雪のラリーにエントリーしました!

この3年、人類は感染症に翻弄され、自由に行動ができなくなったり人と人との交流が「悪」と
みなされたり、とにかくしっちゃかめっちゃかでした。
マン島くらいでしか起こらなかったラリーの『中止』(都合3回も喰らったんで自虐ネタです)が
世界の各地で起きたり、”postpone” (延期)”Pandemic”(感染症の世界規模での流行)という
単語の意味を知ることになったり…。

日本の「変えられない」気質にはいささかうんざりしますが、少しずつ(一進一退?)ですが活動が
再開してきています。
雪の嬬恋ラリーも、昨年一昨年と残念ながら開催されず、せっかく北欧から買ったスパイクタイヤを
寝かしていました。
(スパイクタイヤは寝かすと味が出るので、別にいいんですけど笑)

えスパイク?
そう、二輪駆動はスパイクタイヤの使用を認められているんです。
初めて出場した2019年にドラマがありまして…
10年以上書き綴ったブログが一昨年の晩秋に飛んじゃったので、雪のラリーのレポートも消えました。
ので、ざっと別の記事でおさらいしようと思ってますので、ご興味ある方はまた読みに来てください。

調整が必要で、出られるか微妙でしたがメドが立ったので、ミニマム編隊(クルー+サービス2名)
ですが、3年ぶりに雪のラリー行ってきます!

ラリーオブ嬬恋公式ウェブサイト
3年前のフォトコンテスト入賞4作品がウェブサイトのトップを飾っています。
Team Arai の WRX
555 のランエボ
Gazoo Racing のVitz
全日本ではおなじみのチーム`車両に混ざって、なんともう1枚の被写体が我々なんです。
ちなみに他の3台が勇ましく雪を蹴る絵面なのに対し、我々が被写体の写真は『静』のショット。
雪(白) / 晴れ渡った空(青) / マーシャルの防寒装備(赤)
そこに、派手なカラーリングもないシンプルなミニ(緑)
きっとこのコントラストの妙が受賞の理由だと、勝手に思ってますがどうでしょう…
3年開催できなかったおかげで実は3年もの間、静かにラリーオブ嬬恋の表紙を飾っていました笑
(ラリーオブ嬬恋公式ウェブサイトより)

雪を走るミニはウケがいいんです。
全日本でオープンクラスのおなじみになりつつあるので、久々の雪でミニのパフォーマンスを是非見て
欲しいです。

交換条件

これは週末の様子ですが、若者らからとある『提案』がありました。

エンジン下ろすから、配線やってください…

国内競技車の整備(Montre 2022 : 6月 以来デフが壊れたまま)をしようにも優先順位が…
そしてケロヨンことレースカーは、過去の整備において配線に重大な問題を抱えており…
ちょっとしたエアポケットで、一気に少し進みました。

また台風だ

2週続けて台風がやってきます。
確かに秋は野分(のわき:秋に吹く暴風=台風)の季節ですから、まぁ言ってみれば風物詩(あまり歓迎されませんが)とも言えましょうが…
気候変動の影響で、しょっちゅうだったり例のない大きさだったり、不安な日が続きます。

ココで何度かおしらせした店主主宰クラブに寄るロードラリー、9月25日(日)つまりこの週末…
を予定していましたが、この通りなので昨夕に延期することになりました。
基本ラリーは天候に左右されないのですが、嵐となれば話は別です。
あわよくば、とも思うところですが半島へ分け入って気持ちのいい道を走るので、万一土砂崩れや
倒木などで、危ないことになってもいけません。
往復で交通規制など生じて、来られないならまだしも帰れない…なんてことになったら!
加えて計測などするオフィシャルは、外で対応することもあるので暴風は危険。
仮に早く回復しても、コースがクリアかどうか確認する時間がありませんしね。

何でも判断は迷うところ、これまでの準備を思うと惜しいに決まってるんですが何よりも安全が優先。
なので、ひとまず延期です。

河川の氾濫が多数発生し、各地で大きな被害が出た2019年の台風19号が接近している時、我々は
飛騨高山へ向かっていました。
同地で開催される、全日本ラリーハイランドマスターズへ参戦するためです。
試走の日の夜は、飛騨牛を朴葉味噌で頂きいい感じ(不安に思いつつも)だったのですが

