Rally of Tsumagoi 2023 Leg2

スケジュール的には昨日の方がタフ、今日は朝からですが4本しかないので昼過ぎには終わります。
たった4本ですから、ここまできたら道の上に残ってね!

無難に2本終えてサービスへ。
スタッドタイヤの使用はステージの中に限り許可されていますが、昨晩に引き続き山の上のステージ
の連続する箇所は、タイヤ交換しないまま(つまり移動もスタッドタイヤのまま)通行してよろしい
という裁定が降りたので、『あること』に挑戦することにしました。

4輪スタッドで走る

そんなの、雪のラリーじゃあったりまえなんですけど、このラリーの規則と自分らが用意できる
人材とを考えると、無理だったので諦めていました。
でも、最終セクション(最後にサービスがない)なら?

現地のサービスパークから、サービス中にこちら(お留守番組)に入電。
SS10 のタイヤ交換ゾーンの座標を送ってくれ!
というものでした。

ホイきた!
座標を送ってあとは、位置確認ツールで間に合うのかどうかモニターしていました。

2019年にタイヤを交換していた時は、もう何というか寂寥感とか虚しさとかが漂っていました。
ブーツリッド開けっ放しでタイヤを取り替えてて、トランクの中が雪で真っ白になるほど吹雪いて
いた時もありましたっけ…ドライバーの足もとはレーシングシューズですから底薄…極寒…

今回は、タイヤ交換ゾーンでサービス員による補助作業が承認されているので、同じことをしている
とは思えないような活気。
なにこれー笑

ウチも!こじんまりしてますが4本持ってきましたよスタッドタイヤ!
じゃ取り替えます。
4本スタッドだとどんな感じでしょう…

やっぱり4本履いてグイグイいければ違ったらしく、最終SS 出口でのインタビューはご機嫌でした。

雪は少なめ
あったかめ

とはいえ、過酷な条件下での競技の運営、毎度本当に頭が下がります。
寒さで機材は言うことを聞かないこともあるだろうし、山の中ですから電波も然り。
条件に左右されずに安全な運営を保つのは、骨の折れることだと思います。
社会情勢で無観客になったとて、主催者のご苦労は減りません。
人の往来がない分の負担は減っても、その分発信することに期待されている(期待してた)し…
観客やファンが、嬬恋村をこのラリーで訪れることができなかったのはとても残念ですが、もういい
加減、それも終わるでしょう。
日本は激しく遅いけど、世界は刻々と変化していますからまたラリーのステージに観客が戻ってくる
(あ…日本は激しく限定的にしか見られないんだった…そこは改まっていくんだろうか)
でしょう。
見てくれている人がいないってことは、生で伝えられない。
ミニの素晴らしさやラリーの楽しさを伝える手段の一として、ラリーを続けている部分もあるので、
早く日本も、そういう環境になってもらいたい。


今回、いつもと違う尽くしの女房殿こと私でした。
いつもは…

ストレートカットがうるさい車内で
時間に支配されながら
日程を1秒でも早くこなせるように、車を(運ちゃんを)コントロールする

のが私の仕事。
今回は…

温い部屋で
クルーをいろんな手段を使って追いかけて
ハラハラ(ホっと)する


終始そんな感じでした。
電波の安定しないトラッキングを、ハラハラしながら見ているサービスの面々の気持ちもよーく
わかったし、一方でラリーを観戦する楽しさも久しぶりに味わいました。

そして今回は事前に、「コドライバー指南+キタニクルーのメソッドを伝える」というミッションが
ありました。
ドライバーで出場経験のあるクラブ員が、今回夫とクルーを組みました。
概ね上手くいったのですが、時間管理の理解が浅かったようでつまらないほころびが出てしまい
ました…失敗。

そして 10pm 過ぎ、トランポから競技車を下ろした上で、帰宅。
帰宅後の感想などは、また改めて。

やっぱり好きなんだよ

Rally of Tsumagoi レッキの日には、『ウェルカムパーティー』なるものがありました。
ビュッフェ式の会食で、今回はエントラントも少なめ…あちこちで話の花が咲きオフィシャルの方々
との交流もある、楽しい時間となりました。

