本大会は夕方、Leg 切れがあります。
日中3時間ほど走ってひと区切り、夕暮れを待って(といっても日没は910pm頃)ナイトステージが
用意されています。
3年ぶりの海外ラリー。
当たり前のことですが、英語で表示されるいろんな情報にドギマギ、ナショナルルールにハラハラ
しながら手探りで、でも時間は刻々と進んでいきます。
2019年にベルギーに遠征した時、スマートフォンに入れるよう指示されたアプリがありました。
![](http://garage-grace.jp/wp-content/uploads/2023/05/20230523_1-1.jpg)
“Sportity”
公式通知等そこに公示され、ラリーの HQ(本部)に掲示板がなくておったまげたことを思い出しましたが、今回もこのアプリに情報が飛んでくるだけでなく、ロードブックも発行されたら
アプリから閲覧することができたりと、随分とラリーの情報伝達の方法が進化していました。
このアプリはどうやら、欧州のラリーではポピュラーみたいです。
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まずは Shakedown 。
全日本とは違うスピード域、それと島特有の道…走らせてもらえるのは1度きりですが噛みしめて
走ります。
前述の通り、この島のステージのペースノートを初めて作ったので、その感触も確かめます。
ちなみに Shakedown で走るステージは SS5 のショート版(手前でフィニッシュ)なので、
SS5 Keristal の練習にもなります。
ここは Marine Drive と呼ばれた名物コースで、かつてはスタートが石のゲートからでした。
![](http://garage-grace.jp/wp-content/uploads/2023/05/20230523_2.jpg)
その昔はトラムが走っていたんですよ!(画像はインターネットから)
![](http://garage-grace.jp/wp-content/uploads/2023/05/20230523_6.jpg)
首都ダグラスから南へ続く海岸沿いの断崖に作られた、海を一望できる見晴らしのいい道です。
まずまずの好感触で走ってサービスに戻り、キャブレータを少々調整…いよいよ本番です。
140台(出走は138台)が1分毎にスタート、つまりラリーの開始地点(TTグランドスタンド)から
出て行くだけで2時間以上かかるんです。
島の国内格式のイベントはいえ、久々の大きいイベントに気持ちも高ぶります。
131号車でしたからトップから遅れること2時間と少し、我々のラリーが始まりました。
SS1 / 2 は、島の南を西から東へ走る短いステージ、途中には普段の制限速度 10 マイル(16km/h)
の磯づたいの道を全開で走ります笑
かつては、古(いにしえ)の首都キャッスルタウンのタウンステージの後半がココの逆走、我々は
反対側から走った経験があります。(画像は Gogle Map のストリートビュー)
![](http://garage-grace.jp/wp-content/uploads/2023/05/20230523_7.png)
いよいよスタート!あれ…4,500回転以上吹け上がらない…
10マイル制限に入るまでの道はいわゆる島の幹線道路(A ロード)なので、サーキットよろしく
ペースノートに導かれながらスピードを伸ばしたいところ、ですが…吹けない。
無理してムチをくれたところでかえってエンジンにダメージを与えます。
(ドライバーにはもう、何が原因かわかっていたようです)
ですので、もう仕方ない流して走っていました。
これは SS1 のリザルトですが、”H1″クラスのケツっぺた。
SS2 も同様、SS3 は巨匠こと Peter さんが in Ditch(土手に乗り上げ溝にハマってた)で抜けるのに
時間がかかったため。
このままじゃ6年ぶりだってぇのに、結果はおろか車をぶっ壊すことにもなりかねない。
車をさっさと停めて策を講じればいいのですが、マン島のラリーはとにかく移動区間(リエゾン)の
時間がギリッギリ!
しかも、リエゾンで給油もしなきゃならない。
今回ローカルルールで、各セクション毎にペナルティフリーの15分が各コンペティターに与えられる
って書いてあったけど…ホントか?給油で使い切っちゃうんじゃないのか?
SS3 までステージを流して走っていたのには、途中で停まって直せない…こういう事情がありました。
さぁ直せるか、時間は足りるのか…
“Leg1” その2へつづく