伝えたい日本のいいもの

マン島へ毎年のように通ってラリーに参戦していますが、熱意だけで6,000マイル先の様々な事象や問題は乗り越えられません。
現地で動いてくれる人がいて初めて、我々のラリーは成り立っています。
さも、何事もなかったかのように円滑に。

企業の担当者であることもありますが、その多くは「ご厚意」に因るところが大きく…
そのご厚意に報いる一番は兎にも角にもラリーを安全に楽しんで走り切ることなのですが、何かお礼を何か何か…
全然釣り合わないんですけど。

箱根の寄木細工です。
無垢材の天然の色が規則的に組まれて何とも美しいです。
お茶をガブガブ飲むイギリス人が好んで使うコースター。
ある意味消耗品、遠方の工芸品があってもいい。

ということで、2枚をセットにして手漉き和紙で包んで水引をリボンがわりに。
英語のインストラクション(お店でくれた!)を同包しています。
上下折ったところへもう一方を入れ込んでるので、テープなどは使っていません。
手漉き和紙なので厚みがあり繊維が立ってるので、滑りも悪くテープを使わずともいい具合に形になりました。

和紙も水引も家にあったものを使っています。
この水引、いつから手元にあるんだろう…
自画自賛ですが、我ながらまぁそのへんにあるものでほどよい塩梅のラッピングができたもんです。
和のものは、ものの大小に関わらずあちらで大層喜ばれます。
西洋のそれとは趣がだいぶ違いますから新鮮に映るのと、感性の違いが随所に見て取れるのでしょう。
ちょっとした包みも、和テイストっていうのかな…非常に喜ばれます。
自分では元に戻せないから、開けて中身を見せてくれ!そして再び包んでおいてくれ!ってよく頼まれます。
(再び包んだら、出せないじゃないの笑)

ラッピングは小さい頃から好きで、中学生にしてラッピングの本を購入していました。
輸入車ディーラーで働いた後、百貨店に2年と少し居たので

京都のお店から琥珀糖を取り寄せてあるので(4月3日到着)、これに添えて感謝を伝えるつもりです。

寒の戻りや ひなまつり

週末の暖かさがウソのよう…三河地方から昨夜帰宅して、明けて今日はみぞれまじりの冷たい雨。
暖かい週末、ラリー三河湾に参戦してきました。
クラスは “ヒストリック”。
Porsche , Riley Elf や Ford Escort、セリカやパブリカ…ココのラリーは比較的ヒストリックが
台数揃うので、後ろの方も賑わいがあります。

遠征中はそれどころではなくて、投稿できませんでしたがこれからわーっと報告しますのでしばし
お待ち下さいませ。
YouTube での LIVE 配信されたので、チャンネルのリンクを貼っておきます。

RALLY 三河湾 2025 LIVE

***
今日は上巳の節句。
我が家には若き乙女が2名おりますので…
ささやかですがひなまつり。

そして本日、何と乙女①が、念願の運転免許取得!(準中型)
最短予約が遠征翌日で、あんまり現地で勉強できず不安を漏らし続けていましたが…
ウジウジし続ける乙女①に、
「私も含めてそこらのババァだって免許持ってるんだから」
と、励まし続けました笑

乙女②はまだ生もの NG につき、乙女①にだけ好物のサーモンの刺身を付けました。
乙女②には、好物の海老をつけてあげればよかったけど買うの忘れました。
女の子のお節句だし手毬麩も使おうと思ってたのに…これまた忘れました。

小ぶりですが国産の蛤で旨味たっぷりのお吸い物。
三つ葉でもよかったのですが、九条ねぎを見かけたのでザクザク切って甘ぁいおねぎを彩りに。
バーナーで炙った焼き豆腐を薄切りにしてしのばせてあります。
かじきを西京味噌に漬けて出かけたので、それを焼きました。

遠征中の食生活は不規則必至なので、胃袋に優しい夕餉となりました。

やっぱり着物はいいなぁ

娘の同級生のママが、着付けのお稽古に見えました。
稽古といっても、別に私は着付師でも何でもなく…笑
一緒に着ましょう、くらいの感覚です。
数年前には、『お子の中学の卒業式に和装で列席』を目標に、月イチで稽古した頃もありました。
今度は高校の卒業式。
ちょっと億劫になっていて、どうしようか悩む…
なんて言っていたので、1度稽古をしたらと勧めました。

ふくよかな彼女は帯の長さなど、いつもすんなりとはいかず難儀するのでその辺りを一緒に悩んで
欲しい、そういうことなのです。
散々稽古はしたので、時間はまだまだかかかるものの自分で着られるようになりました。
よかったよかった。

私は着物でお出迎え、彼女に合わせ都度解いては傍に居て、同時進行で見せながら稽古します。
松阪木綿の着物に夫の長姉(一昨年他界)の形見の名古屋帯、金茶の絞りの帯揚げ(こちらは夫の母の
和箪笥にあったもの)に市松の帯締め。
古いものとモダンなものとで、結構好みの取り合わせとなりました。

