来週末は雪のラリーです

海外競技に使っている Mk1 のエンジンがひとまずかかりました。
2月下旬には保税搬入…まだ慣らしを残していますから、何というか毎度ギリギリです。

いつも、いわゆる『紺屋の白袴』的に、用意したものもカスタマー(一緒にラリーに出てる人たち)に
提供してしまいます。
エンジンとかスッカスカでしたが、スカスカなだけでダメージとかは皆無。
まぁメカニックが乗っててガチャガチャじゃ、やめたほうがいいって思いますが笑

次は慣らし・調整。
(女房殿が、「エンジンかかったならフライト取るか!」って言ってます)

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後方に映り込むグリーンのは、もう全日本でおなじみ…(でもないか)
オープンクラスに地道に参加している Rover Mini Cooper です。
次の週末は雪の嬬恋で全日本の初戦です。
エントリーリストが出ましたが…え?これだけ?
そうです…今回は都合で、コドライバーは女房殿ではなくクラブ員を乗せます。
速く安全に走るペースノートを作れるよう、今年はちょっといろんな試みをします。

さてこちらの方は、最後の調整をしてワックスをかけて、補助灯もスタンバイ。
ハンドルセンターを確認して、一応これで車両の準備は完了です。

スパイクタイヤの効果が出るくらい積もってくれないと困るなぁ…
雪がないところでスパイク使うと、メチャメチャ滑るんですってば。

ラリー自体は無観客になりましたが、ステージのライブ配信があるようです。
3年前に女房殿が押したステージではないみたいです笑

イヤ近年稀にみる寒さ

7pm 女房殿が帰宅した時分の、外気温計。
うぇ上郷寒い…

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遠近感おかしな感じしますねー奥はランドローバーのエンジンです。
どうりででっかいわけです笑
オーバーホールの支度です。

手前は店主の本番車エンジン。
この後、積むだけ積んで帰宅しました。

ばっちり。

よみがえりましたー
調子いいー

おや後方に『本番車』。
いい加減手をつけないと…

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Mk1 のサイドブレーキを支度しています。
フライオフになっています。

どんがら

先日、私の後ろで誰か(ボディスタッフ)が Fiat 500 をバラしていましたが、

どんがらになったので、昨日のうちにスチーム洗浄しました。
近々、ボディワークに入ります。
色は…フェラーリの赤!
の予定。

これまで、自分のお気に入りの車は白しか乗ったことがない方がオーナー。
今回はガラリと気持ちを変えるそうです…気が変わらないといいなぁ。

雪のラリーにエントリーしました!

この3年、人類は感染症に翻弄され、自由に行動ができなくなったり人と人との交流が「悪」と
みなされたり、とにかくしっちゃかめっちゃかでした。
マン島くらいでしか起こらなかったラリーの『中止』(都合3回も喰らったんで自虐ネタです)が
世界の各地で起きたり、”postpone” (延期)”Pandemic”(感染症の世界規模での流行)という
単語の意味を知ることになったり…。

日本の「変えられない」気質にはいささかうんざりしますが、少しずつ(一進一退?)ですが活動が
再開してきています。
雪の嬬恋ラリーも、昨年一昨年と残念ながら開催されず、せっかく北欧から買ったスパイクタイヤを
寝かしていました。
(スパイクタイヤは寝かすと味が出るので、別にいいんですけど笑)

えスパイク?
そう、二輪駆動はスパイクタイヤの使用を認められているんです。
初めて出場した2019年にドラマがありまして…
10年以上書き綴ったブログが一昨年の晩秋に飛んじゃったので、雪のラリーのレポートも消えました。
ので、ざっと別の記事でおさらいしようと思ってますので、ご興味ある方はまた読みに来てください。

調整が必要で、出られるか微妙でしたがメドが立ったので、ミニマム編隊(クルー+サービス2名)
ですが、3年ぶりに雪のラリー行ってきます!