今回、2台いるスウィーパーのうち Sweaper 2 は、三菱の社員からスタートし、ラリーストとして
世界で活躍してきた篠塚健次郎さん。
パーティーの席でお話しするチャンスに恵まれました。
1988年、篠塚さんがアジパシ(Asia-Pacific Rally Champioship)の初代チャンピオンになったのは
よーく覚えています。
1989年海外ラリー(マン島が最初でした)に参戦したのは、彼の活躍に触発されたのもありました。
なんでもガラパゴス的に、井戸の中だけで済ませて外を目指さない日本という風土において、目標に
したい人でした。


やっぱりアナログなものがいい
年を重ねれば重ねるほど、自分にはこれ(車)しかないよ



ずっと続けてきた人は同じことを思うんだなぁ…と、
気付けば随分長いことやってる私は、うんうん頷きながらちょっと幸せな気持ちになりました。

私もミニが好きすぎて、ここまできました。
自家用車も、競技車も、家族の足も、ミニ。
大好きなラリーもミニで…というよりは、ラリーを走るミニに子供の頃魅了されたので、ミニで
やるのは当たり前か笑
文字通りミニがライフワークになりました。
女房殿は「体のどこを切ってもミニ、金太郎飴 的な」とよく茶化します。
でも本当かも。
ずっとこのスタイルでいきます。
先を走っているまだまだお元気な先輩から、この夜は刺激をもらいました。

Rally of Tsumagoi 2023 Leg1

見慣れない取り合わせ、加えて30台足らずのエントラント。
こじんまりしたサービスで、普段あまり袖触れ合えない方々との交流も盛んみたいです。
とにかく道の上にいること!

LIVE 中継では進入の姿勢を褒められ、コメント欄でも一番カッコイイとおだてられ『上々吉』。
これは SS2 大前須坂の1本目の LIVE 配信を撮ったもの。
せっかくの勇姿、おやフロントに雪が…どこかへゆるっと突っ込んだんでしょうね。

あとで聞くと、最初は感触がつかめずあれこれ試しながらスピンしたりスタックしかかったりを
繰り返していたそうです。
どうりでタイムが。

でも暗くなる頃には調子も出てきたのか(条件悪くなると調子上がるしね笑)、ゴキゲンで走って
いたようです。
車の方は何もなく、絶好調のお利口さんです。

寒い中サービスご苦労さま〜
横浜お留守番組は、LIVE 配信の時間に合わせて移動 笑

晩ご飯をスタンバイ、RallyStream(位置追跡アプリ)とリザルト速報、YouTube を開いて準備は
万端…温い部屋で観戦です。
…こんな感じ

現地は暗くなる頃には雪がガンガン降っていました。
明日のコンディションはどうなんでしょう…
また LIVE 配信あるので、是非ご覧になってください。

SS9

最後の配信は、フィニッシュでのインタビューだそうです

いよいよ始まる “Rally of Tsumagoi”

今頃(現在 1210am)、ドライバーズブリーフィングの真っ最中です。

ラリーオブ嬬恋 Leg1(ラリーの始まり)スタートリストが出ました。
安定のケツッペタ、周りのエントラントと車両を見れば当たり前です。
ちなみにすぐ前のミラは、このラリー皆勤賞のお父さんとお嬢さんの父娘ペアなんですよ。

全日本とその他のクラスはステージの中以外、スパイクタイヤの使用を認められていません。
また前回同様、二輪駆動の皆さんはタイヤ交換大会となるわけですが、最終走車ですからタイヤ交換を
始めて間もなく背後からスウィーパーが現れ、後方から作業を照らしてくれる(前回同様)わけです。
スウィーパーは追い越していくことは絶対にないので…イヒヒ。


全日本ラリーでは、Rally Stream というトラッキングシステムを利用してエントラントの位置を
把握しています。
(リエゾン:移動区間 のスピード超過なんかもモニターされてたりします汗)
オフィシャル等関係者だけでなく観戦者も閲覧でき、各車両の位置情報がわかります。
観戦の助けになると思いますので、是非チェックしてみてください。

RallyStream “Rally of Tsumagoi”

リザルトの速報は、公式ウェブサイトで見ることができます。

Rally of Tsumagoi リザルト(速報)

今日から始まります

ラリーオブ嬬恋 1pm 1号車スタートです。
昨夕、無事車検も通り準備は万端です。

オフィシャル手配の宿(ラリーの HQ も同じ場所)は、大浴場もあるスキーリゾートホテル。
なんと夜には『ウェルカムパーティー』なるものがあり、ビュッフェ形式でたらふく食べたと現地から
報告がありました。
参考までに2019年は…
夜明け前から行動開始しレッキ(試走)➡️ 夕方ドラミ ➡️ 18 時頃1号車スタート
と、怒涛のようでした。
こういうタフなラリーも減ってきました…もはや絶滅でしょうか笑
参考までに2019年の様子(1枚目:レッキの日の朝/2枚目:ラリースタート)をどうぞ。

