Hose Pipe Ban

この夏ヨーロッパ各地で熱波が報じされ、渇水が深刻な問題となっています。
あちこちで Hose Pipe Ban が発令され、我々が足繁く通うマン島でも7月29日から規制が敷かれて
いましたが、9月7日をもって制限は解除されたようです。

禁止される行為としては

– ホースを使って庭や植物に水をやる
– ホースを使って自家用車、バン、バイク、トレーラー、またはレジャーボートを掃除する
– 家庭用プール、子供用プール、または装飾用の噴水を補充または維持する
– ホースを使って壁や窓を掃除する
– ホースからの水を、家庭の娯楽に使用する
– ホースを使用して、小道やパティオをきれいにする
– ホースを使用して、他の人工の屋外表面を清掃する

ホースで1時間水を流しっぱなしにすると、一般的に 1,000L 消費します。
お風呂の浴槽で勘定すると、約5杯分。
なんとなーく、ジャージャーは、確かに緊急時皆で控えたら効果が大きそうです。
違反した場合は最大 £2,000.- が課せられます。
(メインランドは最大 £1,000.- )

イギリスでこういう規制がかかるようになるとは…


オーストラリアで、似たようなもの/ことを見聞きしたことがありました。
あちらは、相当な乾燥による火災が日常的に問題になっています。
一般的に森林火災は Wildfire といいますが、オーストラリアでは Bush Fire と呼ばれます。
彼らの合言葉は “Stay away from the bush.” (藪に近づくな)
天気予報のように火災予報的なものが日々報じられていて、気温や風速、乾燥具合などから
火災危険評価(Fire Danger Rating)が出されます。
その評価にに沿ってTotal Fire Ban(火気使用禁止令)が発令されるんです。
手持ちの画像が見つからないので…インターネットから。
ハイウェイとか走ってると、こんなパネルが車窓から見えます。

これが発令されちゃうと、保存鉄道は残念ながら蒸気機関車の運行が出来ません。
蒸気機関車の代わりにディーゼルが走ります。
オーストラリアで2度、保存鉄道に乗りましたが幸い食らったことはありません。
オージーが大好きな BBQ も、屋外で火気を扱う(野外調理)のでもちろんで禁止です笑

西オーストラリア州には行ったことがなので聞いた話ですが、洗車禁止命令が出ると窓とナンバー
プレートの清掃のみが許され、そこだけ水拭きされた車が街を走っているらしい…
昨日の話じゃありませんが、ところ変われば考え方や感覚(緊迫感なども含む)は様々。
まぁいいじゃない…みたいのは通用しません。

喫煙とかもそうですよね。
マン島の定宿 Sefton Express で我々が宿泊中、朝っぱらから火災報知器が鳴って消防車が駆けつた
ことがありました。
危機に面した時の対応に、お国柄が出ているなぁ…と思ったのを思い出します。
とりあえずさっさと外へ出ましたが、他の宿泊客は文字通り「着の身着のまま」外へ出てきてました。
バスローブ羽織った人もいたし、靴を履いてない人も。
一緒に渡航していた仲間の中には、ゆ〜っくり出てくるのんきな人もいて。
どうせ誤報だろーよ?ってとこでしょうか…
ナニそれとも鳴らしたの?!ってくらいのんびりしてて、呆れた覚えがあります。
日本人、危機感ない人多いよ…