ラリーオブ嬬恋公式ウェブサイト
3年前のフォトコンテスト入賞4作品がウェブサイトのトップを飾っています。
Team Arai の WRX
555 のランエボ
Gazoo Racing のVitz
全日本ではおなじみのチーム`車両に混ざって、なんともう1枚の被写体が我々なんです。
ちなみに他の3台が勇ましく雪を蹴る絵面なのに対し、我々が被写体の写真は『静』のショット。
雪(白) / 晴れ渡った空(青) / マーシャルの防寒装備(赤)
そこに、派手なカラーリングもないシンプルなミニ(緑)
きっとこのコントラストの妙が受賞の理由だと、勝手に思ってますがどうでしょう…
3年開催できなかったおかげで実は3年もの間、静かにラリーオブ嬬恋の表紙を飾っていました笑
(ラリーオブ嬬恋公式ウェブサイトより)

雪を走るミニはウケがいいんです。
全日本でオープンクラスのおなじみになりつつあるので、久々の雪でミニのパフォーマンスを是非見て
欲しいです。

「つなぐ」仕事

昨日は日中、家族の用件で他出していました。
巣鴨で独居の姉(88歳)の「元気なうちに姪や甥と会っておきたい」というたっての希望で、招集を
かけ(笑)、東京駅八重洲口から徒歩4分のホテルのレストランで膳を囲みました。

遠くは大阪、長野から駆けつけてくれました。
SNS などの手軽なツールが溢れ、電話で話すことすら少なくなってきた昨今、

「わざわざ」会う

すごくいい会でした。
姉は家で過ごすことが多く殆ど出かけないので、出先では自宅にいるときのような「すぐ横になる」
ことができず少々疲れたようですが、そんなの忘れてしまうほどに10人ほどで会って美味しく楽しく
過ごした時間は、彼女を元気にしました。
家族があって、今の自分があります。
虫がわく、といいますがその虫だって、理由(種)がなければそこにはわきません。
己がそこにあるのには、脈々と繋がってきた命の奇跡があるんです。
それを感謝できる、昨日はそんな会でした。

いわゆる食事会、肩肘張らずに出かけましたが女房殿は姉から譲り受けた着物で出かけました。
当日になってしつけ糸抜いてた…笑
まだ姉が仕事をしていた頃に作ったものですから、おそらく今の女房殿と同じくらいの年恰好の頃
作った着物でしょう。
姉は小さい人ですが、呉服屋さんに

「自分の着丈で作っちゃったら、誰も貰ってくれないよ!」

と忠告され、褄下こそ彼女のサイズですが、着丈も裄も不思議と気持〜ち短い程度。
クリーム地に毘沙門亀甲ベースの大島紬、米寿を口実に集まってもらったので何ともお誂え向き。
帯は私の母が締めていた名古屋帯を合わせて、朱の帯締めと金茶の帯揚げ(情報提供:女房殿)で
譲り受け三昧の装いが出来上がりました。

毘沙門天…七福神の一神に数えられ、財宝や福徳をもたらしてくださるという神様。
その甲冑の文様に使われているのがこの毘沙門亀甲。
譲り受けた人のお祝いの席で袖を通す…譲った人も譲られた人も、着物も嬉しい出来事でした。

姉は姉で、昨秋亡くなった兄(彼女にとってはすぐ下の弟)の嫁さんが縫ってくれたテイラーメイドの
コートを着て出かけました。
体に沿うように作ったその頃を思うと少し小さくなった姉ですが、当時の流行は肩パットがしっかり
入っていて、奇しくもそれに助けられ着姿はいい塩梅でした。
縁のある人が集まる日に、箪笥からそれを選んで袖を通す…いい話だと思いませんか?

***
この年末年始は、車を降りる話が何件も舞い込みました。
年齢的なもの、生活の変化…理由は様々ですが、お声掛け頂けてありがたいです。
我々が手塩にかけてお世話してきた車を、乗ってくださる/乗りたい方の元へ橋渡しができます。

「今と昔」時間をつなぐ、人と車をつなぐ、人と人とのご縁をつなぐ。
我々の仕事は、車を整えることだけではありません。
感性を研ぎ澄まして、研究を怠らず、倫理感も常に勉強しながら1台1台向き合っていきます。
それには、人に支えられる毎日を感謝できる心根がなければ。
昨日、膳を囲みながらそんなことを考えていました。

今年も精進します

新年の営業は今日からです。

暮れにおおかた仕上がったミニ、トー角を合わせて、ハンドルもリクエスト通り…うん、シック。
これから書類にかかります。