そうだお墓行こう2022夏③

昨夕、無事帰宅しました。
前日と同じ朝食を頂き 830am には金沢を出立、昼食をとったのは関越の上里。
ほぼ渋滞もなく、夫の兄がお世話になっている施設へ墓参の報告も済ませ、一緒に行った
義姉を独りで住まう巣鴨の自宅へ送って…陽の高いうちに帰宅。
娘は帰宅してから、習字のお稽古へ行く余裕がありました。
(夏休み、彼女なりに忙しく…火曜日の稽古日に行かれないと調整が結構大変 笑)

正直、88歳の彼女を伴っての 1,000km を超える車での移動は、匙加減に神経を使いました。
年齢もさることながら彼女実は、年齢を考慮してのマイルドな抗がん治療中…
いつもなら、金沢の名所/隠れた名所を訪ねたりしますが、今回はお預け。
予想通りホテルの部屋に居ることの多い、いつもとは違う墓参の旅となりました。
部屋は義姉も同室の4人部屋。
部屋に居る時間が長いことを想定して、ホテルは選びました。
いつもの弾丸ツアーのような手狭なビジネスホテルの部屋にしなくてよかった…

昨年高齢にもかかわらず胃がんの手術をした都合で、少しずつでないと食べられない。
理解しているとはいえ、始終一緒にいるわけでないのと、元々の性格というか性分というか。
その辺+世代の感覚も作用するから、なんともこちらが推し量るのも難しくて。
私あたりは、あまり食にこだわりがないので、ちょっとした空腹を満たすならバランスにも優れた
カロリーメイトを、と思うのですが…買っておいたけど開けた形跡はなかったな。
夫はそこまで気にしなくていい、と言いますがそれこそ性分でして…なるべく不穏になったり
不自由に思ったりしないで過ごせたらいい、と思っちゃう。
本調子でない中、自分でコントロールしきれない遠方への旅をしてるんだから…せめて。

同行する我々に、お土産を買え買えと焚きつけ…それも多分性分ですね。
自分らへのお土産は「葛であんみつ」ってのを買ってきました。

ウチの法人に使ってる「宝達」は、能登で一番高い山 宝達山から頂きました。
娘が4年生の時に、我が家にゆかりのある土地を夏の自由研究で調べたのですが、その時に調べた中に
宝達葛 がありました。
確かここにも、かいつまんで書いた気がしますが飛んじゃったので…

宝達山は中世末期から金鉱山で、土地の経済・労働力を担っていました。
過酷な労働環境、冬の厳しい寒さと夏の蒸し暑さ、携わる技術者達の健康管理に役立てる為に
自生の葛根を掘って、漢方薬として使うようになったのが始まり。
のち金が採れなくなってからは、葛を産業にしようと盛り上がります。
今は生産農家も高齢者ばかりが数えるほど、ですが行政も宝達葛の生産を遺産として残す活動を
しているようです。
ミネラル豊富な宝達山の伏流水で作るから、宝達葛のなめらかな舌触りになるんだとか。

遠く離れたゆかりの土地の味わいで、帰宅後ひと息。
気軽に身軽に行くのとは違って、いろんなことを考えた2022年夏の墓参りでした。