明けて本番、嵐の中で午前中は予定通り行われ、午後はキャンセルとなりました。
予定通りに午前中走らせたことは、後日賛否両論ありました。

ホテルに戻り、午後は溢れかえらんばかりの箱根(早川)の様子を TV で唖然と観ていたのをよく
覚えています。

我々は車の中にいますが、ラリーを動かしているオフィシャルの皆さんは屋外で我々競技者を待って
くれている訳で、かなり危険です。
サービスも同様で、サービスが設置される場所は広いところと相場が決まっているので、強い風が
吹き抜ければ、テントなどひとたまりもありません。
午前中のルーティーンを終えて戻ったら、サービスはテントを畳んでぐっしょぐしょになりながら
我々の戻りを待っていてくれました。

翌日は台風一過、スケジュール通りでしたが我々クルーはリタイヤ → 積載車のお世話になりました…
悪路とリタイヤとは関係ありません…

とにもかくにも、天候には勝てません。
早い決定は、関係者が気を揉まずに済みます。

さぁ、いつ仕切り直そうか。

Montre 2022 何というか、もうだいぶ前

“Montre 2022z 6月に群馬で開催されたターマックラリー。
ずいぶん前のことのように感じます。

Montre 2022 のふりかえりは全5回完結(笑)です。
① ホントにターマックラリー?
② 「グンマー好き❤︎」
③ あっという間に
④ 携わり方
⑤ そうと決まりゃぁ…

振り返ると、さっさとリタイヤした割には盛りだくさんな感じです。
来年はお気に入りの群馬リベンジしないと。
またあの宿に泊まれるように頑張ります(しつこいね)。

先日もここに記したように、今年はもう全日本には行きません。
では先日の予告の通り、Montre 2022 のステージから、SS2 “South Pasture 1” をご覧ください。
途中でデフが壊れちゃったステージです。

今年はもう

2022年のラリー参戦は、もうおしまいにしました。
10月の高山、検討しましたが行きません。
車両のスイッチとか、やらなくちゃいけない計画があるので今年はもう行きません。
次の照準は、雪の嬬恋に合わせます。

5月に参戦したラリー丹後(京都)の車載カメラを YouTube にアップしました。

6月のモントレー(群馬)も、近いうちにあげる予定です。
車が車ですから、すんごいスピードはありません。
でも小さいこと軽いことで実現する俊敏さや走りの小気味よさは、一線級の選手の駆る車両にも
劣るものではないと思います。
同時にラリーは経験のスポーツですから、海外で走って様々な経験をして(様々な目に遭って…)
きたものは血肉になっているはずで、楽しく走っています。
日本では残念ながらつぶさに見ることが叶いません。
それが栄えない最大の理由の1つであると思います。

ミニはラリーで強かった

皆さんお経のように言いますが、実践している人は日本にはほぼいません。
私たちは体現しています。
次の投稿も是非ご覧ください。

競技車だねぇ

今日は2人がかり。
Teal Blue の1275GT です。
ダッシュボード周りの作業をしていきます。

カットスイッチの台座、さっき作りました。
下側のエッジだって、ちゃんと丸めて処理してあります。
(この奥に手を突っ込むことがあるのは、おそらくメカニック=己らですから…)

電力全カット、これをオフにしておくとエンジンもかかりません。
アクシデントの際など、火災などを未然に防ぐのに有益です。
コレ着くと、競技車っぽい笑

こちらではキャブレータの準備を。

競技車 着々

灯火類が着くと、一気に車っぽくなりますよね。
道のりはまだもうちょっとあるんですが…でもコレ、競技車なので内装とか細かいものがない。

代わりにシート廻りはワンオフ作業がてんこもり。
ケージも。

Montre 2022 ふりかえり⑤ そうと決まりゃぁ…

沿道で応援している人の前を、トラックに載った競技車が通り過ぎます。
「えぇぇ残念〜」的なボディアクションで、見送ってくれます。
リタイヤが決まりましたので、とっとと撤収します。
宿はあるのでもう1泊して、ゆっくり帰ることにしました。