昼を挟んでみっちり。

昼は簡単に…
– 塩した鰤とネギで炊き込みご飯
– 豚汁
– 大根餅
– 白身魚(鱈・鮭)2種のグラタン(前日の夕飯の残り)
– スティックに切ったきゅうりを、出したばかりの手前味噌で

彼女が今回卒業式で締めようと思っている帯は、これも夫の長姉の残したもの。
四君子(蘭・竹・菊・梅)+牡丹が配された、二重太鼓で締める錦織の格調の高い帯。
私は既に手持ちがあったので、尋ねたところ譲り受けてくれることに。
いよいよ出番、利休白茶(かなー薄いベージュ)の鮫小紋と合わせます。

いやぁ、着物はいいなぁ。
ちょっと4月くらいまではせわしいので、それを過ぎたら着物を着て出かけたいなぁ。

こんなに薄着だけど

もう11月。
クリスマスカードの支度を始めています。

千代紙をクリスマスプレゼントに見立てて、並べました。
あちらの文化に日本のテイストを加えてみましたがどうでしょう…
数はありますが別に難しいことはありません 🎵

開くとメッセージを書けるように1枚紙をかましてあって、そこにはワンポイントにオーナメントを
水彩で描く予定。
並行して、お賀状に使うハガキも作らなきゃ。
お賀状のやり取りを今後やめますっていうメールを、この数年で受け取ることが増えました。

グレイスは、お世話になっている方にはお賀状を引き続き送ります。
(店主が代替わりとかしたらわかんないけどね)

紫蘇の実その後

丸々一晩水にさらしてあくを抜きました。
よーく水気を切って、夕方いよいよ漬けました。

紫蘇の緑が留まる塩漬けと、甘味噌とを作ってみました。
おむすびやお茶漬け、冷奴なんかにゼーったい美味しいっ!
楽しみです…

2〜3日で食べごろだそうです。
週が明けたらもう1回摘もうかな。

週末は全日本ラリー参戦のため、不在にします。

やだウソ…

明日12日は、お取引先様の慶事に列席する都合で臨時休業とさせていただきます。

祝儀袋は手持ちのものでイケそうです。
奉書紙なのかな、亀甲の地紋が賑々しいちょっとモダンなもの。
若い2人の門出だし、ぴったり。

表書きは娘に頼みます。
(一応臨書の初等師範を持ってます)
紙を差し込めば、あとは名前を書くだけ…

ちょっと待った なんか 軽〜い なんだろこの雰囲気(フォント)…

ってことで、こうなりました。
(一緒に写っているのが、モヤモヤしたフォントです…)

ご祝儀はやっぱりこれくらいの迫力があった方がいいと思うんですよね…
ぐっと締まった気がします…自画自賛。
あ…自分で書いていないのでなんとも言えませんがでもとっても満足!

ちょっとした文化のやりとり

仕事で、競技で、海外へ行く時は楚々とした手土産を持参します。
あちらには、旅先などの味覚などを身の回りの人に持ち帰る…いわゆる「お土産」の文化はないように
見受けられます。
逆に、人にもよりますが人に贈り物をする習慣は盛ん…と言ったらいいのかな。
久しぶりに会うあちらの友が、自分の地元のお菓子とかグッズとかをわんさかもたせてくれたりする…

我々フライトで帰るので、荷物をあんまり増やしたくないんだが…

と思いながらも、こんな風に思ってくれる友がこんな遠いところにいて嬉しいなぁ、と思ったり。

我々も負けじと?一緒にラリーで走ってる面々や関係者向けに、手土産を持参します。
どっさりは相手も困惑するので、楚々としたものを。
一応、どんなものなのかを英語で簡単に記したものを添えて持参します。
粗品 = ‘small gift’ とかね。
意味がわかったら楽しみも倍増すると思うのです…逆の立場だったら、当然知りたいですよね!
日本の「包み」も、あちらの方々に好評です。
ラッピングにはかなり気持ちを入れる方なので、私の包みは大いに喜ばれます。
千代紙や和紙、水引などを使います。
水引が紙でできていることを伝えると、みな魂消ています笑

グレイスの30周年(2016)の年には、節目を記念して作った娘が描いたミニをデザインに取り入れた
手ぬぐいを、配りました。
去年は干菓子を
2015年だったかな…大願成就の縁起物 だるま を持って行ったことがありました。
(だいぶかさばりました笑)

願掛けをしながら片目を入れて、見事成就したらもう片方も入れるならわしを紙片で伝えたところ…
完走祈願をして、見事完走したドライバーからこの写真が笑

待ってました!ヒトの目 笑
一般的に、まんまるの目を筆でぼってり書くことは伝えていなかったので、誰かどんな風に目を
入れたか、画像をくれないかなーと思ってたら!
期待を裏切らず、ヒトの目!
サイコーすぎます。

さて。
今年は?


手摺り型染めの絵柄がなんとも愛らしい、手のひらに乗る小箱。
中身は金平糖です。
15コ、絵柄は全部違うものにしました。
サイコーでしょ?

久々に稽古?