いつもコドライバーの私は今回、留守番。
クラブ内のラリーの質を上げるための試み、いいきっかけになりますように。

★そんなお留守番の私のために、ライブ配信があるようです!★

 Live-ch https://www.youtube.com/c/LivechEvent


2月4日(土)
SS2 “Omae Suzaka” 14:06〜
https://youtube.com/live/u7ai2kj6Tb4

SS4 “Omae Suzaka” 16:32〜
https://youtube.com/live/Aq9hR5Jl4-A

SS6 “Omae Suzaka” 18:43〜 フィニッシュでのインタビュー
※SS7への移動の都合でインタビュー対応出来ない選手も多いと思います
https://m.youtube.com/live/ZfFk9L9J0e0

2月5日(日)
SS9 “Panorama Kadokai” Long10:06〜
https://youtube.com/live/xPOkPF8hOX4

SS11 “Panorama Kadokai Long” 12:22〜 フィニッシュでのインタビュー
https://youtube.com/live/9NCybiyNn1k

極寒の中での試みですから、機材や電波の整わない場合もあるかもしれません。
でも、無観客となったとはいえ現地に赴かずとも LIVE で見られる…本当にありがたいことです。
ちなみに2箇所とも、2019年に私が押したステージとは別のところです…
(コレね 笑)

雪はあるかな

全日本ラリー2023 初戦の “Rally Tsumagoi” への出発を明日に控え、業務の合間に機材の積み込み
など。
店主とボディスタッフ+クラブ員2名の総勢4名、ここのところの定番と成ってきたミニマム
体制です。
クラブ員とは現地で集合することにしています。

昨夜、現地は雪が降ったみたいなのですが、最高気温が 0℃ みたいな日もあるとはいえ、続けて
降ってるわけではないので幹線道路に雪はなさそう。
週末の天気予報も晴れの傾向…
一応シミュレーション。

女房殿こと私は今回お留守番、コドライバーはクラブ員が務めます。
彼は彼でドキドキしてるし、夫は夫で「大丈夫かなぁ〜」って言ってます。
というのも、2013年に私が乗るようになってから、他人と乗ってない…
海外も国内も、『家庭』という枠の中でラリー…笑

明朝は 5am 発で関越経由で現地を目指します。

わぁ、もう1か月終わった

あれよあれよという間に1月が過ぎていきました。
ボディワークを控えている Fiat500 は、ほぼ丸裸に。

今日も土間の一角は、エンジンがバラバラになっていて

週末の雪のラリーを控えた競技車とサービスの備品なんかは、ほぼ支度を終え

その週末のラリーですが、二輪駆動はステージ内でのスタッドタイヤの使用は認めらるようになり
ましたが、移動区間(リエゾン)は許可されていません…
従って、今回もタイヤ交換競争がついて回ります。
ステージの直前で『履いて』、直後で『脱ぐ』。
SS は11本あるので、都合22回のタイヤ交換笑
ミニも含めておそらく父ヤ

あぁちなみに、2019年の時は SS が18本ですから36回〜
ラリーをしに行ったんだか、タイヤ交換に行ったんだか(間違いなく後者だね)っていう感じでした。
コレは2019年の嬬恋ラリーのロードブック。
最終 SS 直前のタイヤ交換にかかった時間は…

3分でした笑

(ロードブックに記録あり)
さ、今年もやるか…

来週末は雪のラリーです

海外競技に使っている Mk1 のエンジンがひとまずかかりました。
2月下旬には保税搬入…まだ慣らしを残していますから、何というか毎度ギリギリです。

いつも、いわゆる『紺屋の白袴』的に、用意したものもカスタマー(一緒にラリーに出てる人たち)に
提供してしまいます。
エンジンとかスッカスカでしたが、スカスカなだけでダメージとかは皆無。
まぁメカニックが乗っててガチャガチャじゃ、やめたほうがいいって思いますが笑

次は慣らし・調整。
(女房殿が、「エンジンかかったならフライト取るか!」って言ってます)