折に詰めてもらったお弁当を、お部屋で頂きました。
なんなのこのサービス、やめられません…
リベンジの時は間違いなくココを選びます(しつこい?)。

翌朝、宿でとっととゼッケンも剥がします笑
イベントにもよるのですが、のりが手強いのとかまちまちで…さっさと剥がすに限ります。
前夜お弁当食べながら少し考えて、日曜は午前中この辺りをドライブ、早めに昼食をとって帰宅する
ことにしました。
クラブのロードラリーやツーリングに使えそうな、爽やかな道がたくさん。
見所も、食べ処もいろいろありそうです。
前日同様、Day2 のリエゾンも通ったので沿道で応援している皆さんの前もトラック積みで通過
しながら…笑
***
330pmグレイス着。
今回もミニはよく頑張りました。
最後まで残れなくてごめんね…

日本のステージが、いかにコーナー続きで車に負担かつくづく思い知らされます。
スピードはさほどでないのに、とにかくコーナーがキツくて車には酷い負担です。
ワークスチームとかは毎回フレッシュな部品を使えるだろうけど、こちとらかけられるお金は限られ
てるし、ましてや諸々テストも兼ねて走っているので…
とにかくミニは今回もよく走りました。
もーアメージングとしか言いようがないです。

今回の影の功労者、レッキで道を教えてくれたこの子。
女房殿こと私の、日常の足です。
出かける前に洗車しましたが、レッキでグラベルも走ってずいぶん汚れました。
早く帰ってきたことだし自宅へ戻って洗車。

今回のラリーふりかえりは、これにてお開きです。
最後に Montre 公式 facebookページに掲載された、SS2 でのミニの勇姿をご覧ください。

Montre 2022 ふりかえり ④ 携わり方

スウィーパー①(追い上げ)さんが手配してくれたので、お迎えが速攻きてくれました。
駆動がなくなってしばらく下りだったので、競技車走行の邪魔にならず(後ろ何台もいないけど)且つ
助けてもらい易い場所を探して惰性で下って、狭いけど草むらにソフトランディングしてありました。

自走できるようなら、スウィーパー②さんに引き出してもらうんですが(参考:新城2022)
今回は手も足も出ないので、ローダーをお願いしました。
ケツっぺたでお世話になることもややあり、すっかり顔見知りに…(苦笑)
ステージの入り口には必ずレスキューの車が控えているので、自前のサービスが来られない /
来ても意味がない(できることがない)ケースには、実費で対応してくれます。

今回は他に待ちかねている車両がいなかったので、すぐお願いできました。
ステージで立ち往生している車がいっぱいいる場合には、当然順番ですから時間かかります。

控えてるローダーにお世話になるのは、2019年のハイランドマスターズ以来2度目。
ユニック(クレーンついてるヤツ)車登場しましたが、引き上げてもらう必要はありません。

我々が車を脇に止めた途端に土砂降りとなり、スウィーパーさんとリタイヤ届けのやり取りをする間
激しく降っていました。
(次のステージ SS6 はゲリラ豪雨と日没時間の絡みでキャンセルになりました…)
小降りになるのを待って、ウィンチで引き上げてもらっているのが上の動画です。
サービスまで運んでもらい、手前共のトラックに乗せるところまですっかりお世話になりました。
(平らなら転がるので…)

車を載せてもらってサービスまで戻る小一時間、いろんな話をしました。
聞けばかつては競技者の立場でラリーに参加していたそうで、自分で触れなきゃ続けられない、
ひと通り整備も覚えたと仰ってました。
そうするうち、走るよりサポートする側で参加するようになったんだそうです。
走ってる人のタイムは気にならなくて、止まっちゃった人がなんで止まっちゃったか、とかに興味が
わく(引き上げるのに必要な情報ですからね)ようになった、と。

「自分はこの立場でラリーやってるんです。」

なんかカッコよくないですか?
好きなんですきっとラリーが。
MOSCO(モントレーの主催者です)が関わってるラリーには請われて行くそうで、ここのところ
毎週のようにラリーに来てるんですって。
昨秋の Central Rally でも控えていたそうで、きっと今年の Rally Japan も…
こういう人に支えられて、我々はのうのうと走ってられるんです。
ありがたいことです。

またどこかでお会いしたいような、お世話にならない方がいいのでお会いしたくないような笑
そんな挨拶をして別れました。

【重要】
こういう時はその場で現金払いですので、ある程度の金額は手元に持っておきましょう。
数百円では到底足りません笑

Montre 2022 ふりかえり ⑤ へつづく