Manx National Rally 2023 “Leg 2”

Leg1 その1はこちら
Leg1 その2はこちら

波乱に満ちた(笑)ラリーのスタート。
Leg1 最終ステージの SS 4 で不運を断ち切って、次の Leg につなげたいところ。
しばしひと呼吸。
我々が Leg1 をフィニッシュのちややあって、シングルゼッケンは Leg2 スタートしていきます。
それにしても、なんていい天気なんでしょう!イギリスのくせに!笑

そうそう、毎回マン島の車検でお世話になっていた、HRCR のメンバー(現在は Chairman!)でも
ある Paul さんに今年も会えました。

2018年のマン島ラリーがキャンセルになった時は、本当に怒っていたのをよく覚えています。
「もう2度と Rally Isle of Man には関わらない!」
ま、歴史も伝統もあった Rally Isle of Man は残念消滅してしまいましたが。
(我々が今回出ているのは、マン島のモータースポーツクラブ主催のステージラリーです)

2019年、ベルギーの車検場で再会、「ココで会えると思ってなかった!」と大変喜んでくれました。

今回は車検をサービスに任せたので(Recce でそれどころじゃなかった)、その時は会えなかったの
ですが Marine Drive を使う Shakedown と SS5 Keristal のスタートにマーシャルとして居て、
そこで 会うことができました。
タイムカードに前走車両のゼッケンを記入する欄があるのですが、スタート前の競技者たちに
そこの記入を促していました。

「よく戻ってきた!」
今回、夫は何人にこの言葉をかけられたか知れません。
島の人たち、島のラリーに来るラリーストたちの温かさが、骨身に沁みました。
再び来る、なかなか険しい道のりでしたが、戻ってよかったと2人で話しました。
コ・ドライバーの私にまで、声をかけてくれる人 多数…
just sitting… I am light weight ❤︎ では済まない感じになってきました…

イベント中、どのタイミングだったか忘れましたが…確か2日目の午前中…前述のアプリに1件の
通知が届きました。

見ての通り、少なくとも5人のマーシャルが必要、求む!という主催者からのオファー。
リタイヤするクルーも少なくないので…
きっと車検委員の Paul さんも、人手不足からステージのマーシャルを買って出たんでしょう。
携わる皆でできあがる一ビッグプロジェクト、しかもかなり危険なことをしていますから…
日本から実に 6,000マイル。
遠く離れたこんなところで、いろいろな立場の人に支えられて、私たちは走っていられます。
何としても今年は完走したい。

***
閑話休題。
Leg2 が始まります。
Marine Drive “SS5” を走ってから、島の南へと向かいます。
Leg1 で走った、10マイル規制の磯づたいの道を続けて2度走るステージです。
日が暮れてきました。

給油をどこでしようか悩んでいましたが、もう閉まっているかと思っていた場末のスタンドがまだ
開いていたので飛び込んで(そしたら後からもう1台飛び込んできた笑)どうにか間に合いました。

ステージの方も着々と刻み、ついにSS8 でローカルヒーローを抑えてクラストップタイムを叩き出し、
満足のうちに夜の部を終えました。
最終 SS9 は、山の向こうから山へ上がって一気に下りてくる約18.5km のハイスピードステージ。
山の上では霧が!
乱反射してしまうので補助灯4つのうちスポットは消して、ノートとあとはセンターラインを見て
乗り切ったそうです。
(翌日、他のクルーに聞いたところによると、シングル&2ケタゼッケンあたりまでは、霧を食らわな
かったみたいです)
途中には、過去にスピンした深いコーナーもありましたが、そこもなんとかこなして。

車はすこぶる調子が良く、ジャンプの末にサンプガード(つまり車の腹のガード)を強く打つ、
そんな場面も何度となくありましたが、消耗だけでほぼ無傷で戻ってきました。
良い子、この子が一番頑張ってる!とひとしきり労いました。
もう使わない補助灯を外し、ひと通りのメンテナンスを終えホテルに戻る前に、サービスクルーが
日本から持ってきてくれた夜食(今回はそうめん!)で軽くお腹を満たして…消灯。

Manx National Rally 2023 “Leg 3” へつづく