zealand で今年のチャンピオンが決定した Kalle Rovanperä と、彼の所属する
トヨタワークスチームの代表を務めている Jari-Matti Latvala が、揃ってセリカに乗るということが
10月6日だったかな…発表になって。

「お祭り騒ぎが更に加熱すること間違いなし…行きたいねぇ」

と娘と話していました。
エントリーリストを見て更にビックリ。
Markku AlenMiki・Biasion そしてそして、今年のWRC覇者のお父さん(Harri Rovanperä)まで!
えらいこっちゃ…
(これは Shakedown と金曜日の様子)

えらいこっちゃ…

でも。
60年代の車は Heritage というクラスに、Porsche 911 がたった1台!
70年代はパラパラは居ますけど…
Escort パラ、Alfa パラ、Lancia パラ、Autobianchi パラ、Fiat パラパラ…Opel Kadett 1台

今のラリーファンの憧れだった1990年代の車両が、今回あたりは超ホットな感じでした。
もう、60年代の車をきちんとできる人がどんどん減っちゃってる、ってことなのかな。
このイベントが特殊なのかと一瞬思ったけど、自分らが出てるイベントだって出走がヒストリックと
モダンカーとがミックスになっていったし…決してここに限った話ではなさそうです。

ちゃんと触れる人が、どんどん減ってるんだろうな…

Recce 中です(彼の島)

Manx Rally 2022 この週末は絶賛レッキ(試走)中です。
…行きたかったけど、もちろん行ってません笑

ステージは?アイテナリー(日程)は?
Rally-Maps.com に詳しいので、是非チェックしてみてください。
島へ行ったことのある人なら、Google Map(Street View)と合せて追うことで、もれなく
楽しめます。

まったく、恨めしいので1989年の夫の初ラリーだった Manx Rally の資料を引っ張り出して。
SS42 本ですよ…今の感覚では考えられない(今年はたったの14本)。
まぁ3日みっちり、と1日半ではだいぶボリュームが違うのもわかるんですが、それにしても
スケールが違う。
1989年のアイテナリー(日程表)を見ると、サービス – サービス間はステージ6〜8本あるし、
2日目はお約束のナイトステージに加え、名物の市街地コース(キャッスルタウン:お城の前が
ステージ)もありました。

1989年にも、今年使うステージの名前が付いているところを見つけました。
Curraghs 今年は 14.12km で設定されているようです。
私はスタートが違う位置でしたが、逆走で何度か走ったことがあります。

北側はペラーンとした印象ですが、ほどほど高低差もあります。
首都のダグラスからは離れているので割と何もない寂しい地域、いくつもステージがあります。

下の写真は、上の地図(1989年のステージマップです)の『緑の丸』で記した地点。
2014年に撮ったものですが、 “S”(Start)と記された棒切れが、何とも雑…笑。
2つのステージ( Close Taggart / Ballateare )のスタート地点になっていました。
中央線より左が Close Taggart 、右が Ballateare のコースで、すぐ先がジャンクション(交差点、
ここでは逆ト字路)になっていて、1分毎にスタートする車両がすぐに左折と直進とに別れていく
という仕掛け。

あぁ懐かしい。
当時はペースノートを購入していましたが、今の力量で自分らで自分らのノートを作ってみたとして、
どんな感じになるだろう。
どんな走りになるだろう。

今年は巨匠(と勝手に呼んでる Peter Horsburgh さん)もエントリーしてるのよね。
地元の Stephen Higgins さんもミニでエントリーしてるのよね。
行きたかったなぁ…

女王が公務復帰

ブログが昨11月に飛んだので、改めて…
女房殿こと私、ロイヤルウォッチャーです笑

今の時代と王室との位置関係や、時代が変わっても変わらないものなど…
王室メンバーの言動、とても参考になるし考えさせられることがたくさんあります。
日本にも一番古いんじゃないかと言われる皇室がありますが…

さて。
英エリザベス女王がコロナウィルスに感染していたのをご存知ですか?
その少し前にはチャールズ皇太子が2度目の感染、静養していました。
御年 95歳。復帰後最初の面会者は、連邦王国の一 カナダのトルドー首相でした。
(画像はインターネットから)

トーンこそ落としてありますが、映り込む活けこみはきっとウクライナの国旗の色。