本大会は夕方、Leg 切れがあります。
日中3時間ほど走ってひと区切り、夕暮れを待って(といっても日没は910pm頃)ナイトステージが
用意されています。
3年ぶりの海外ラリー。
当たり前のことですが、英語で表示されるいろんな情報にドギマギ、ナショナルルールにハラハラ
しながら手探りで、でも時間は刻々と進んでいきます。
2019年にベルギーに遠征した時、スマートフォンに入れるよう指示されたアプリがありました。
“Sportity”
公式通知等そこに公示され、ラリーの HQ(本部)に掲示板がなくておったまげたことを思い出しましたが、今回もこのアプリに情報が飛んでくるだけでなく、ロードブックも発行されたら
アプリから閲覧することができたりと、随分とラリーの情報伝達の方法が進化していました。
このアプリはどうやら、欧州のラリーではポピュラーみたいです。
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まずは Shakedown 。
全日本とは違うスピード域、それと島特有の道…走らせてもらえるのは1度きりですが噛みしめて
走ります。
前述の通り、この島のステージのペースノートを初めて作ったので、その感触も確かめます。
ちなみに Shakedown で走るステージは SS5 のショート版(手前でフィニッシュ)なので、
SS5 Keristal の練習にもなります。
ここは Marine Drive と呼ばれた名物コースで、かつてはスタートが石のゲートからでした。
その昔はトラムが走っていたんですよ!(画像はインターネットから)
首都ダグラスから南へ続く海岸沿いの断崖に作られた、海を一望できる見晴らしのいい道です。
まずまずの好感触で走ってサービスに戻り、キャブレータを少々調整…いよいよ本番です。
140台(出走は138台)が1分毎にスタート、つまりラリーの開始地点(TTグランドスタンド)から
出て行くだけで2時間以上かかるんです。
島の国内格式のイベントはいえ、久々の大きいイベントに気持ちも高ぶります。
131号車でしたからトップから遅れること2時間と少し、我々のラリーが始まりました。
SS1 / 2 は、島の南を西から東へ走る短いステージ、途中には普段の制限速度 10 マイル(16km/h)
の磯づたいの道を全開で走ります笑
かつては、古(いにしえ)の首都キャッスルタウンのタウンステージの後半がココの逆走、我々は
反対側から走った経験があります。(画像は Gogle Map のストリートビュー)
いよいよスタート!あれ…4,500回転以上吹け上がらない…
10マイル制限に入るまでの道はいわゆる島の幹線道路(A ロード)なので、サーキットよろしく
ペースノートに導かれながらスピードを伸ばしたいところ、ですが…吹けない。
無理してムチをくれたところでかえってエンジンにダメージを与えます。
(ドライバーにはもう、何が原因かわかっていたようです)
ですので、もう仕方ない流して走っていました。
これは SS1 のリザルトですが、”H1″クラスのケツっぺた。
SS2 も同様、SS3 は巨匠こと Peter さんが in Ditch(土手に乗り上げ溝にハマってた)で抜けるのに
時間がかかったため。
このままじゃ6年ぶりだってぇのに、結果はおろか車をぶっ壊すことにもなりかねない。
車をさっさと停めて策を講じればいいのですが、マン島のラリーはとにかく移動区間(リエゾン)の
時間がギリッギリ!
しかも、リエゾンで給油もしなきゃならない。
今回ローカルルールで、各セクション毎にペナルティフリーの15分が各コンペティターに与えられる
って書いてあったけど…ホントか?給油で使い切っちゃうんじゃないのか?
SS3 までステージを流して走っていたのには、途中で停まって直せない…こういう事情がありました。
さぁ直せるか、時間は足りるのか…
“Leg1” その2へつづく