着物を引っ張り出して、帯と小物の取り合わせなど試してみました。
正直、車中心の私の暮らしに和装は合いません。
ですから、普段から着ることはせず「何かの折」に袖を通します。

冠婚葬祭とか
入学/卒業の式典とか
レセプションとか

着付けを独学で(先生はYouTube)身につけたのは、そうした場面で自分で支度ができるように
なりたかったから。
子供の式典、お呼ばれした結婚式、嫁した家の家長の法要…着物で臨んできました。
自分で買った着物はあまりないのですが、母や叔母があつらえてくれたもの、叔母やその友人から
譲り受けたもの、喪服は袷(あわせ)/ 夏物(絽) どちらも父方の祖母のものを直してきています。
娘にも、和装に対して少なくとも私くらいの感覚を身につけて欲しいと思って都度、目の前で見せて
います。
暮れの、内輪で集まるパーティーには着て行ってます。

5月にマン島へ渡って、ラリーに出ます。
ラリーが終わった日の夜、表彰式がある予定。
昨年出ましたが、マーシャルに感謝しながら皆で検討を称え合う、とても和やかな会でした。

(クラス3位になったので。H1クラスの面々と。)

着物、着ていこうと思って。

温かく迎えてくれる島の人、運営サイドの方々に敬意を表す意味でも。
あちらの方はアイデンティティを重んじます。
日本人はどこか、アイデンティティを大事にするその感情をカッコ悪いと思ってるのか、はたまた
日本人であることが恥ずかしいのか、軽んじる…というか気にしない人が多すぎます。
家庭レベルで教えないのか、なんだかよく知りませんが…
学校でも、最低限の作法とか教えるべきだと思うんですよね。
うっかり「変なの」を教えられても困っちゃいますが…
『胃袋に手を当てるお辞儀』とか…笑
日本のお辞儀は、両の手が自然に前に滑ります。


去年あちらへ行った時、ちょうど八重桜が満開だったので小桜の小紋にしようかなーと思って。
地色が黒、夜だし桜夜っぽくていいかな。



お雛様を出しました

去年はサボってしまったけど、今年はお雛様を出しました。
孫の初節句ですから ❤︎

我が家のお雛様は「左上右下」。
日本の伝統的なしきたりに則って飾っています。
「左上右下」については、過去にココで詳しく書きましたので、気になる方はそちらをご覧下さい。

昨秋の高山遠征(全日本ハイランドマスターズ)の折に、娘が街を
散策する途中で買い求めたうさぎのお人形(孫は卯年)。
オルゴールが仕込んであって、「さくら さくら」を奏でます。

これは娘の親王飾り。
同じようなものたくさん要りませんから、貝合わせを買い求めました。
『有職薬玉の貝合わせ』
右近の橘、左近の桜を薬玉で表現したものです。


孫の初節句…実は遠征中(ラリー三河湾から帰ってくる日笑)
我が家の姫らしくて、いいんじゃない?

ラリー三河湾 新しいイベントです。
3/1 ・ 2 は、店主不在となりますのでご予約以外は対応が難しくなります。
相済みませんが、予めご了承下さい。

なお3日は、臨時休業とさせていただきます。

冬至


今日は冬至です。
ってことはもうすぐ1年が終わります。
無事終わりそうであることに…感謝。

実は毎日、私には「小さな感謝」をする瞬間があります。
店から家へ戻り、夕餉の支度を始める前にお風呂の栓をして蓋をします。
ありがたいことに、拙宅のお風呂は遠隔操作でお湯張りができるので。
何故だかわかりませんが、毎日のこの小さな行事が私を

「今日も1日無事で過ごせたありがと」

って気持ちにさせます。


一昨日、柚子をたくさんいただきました。

まず少ないママ友(とはいうものの、学年は違うし町内も違う)からの頂き物。
養護学校に通う彼女のお子さんが、意中のところへ就職が内定した!という嬉しい報告つき。
「じゃあ、お赤飯だ!」
ついぞ作ってないなぁいつ振りだろう…なんて言っていたので、昨夕お届けにあがりました。
我が家はお赤飯大好き、ささげ常備してますからいつでも作れます笑
お祝いですからね、それっぽく半紙で飾りました。

頂き物のお菓子の箱をリユース、どっさり詰めて(5人家族)黒ごまもたっぷり振りました。
炊くときにうっすら塩味を効かせる方法もあるようですが、ウチでは食べるときにお好みで。
南天をあしらうのは、我が家のお約束。


頂いたゆずは、これからどうしてやろうか…
柚子湯に入るのは当然として、いろいろとウズウズしますが昨晩は…
前日から大根を米のとぎ汁で茹でて下ごしらえをしていたので、ぶり大根のあしらいに使いました。
うまくいった!美味 ❤︎
我が家のぶり大根は、湯引きではなくたたき(炙る)にします。
表面を処理するので旨味も逃げず、バーナーでさっと炙っているので香りもいいんです。
「あら」と札がついて売っているパックも使って、小さめの切り身でどっさり作りました。

もちろんお赤飯もお相伴しました。
お祝い事に触れるのは、こちらまで嬉しくなりますね。
実家の母に話したら、彼女まで嬉しくなったと言ってました。
お祝いのお裾分け、幸せをお相伴。

ごちそうさまでした。