***
後方に映り込むグリーンのは、もう全日本でおなじみ…(でもないか)
オープンクラスに地道に参加している Rover Mini Cooper です。
次の週末は雪の嬬恋で全日本の初戦です。
エントリーリストが出ましたが…え?これだけ?
そうです…今回は都合で、コドライバーは女房殿ではなくクラブ員を乗せます。
速く安全に走るペースノートを作れるよう、今年はちょっといろんな試みをします。

さてこちらの方は、最後の調整をしてワックスをかけて、補助灯もスタンバイ。
ハンドルセンターを確認して、一応これで車両の準備は完了です。

スパイクタイヤの効果が出るくらい積もってくれないと困るなぁ…
雪がないところでスパイク使うと、メチャメチャ滑るんですってば。

ラリー自体は無観客になりましたが、ステージのライブ配信があるようです。
3年前に女房殿が押したステージではないみたいです笑

だいぶ進んだ!…ちょ、ちょっと待って?!

コレ、昨日。
あと少しでエンジンかかりそうね。

コレ、今日。
あれ…シリンダーヘッド外れてるけど?

エキゾーストバッチリ!
クランキングもOK!
…と思ったら、問題発生!
即、外して…どうした?何があった?
時間がないけど大丈夫…?

ちなみに来週の週末は、雪のラリーです。
(店主とボディスタッフは遠征しますので、手薄にはなりますが営業します)
そっちの車両も、最終の煮詰めが終わってないのでやらないと!

2019ラリーオブ嬬恋ふりかえり 

2018年にマン島ラリーの中止を喰らった我々。
恨みがましく傷心旅行に行っても全く意味がないので、その時間を国内で使うラリー車の制作に充てる
ことにしました。
それが、2018年の9月のこと。
11月には、全日本の最終戦(当時)新城ラリーに参戦しました。

年が明けて2月。
ラリーオブ嬬恋にエントリー。
スノーラリーです。
スパイクタイヤは、国際格式の一部の車両以外は装着を許されていません。
四駆の皆さんはラリスタ(ラリースタッドレスタイヤ)っていう有能な武器があるので、スイスイ
走れます。
二駆は…ラリスタじゃあんまり効果ない…ので、まさかのチェーン。
しかも路面を痛めるからという理由で、ステージの前後で着脱を要求されます。
チェーンの着脱なんてしてられませんから、バチバチに張ったチェーンをかませたタイヤを2本積んで
ステージを走る前に付け替え、走り終わったら付け替え…
ラリーをしに行ったんだか、タイヤ交換に行ったんだか、わからなくなるほどにタイヤを付けたり
外したりしていました。
一応スパイクタイヤを持参し、車検の時に掛け合ったものの通りませんでした。

小さな車、の割にはトランクの容量は優秀ですがチェーンつきのタイヤとなると話は別。
12インチじゃ積めないので、最低地上高がきになるところですが10インチしか選択の余地がなく…

四駆はスイスイ、二駆はタイヤ交換に時間を取られ。
でも、与えられている時間は同じ…不公平だし、安全上の問題も出てきます。
(ラリーは時間に支配されるスポーツ、与えられる時間には正確でないとペナルティを受けます)
加えて1日目夕方ーナイトを走った段階で、チェーンがだいぶ削れてきていてあと2日はとても
持つまい、ということと車体の損傷(オーバーフェンダー廻り)が見受けられて色々危ない…そんな
状況になってきました。

2日目の朝、サービスのスタッフが朝風呂で競技役員の1人と現状の話をした話をしたそうで、
入浴後に我々の部屋へやってきました。
現状を文面で提出してもらえれば考慮する、という話を取り付けたという報告でした。
すぐさまラリーの HQ(ヘッドクォーター)へ提出、賞典外という形でスパイクタイヤの使用を
認めてくれました。
公式通知が出ました。

タイヤの付け外しは相変わらずだったものの、いつ切れるかもしれないチェーンで競技をするという
事態は免れました。

YouTube で実況を配信していたナイトステージで
ご丁寧にスペクテイターを入れている、照明完備のエリアで
フィニッシュまであと少しというところで
押すハメになろうとは…
(ちょっとアクセルを躊躇したら皆さんが蹴っていった雪の山へ向かって行ってしまい車高低いんで
カメになってしまいました。
他にそんなドラマチック?なことになったクルーはおらず…笑)

セレモニアルフィニッシュで、外へ出て(笑)是非応えたらいいち言われ

さぁ、ともかくl今年の1発目、真冬のお祭りまであと3週間です。